楽学天真のWrap Up


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知的遺産のピラミッド作り

いい論文をかこう(2)一番書きたいことは何だ?

2007-12-01 11:36:23 | 科学
さてさて、論文を書こうという気分が盛り上がって来たかな?
まだ、悶々しているなら、気分転換で外でも出よう。紅葉がきれいな真っ盛り。
今、自然は最も美しい。きっとゆったりとした気分になり、がつがつしたこころが洗われるよ。

すると、
「お?このことも書きたいぞ、あれも書きたいぞ!」となってくるはず。

そこで、ちょっと待った!
言いたいという自分の思いからちょっと引いて、今度は読む人間のことを考えてみよう。

そこで論文の長さに関して、
論文にはfull paperといって印刷20ページを超えるような大作から、4ページもののnote、そして1~2ページ程度のextended abstractなどがあるね。書きたいのはどのスケール?

ここで、ちっと脇道。
化学関係なんて地球科学に比べたら、圧倒的に1~2ページもの。私んとこでは化学は教授たるもの論文数で300を超えているのが普通、となっているがそのほとんどは1~2ページもの。著者がページの半分などというものが圧倒的。地球科学、地質学は別世界、あんまり数にとらわれがつがつすると、「ねばならない」がこころを支配するぞ!
お!恐。

さてさて、書きたい論文のスケールが決まったら、読み手を考えて最も言いたい事を1つに絞る!あれもこれもは駄目。
そのためには、書きたい気分を抑えることが必要。

ラブレターだって、
「お前のすべてがいい、眼も鼻も口もスタイルもーー」などいうより、「60億の中でお前にしかないその個性に俺は惚れてしまった!」って方が絶対効果がある!ーーはず。

(ただし、修士論文や博士論文などの手記としての論文は違うよ。100ページにも及ぶ論文は地球科学では多い。それらは、full paperで3本や4本に匹敵するのである。)

さてさて、話はまたまたそれてしまった。
言いたい事は1つに絞れ!が基本である。
修士論文や博士論文などでは、それらを章立てにせよ、である。

次に一番いいたいことががまとまったら、いよいよ最初のタイトル付けである。
これが読まれる論文かどうかの第2の関門だ。

どうやってタイトルをつけるか?

お?時間だ。
土曜なのにこれから会議ででかけます!
つづきはまた明日。

コメント
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