竹内薫「99.9%は仮説」光文社新書。
私は、毎日の通勤の途中、駅近くの本屋により、読む暇がなくとも目についた本は買っておくのが習慣。
最近刊行されたこの本もその中の1つ。
著者は分かりやすい科学の解説をしてくれることで定評のある日本では希少な高度な「科学評論家」。
午前中、電車、プラス嵐を口実にちょっと寄り道、喫茶店。
2時間ほどで一気読み。
科学の本質と哲学と人間のこころを結び、軽快なタッチで良く書けている。
20世紀、科学哲学論は正確である。ポパーの前のクーンの評価が欲しかったが。
帰納過程に対してやや過小評価気味。自然と接する混沌とした直感の世界がある。
科学はトップダウン(演繹)とボトムアップ(帰納)の歯車が面白いのだがね。
それも、微妙に噛み合ないところが、とくに。
宗教観もいい。そして人間観も同意。
著者は物理出身なので、トップダウンサイエンスでも、ま、いいかね。
私は日頃、日本の科学には哲学が不足しており、ちまたに出ている科学を解説するものがなぜ翻訳本ばかりなのかと思っている。それも、How toものの陰で本屋の片隅に追いやられている。そのような中で、竹内氏にはどんどん活躍して欲しい。
私は、毎日の通勤の途中、駅近くの本屋により、読む暇がなくとも目についた本は買っておくのが習慣。
最近刊行されたこの本もその中の1つ。
著者は分かりやすい科学の解説をしてくれることで定評のある日本では希少な高度な「科学評論家」。
午前中、電車、プラス嵐を口実にちょっと寄り道、喫茶店。
2時間ほどで一気読み。
科学の本質と哲学と人間のこころを結び、軽快なタッチで良く書けている。
20世紀、科学哲学論は正確である。ポパーの前のクーンの評価が欲しかったが。
帰納過程に対してやや過小評価気味。自然と接する混沌とした直感の世界がある。
科学はトップダウン(演繹)とボトムアップ(帰納)の歯車が面白いのだがね。
それも、微妙に噛み合ないところが、とくに。
宗教観もいい。そして人間観も同意。
著者は物理出身なので、トップダウンサイエンスでも、ま、いいかね。
私は日頃、日本の科学には哲学が不足しており、ちまたに出ている科学を解説するものがなぜ翻訳本ばかりなのかと思っている。それも、How toものの陰で本屋の片隅に追いやられている。そのような中で、竹内氏にはどんどん活躍して欲しい。