面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

茶番終了。

2018年11月05日 | 野球
【試合結果】ソフトバンクが下剋上日本一!パ・2位から2年連続9度目V 工藤監督は15度舞う


今年の日本シリーズはソフトバンクが広島をうっちゃって終わった。

選手で11度、監督としても2度日本シリーズ制覇を経験し、「日本シリーズの勝ち方」を肌身で知っている工藤監督が、セ・リーグでは圧倒的な強さを見せた広島を押し切ったような気もしたが、その工藤が自在に采配をふるえるだけの選手が揃っていたからこそ、勝利できたと言えよう。

その最たる選手が、打率1割台の打点無しでMVPを獲得した、キャッチャーの甲斐だろう。8度盗塁を企図した広島に対して、全て刺したのだからすさまじい。8連続盗塁死は日本シリーズ記録となったが、あのノムさんも絶賛した送球スキルは、他の捕手の追随を許さないのではないだろうか。阪神の梅野も肩はイイが、ぜひあの技術を盗み取ってもらいたいものだが。
また第二戦でサヨナラホームランをぶっ放した柳田もしかり。このシリーズでは不振に陥っていたが、ここぞの場面で決められるのはさすが。たまたまテレビでそのシーンを見れたが、ものすごいフルスイングで、打った瞬間にイッた!と思えた。翌日のニュースで実はバットを折りながらだったというのがまたすごい。

シーズンにおいてはパ・リーグ2位で終わったとはいえ、首位の西武は「よく優勝できたな!?」と言うくらい投手陣が壊滅的だったことを考えると、本当にチームの総合力としては最も優れたチームだったかもしれない。なおかつ、日本シリーズの戦い方というものを、監督も選手も心得ているからこその勝利と言えよう。
そんなソフトバンクに敬意は払うが、そもそもリーグ戦2位のチームが出場するシリーズを「日本シリーズ」とは言いたくないし、このシリーズを制したからと言って「日本一」と呼ぶには抵抗感があり過ぎる。

クライマックスシリーズなどというくだらない興行の果てに出てくるチーム同士による短期決戦として、「日本シリーズ」以外の名前にしてしまって、いっそ「茶番シリーズ」でいいのではないか?伊藤園や辻利などのお茶メーカーにスポンサーになってもらえばよかろう。

CSというくだらない制度。

2018年10月21日 | 野球
【西武】辻監督、続投正式決定 号泣で来季日本一誓う「来年は必ず、日本一になれるように」


パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦。日本一に輝いた2008年以来、10年ぶり22度目のリーグ優勝を果たしたライオンズが、昨季の日本一チームでレギュラーシーズンは2位だったホークスに5―6で敗れて、CS敗退となってしまった!
ライオンズの辻監督は、試合後に行われた最終戦セレモニーで男泣き。そらそうやね。

ところでホークスファンは、本当にうれしいのだろうか?
かつてタイガースも、レギュラーシーズンでは優勝できなかったのに、CSを勝ち残って日本シリーズに出てしまった。ぶっちゃけ、うれしくもなんともなかった。タイガースが出場するというのに、あんなに気分が盛り上がらない日本シリーズは初めてだった。
なにも、当時対戦したホークスに敗れて日本一になれなかったからではない。リーグ戦で優勝していないのに日本シリーズに出ることによる、日本シリーズの権威失墜が何よりもつまらなかったからである。リーグ優勝できなかったくせに、たった数日の試合結果で日本シリーズを勝ち抜いても、とても「日本一だ♪」と喜ぶことなどできず、むなしいだけな気がして仕方なかったこともある。

去年はカープが、今年はライオンズが日本シリーズに進めなかったワケだが、それでも来年もCSは続くのだろう。興行としてのプロ野球にとってはシーズンの最後まで観客動員が見込めるこのCS制度を、日本プロ野球機構が手放すはずがない。
こうして、くだらない制度は続いていく。

FA制度の盲点

2018年01月17日 | 野球
中日・岩瀬「人的補償での日本ハム移籍拒否」引退覚悟だった!


