楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

スカッ晴れの富士山

2007-02-02 17:43:57 | 自然
寝ずに飛ばして、箱根へ。御殿場で降りて乙女峠。そこで見事な富士を眺め、しばし堪能した。


こんな富士山を見るのは人生ではじめて。
これまでは新幹線の中からとか、冬に電車の中からとか、くすんだ富士を見て来た。
マイナス3度という冷えた朝ではあったが、その冷えた息を一杯吸い込んで富士を眺めた。
やっと会議が終わったので、これから温泉、そして喉にぐぐっとくる冷たい飲み物ーーー。
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発表プレゼンパート2

2007-02-02 04:52:05 | 科学
本日の発表準備がおわった!
現在朝4時半。これからひと風呂浴びて、箱根まで車で走る。
雪でなければよいが。朝のラッシュ前に東京を突き抜けなければならない。
ところで、発表は学会発表だけではなく、修論、卒論も全て同じ。今、多くの人が迫っているね。
初心者の発表の特徴は主観的に過ぎること。
自分が分かってることは聞いている人が皆、それ以上に知っていると思ってしまうこと。
「これから明らかなようにーー」とか、「いうまでもなくーー」
とかは禁句である。
「明らかだと思っているのはお前だけだ!」
とか、
「いうまでもないならいうな!」
とか鉄拳が飛んできそうである。
指導者や仲間内以外は実は分からないのである。

そして、人のやったことと自分のオリジナルの厳密な区別は命である(未公表の討論も含めて)。

そこでおすすめは、瞑想によって幽体離脱し(!?)、分身を聴衆の中に紛れ込ませて、聞かせること。
それもタイムマシンで未来へとんで!
『え!楽学先生って、そんなことが出来るのですか!』
なんて聞こえてきそうだが。
(実は私、楽学は幽体である)

そういうことではなく、自分のイメージの中で、自分の研究を始める前に戻ってみて、「はじめて聞く人に分かるかな?」
って一生懸命考えて、易しく分かりやすくまとめあげることが大事だということです。しかし、あまり説教臭くなることもさけなけばならない。過去の無知な自分にもどんなさい、ということです。
夢の中で、その過去の自分とやり取りをするとよい。
「それってどういうこと?」
「それはねーー」
なんてね。
でも、人前で声を出してそれをやると、
『!!一人ごというこの人、壊れている』
なんて思われるから気をつけようね。

電車の中や、駅などにいるよね。
一人でやり取りしているひと。年をとった人がそれをやっているのを見ると、ちょっと悲しくなるね。
そんな風にならないように気をつけよう。

さ、私も風呂の中で独り言で練習しよ!
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学会発表などのプレゼン

2007-02-02 02:24:31 | 科学
科学に取って学会での口頭発表は極めて大事である。そのために、今ではパワーポイントによってスライドを作る。どのようなスライドを作るかはメッセージを一瞬にして聴衆に伝えられるかどうかの分かれ目である。昔、私はそれを「口頭発表の仕方:物理学会編」という本で学んだ。いまではその類いのハウツーものはちまたにあふれているが、当時は数少なかった。ノーベル賞を次々と取り世界を突き抜けようとしていた物理学会はそのような本まで若者のために出した。

その重要なポイントは、
全体の流れの起承転結とそのバランスを明確にせよ。例えば起承転結の起が重すぎれば、研究の意義だけを強調する頭でっかちなものになる。小さすぎればなんのための研究なのかわからない。
テクニカルには、
1。一枚のスライドで伝えるべきメッセージは出来れば1つ、多くても3つ以上入れるな。
2。字であればきちんと会場の一番後ろにいって、年寄りや0.7程度(運転免許限界だね)の目でも見ることのできる大きさであることを確かめよ。
などなどである。

下手なプレゼンは一枚に5つも6つもメッセージをいれてゴチャゴチャなスライド。私はアジア的といっている。アジアの街は看板がごちゃごちゃでポイントがわからない。おまけに電線が勝手気ままに張られていて見ていて気が狂いそうである。そこに無秩序にバイクや車が走り、クラクションを鳴らしまくる。それに似た風景のスライドが出てくると「Oh my God!」と叫びたくなる。(最近東京の一部は電線もどんどん地下へ埋め、相当に良くなったがね。しかし、空が欲しい!)

西欧の街並がなぜきれいなのか。それは見てくれを考える「デザイン」という文化があるからである(完全規制で街設計のデザイナーが必ずいる)。それを設計する人が、そのパフォーマンスに人生をかけ、「美」を追求するからである。それは個性を如何に押し出すかが極めて重要である、という西欧社会の文化でもある。それは学会での発表にも貫かれている。

てな、ことを考えながらスライドにも一期一会の力を注ごー!

私は昔そういうことを言った時、偉そうな先輩が「パフィーマンスはサイエンスではない!そんな「見てくれ」を考えるより、中身を考えろ!」といやな顔をされた。
私は猛烈に反発した。
「最も、明快単純に新しいメッセージを伝えることこそサイエンスの本質だ!そのようなことのできない科学などマスターベション以外の何ものでもない!」ってね。
この確信は今でも変わらない。誰しも認めるすごい人の話っていつもいつも分かりやすいでしょ。
それは私の努力目標でもある。

うきゃー、人ごとではない!
明日、30分のプレゼンのための準備でこれから朝まで準備だ!寝られない。
コメント (3)
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