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終活(13)大江健三郎資料東大へ寄贈

2021-02-13 08:45:08 | 人文

終活(13)大江健三郎資料東大へ寄贈

ノーベル文学賞の大江健三郎。文化勲章も拒否し、「憲法九条を守る会」をリードする反骨の人でもある。その彼が人生のほぼ全著作原稿などを東大に寄贈したという。彼の小説を読んだのは、人生に悩みの多かった40代後半。マルのない1ページを超える節の文章でもついていける自分に驚いた。どこまでが事実でどこからが想像なのか、夢の中に引き込まれる思いがあった。

東大とは、伏魔殿のような組織。

その中に、権力も反権力も全て内包する、アカデミーという権力の頂点にいる。

いくら東大粉砕!と言って象徴の安田講堂に旗を立てても決して崩れない。

結局、その東大に全人生の著述を託したという、反権力の象徴たる大江健三郎の終活。

その死に様を、テーマとする研究者、マスコミ人は必ず現れるということを想定した、予定調和終活である。

私なんぞは、そんな死に様はできるはずもないが、残すべき著述ものだけは整理して置いてやらなければ、残されたものが迷惑するね。

さてさて、今日の終活は?自分より前に、親父の残したものだ! 


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