FA宣言した選手が他球団へ移籍した際、その選手の元の所属球団は、移籍先の球団が用意する選手リストの中から選手を指名して獲得することができる。これが「人的補償」と言われる制度であるが、この「人的補償」として移籍させたくない選手については、あらかじめリストから除外することができる。これが「プロテクト」というルールである。

ファイターズの捕手・大野がFA宣言してドラゴンズに移籍したので、ファイターズはドラゴンズに「人的補償」として岩瀬を指名した。岩瀬がリストの中に記載されていたからだ。
この指名にドラゴンズ側は驚いたというが、プロテクトしていなかったのだから当然想定できたはず…というのは“素人考え”らしい。球界には、そのチームに多大なる貢献をしてきたベテラン選手を人的補償として指名しない、という“暗黙の了解”があるのだとか。人的補償の指名に際しては“忖度”しろ!ということらしい。

何をか況や。

東スポも危惧するように、この移籍拒否は“悪しき前例”になる。
人的補償として獲得した選手が移籍と同時に引退してしまうようなことになるなら、怖くて指名できない。中には引退をちらつかせて移籍を拒否するよう選手に言い含めてプロテクトから外す球団も出てきかねない。
「人的補償」という制度を揺るがす事件だが、この制度自体、止めてもいいのではないか?
FA宣言した選手がチームを出ていったとき、移籍先のチームから選手を獲得するのであれば、それはFAという面倒な手続きを経たトレードに過ぎない。

FAという制度について、いまいちど考え直すべきだ。

訃報と金本

2018年01月07日 | 野球
阪神・金本監督、星野氏の訃報に戸惑い隠せず「いまだに受け入れられない」


朝起きぬけに訃報を知って愕然とした。
インタビューを受けて金本監督が戸惑うのも当然。本人も言っているが、星野監督がいなければ「タイガース金本」は誕生しなかったのだから。
タイガースは星野監督と金本によって、暗黒時代と言われた長年の低迷期を脱することができた。改めて二人の間にあったことが今回の訃報にまつわる報道で明かされているが、星野監督が来て阪神タイガースという球団を変え、そして金本を呼んでチームを変えたことが、2003年の優勝につながったのは間違いない。
そして金本がタイガースの監督となり、“星野イズム”の流れは受け継がれていくことだろう。いや受け継がれ続けてほしい。

一矢

2017年11月01日 | 野球
DeNAラミレス監督、シリーズ初勝利「19年待ち望んでいた勝利」


一気にホークスが4連勝して終わるかとも思った今季の日本シリーズ。
地元に戻ったベイスターズが一矢報いた。

ニュースで見たが、濱口が新人とは思えない見事なピッチングで、ホークスはあわやノーヒッターを食らうところだったようで。
打線も12安打と、調子づいてきたのなら、これはもつれるか!?

新井良太という選手。

2017年10月14日 | 野球
阪神・新井良引退で兄弟選手は4組に…広島・田中の弟のドラフト指名は…


甲子園の最終戦、今季限りの引退を表明していた安藤の引退記念試合とされていたが、その日に同じく引退を表明した新井良太も、安藤と共にチームメイトとファンから送り出されることとなった。
もっと早よ言えよ!というのが正直なところだが、この辺の間の悪さもまた何やら新井良太らしいとも思う。

真面目で、見るからに人の良さがにじみ出ている新井良太は、チーム内でもファンからも可愛がられた選手だったのではないだろうか。
安藤の後にチームメイトから胴上げされ、そのままマイクで挨拶しろとけしかけられ、それを必死で断っているような様子が、スコアボードのディスプレイにも映し出されていた。
これが嫌われているような選手だったら、
「安藤の引退試合やったのに、間の悪いヤツ」
となって、胴上げはされたとしても、そのあとにこやかにみんなが祝福するような笑顔を見せることはなかったはずだ。

また、ファンからの人気が高かったことも、この試合で改めて思い知らされた。
スタンドには安藤の「16」のユニフォームを着たファンよりも、新井良太の「32」のユニフォームの方が多かったように見えたし、梅野の代打として新井良太の名前がアナウンスされたときのトラキチたちの大声援は、この試合で最もボルテージが高かった。
そして数えきれないほどのプラカードが掲げられ、これまた安藤の名前よりも多いようだった。
選手としての記録は、本当に大したことはない。
典型的な「記録よりも記憶」に残る選手だった。
そしてそんな選手が多いのが、タイガースの特長のようにも思う。
二千本安打を達成した選手は藤田平と鳥谷しかいないが、酒の肴に困らないほど、どのトラキチの記憶にもいろんな選手がインプットされている。
選手の実績と人気とがこれほど一致しないチームもタイガースくらいではないだろうか。
それだけチーム自体にファンが多いとも言えるのだが、反面、ちょっと実績を残せば一気にスター気取りができるところに、タイガースの選手たちの“精神的な弱さ”の要因が隠れているようにも思う。

そしてトラキチたちに愛された新井良太のキャラクターは、在阪の放送局からの引き合いにつながるかどうか。
トラキチたちの間でも、「朝日放送ちゃうか」「毎日かなぁ」などと、今夜も酒の肴と化している(だろう、いや、はず)

開幕シリーズ

2017年04月02日 | 野球
【阪神】糸井、移籍後初ホームランも死球で途中交代!4日ヤクルト戦は「状態を見て」


敵地広島に乗り込んでの開幕シリーズ。
開幕戦こそ勝ったものの、その後連敗を喫して1勝2敗とし、いわゆる開幕ダッシュには失敗。
しかも今日の第三戦では糸井が死球を受けて途中交代するというアクシデントのおまけつき。
散々なスタートとなった。

中でも酷いのが守備の乱れ。
3試合で8失策。
単純計算で年間280以上エラーをしそうな勢いで、あまりにもお粗末。
初戦に10点、第二戦に8点取って打撃好調かと思いきや、三戦目にして1点に終わったように、バッティングは“水物”であり、常に好調を維持することは難しいもの。
10点取っても6点取られ、8点取ったにも関わらず9点取られて逆転負け、そして三戦目には1点しか取れずにいながら9点も失うという失点の多さは、これからの長いシーズンを戦っていくうえで不安以外の何ものでもない。
投手陣の不甲斐なさはあるが、守備の乱れも大きく影響しているのは間違いない。

シーズンは始まったばかりとはいえ、なんとも心もとないチーム状態を露呈した開幕シリーズとなった。
先行きには不安のみ。

WBC

2017年03月23日 | 野球
侍・松田、決勝点献上のファンブル悔やむ「試合を大きく決めるところだった」


1次ラウンドから6連勝を飾り、試合を重ねるごとにチームとしての結束力も勝つ力も強くなっていったように見えた今回の「侍ジャパン」。
しかしそれはまだまだ“見かけ倒し”に過ぎなかったことを、準決勝で露呈してしまった。

事前の強化試合で大リーグのチーム相手に連敗して臨んだアメリカ戦だったが、結果は自滅的敗戦。
雨が降ったグラウンドコンディションの影響は言い訳に過ぎない。
条件はアメリカも同じ。
菊池がコメントしていたように、イレギュラーに対処できなかったという力不足の結果でしかない。
それは松田も同じ。
1点が致命的なダメージとなるシビアな状況で、目の前に転がってきたゴロをファンブルしてしまうのは、心技体全ての面での力不足以外の何ものでもない。

連覇した第1回、第2回のチームに比べて、小粒感は否めず、迫力不足を感じていたが、それが準決勝でついに露呈した形。
救いは今回のメンバーが若いこと。
今はこれが精一杯であるということを真摯に受け止め、これを糧に今後心技体を磨きぬけば、次回はそう暗いものではない。

今後の飛躍に期待。

WBC

2017年03月05日 | 野球
侍J 粘り勝ち 誠也逆転3ラン 最後は代打・秋山2点三塁打


「神様に選ばれた試合」という番組を見た。
なんとなく見始めてしまって止まらなくなった、というのが正しいのだが。
WBC連覇のとき、イチローが極度の不振でヤバかったことは、すっかり忘れていた。
それもあって韓国に負けて敗者復活戦に回り、しかしそこから這い上がって勝ち進み、決勝戦での韓国との凄まじい試合につながったのも、あまり覚えていない。
唯一、イチローがのちにスワローズのストッパーとして活躍したイム・チャン・ヨンから決勝タイムリーを打ったことだけは覚えていたが、それでもどちらかといえば「あー、そうそう!」という感じだった。
とはいえ、当時には知らなかったような裏話もいろいろ知って、大変興味深く見入ってしまった。

その一方で、今年のWBCの強化試合が行われ、“侍ジャパン”はバファローズに競り勝っていた。
これで本番直前の強化試合を2勝3敗で終えた日本チーム。
金曜日に大阪ドームでタイガースとの試合を見た際にも思ったが、今回のチームに強さを感じない。
「神様に選ばれた試合」で見た2009年のチームは、イチローがメンバーに入っていたことを差し引いても、スゴイ選手が溢れていた。
それに比べると貧弱さが否めない。

何とも心許ない日本チームではあるが、WBCが始まれば、応援しないわけにはいかない。
だから勝ってくれって。

豪華首脳

2015年11月07日 | 野球
金本新監督&掛布2軍監督W指導で鳴尾浜は超満員

タイガースの2軍練習場が大入り満員とか。
観客のお目当ては1軍監督の金本と2軍監督の掛布の“雄姿”。
どちらも現役時代の背番号を背負い、往年の二人をよく知るファンにとってはたまらないものがあるのだから当然だ。
プロ野球が興行である以上、観客動員につながることはいいことだが、チームとして考えた場合、豪華な首脳陣というのは無意味。
豪華な首脳が並ぶのではなく、少しでも早く豪華な“主砲”に出てきてもらいたい。
せっかく現役時代に“主砲”として活躍した二人が監督になったのだから。