ゴールデンウィーク突入だからと言うわけではないが、今シーズン開場した新球場・マツダZOOMZOOMスタジアムへ今季初遠征。
去年閉鎖された広島市民球場に替わって、新たに広島カープの本拠地となる球場である。
JR広島駅の東方、線路脇すぐのところに建っているので、列車が広島駅へと差し掛かると車窓からよく見える。
新大阪から1時間半ほどで到着できる広島は、名古屋と並んで格好の遠征地である。
(と言いつつ、まだナゴヤドームに行ったことが無い)
テレビ番組で紹介されているのを見ていたが、実際に目の当たりにするとワクワクする♪
阪神電車で甲子園に着くときの高揚感と同じようなものだ。
もちろん、阪神電車の車窓から見える甲子園のカクテル光線にはかなわないが。
ゴールデンウィークに突入して最初の日曜日。
相当の人出であることが、のぞみの車窓からも見てとれる。
球場へと続く道を覆う人の列は、さながら蟻の行列の如く。
しかし行列のおかげで、駅から球場まで迷うことなくたどり着ける。
もっとも、JRの線路沿いに歩いていけばいいだけの話ではある。
試合開始13時30分のところ、試合開始1時間以上前に球場入りしたにも関わらず内野自由席はほぼ満員!
しまった!まさかここまでの人出だとは。
しかも、以前の広島市民球場の内野自由席は、長ーいベンチシートの座席だったので、比較的遅めに着いてもちょっと詰めてもらったりして十分座れたものだが、新球場は一人分ずつ分かれたイスのため、収容数が減った気がする。
今回の遠征メンバー4人まとまっての座席確保は困難で、仕方なく2人ずつに分かれての観戦となった。
とりあえず席に落ち着いて試合開始を待ったが、両チームの先発投手が発表されてビックリ!
なんとタイガースは初登板のジェン(鄭)。
WBC台湾チームのエース格ピッチャーであり、好投手とは聞いていたものの、実際にどんな投球をするのか見たこともなければ、自分が得ている情報も少ない。
しかしながら初登板の投手というものは、相手バッターの側にも情報が無いため、案外抑えることができたりするもの。
そんなビギナーズラックのような幸運に賭けるか、という心持ちで試合開始を待った。
それにしてもこの試合で一番の心配は、前日に12点も取ったタイガース打線。
前日の試合で大量得点した打線は、たいてい次の日には打てなくなる。
打者が大振りするようになって、かえってバッティングが崩れるからだなどと言われるが、球界ではごく当り前のようになっているジンクスのひとつだ。
そうそう!
ライトスタンドに「ユニコーーーーーーン」と書かれた看板が!
何事かと思っていたら、奥田民夫を筆頭にユニコーンのメンバーが紹介され、なんと始球式が行われた。
てっきり奥田民夫がピッチャーかと思っていたら、さにあらず。
奥田はサードを守って、他のメンバーが(メンバーまではよく知らない)マウンドに。
一番打者の赤星が打席に入って始球式が行われたが、あろうことかデッドボールをくらわすという事態に!
ピッチャーの投球よりもはるかに緩いとはいえ硬球は当たれば痛いし、ボールが近づいて来たら反射的に避けるのがふつう。
とっさにボールを避けようとしてヘンな姿勢をとって、故障でもしたらどうするのか。
ましてや赤星は首と腰に爆弾を抱えている。
ユニコーンの連中には自重してもらいたいが、後の祭りだ。
赤星は昨日から休んでいるが、よもやあの始球式が遠因となっているのではあるまいな…
さて、試合が始まると我々の心配はものの見事に的中し、タイガース打線は広島先発・篠田の前にヒットが出ない。
それどころか初回に四球2つでランナーを出したものの、2回から4回までは走者さえ出ない貧打ぶり…
5回表、ようやく桜井がチーム初ヒットを放つと、これを足がかりに二死満塁と篠田を攻め立てた。
寒い試合にようやく日差し?
ようやく盛り上がる応援団。
ちなみにマツダスタジアムには、応援団の楽器部隊専用の席が用意されたスタンド席がしつらえてあって驚いた。
三塁側のこの席は「ビジター・パフォーマンスシート」とか言う名前が付けられていて、自分が入った内野自由席とは別物で、値段も200円高いとのこと。
しかしこの試合唯一と言えた絶好のチャンスに、打席に入った関本があっさり平凡なセンターフライで終わった…
広島側から言えば、「ピンチの後にチャンスあり」。
5回裏にジェンがランナーを二人出してピンチを招くが、なかなかどうして見事なピッチング。
しっかり無失点で凌いだが、今度は逆にタイガースにチャンスが訪れた。
6回表の攻撃。
四球出塁の鳥谷が珍しく二塁盗塁を決めると、チーム初ヒットを放った桜井が、二打席連続ヒットのタイムリーを放ち、待望の先制点をたたき出した!
(これで桜井が本当に波に乗ってくれば、これからの試合において打線もチームも一気に活気付くのだが)
味方が先制してくれると、相手投手と同じように崩れて失点するヘタレなピッチャーがよくあるが、ジェンは気負いも見せずに淡々と変わらぬ投球を見せ、見事この重要なイニングを投げきった。
スタンドから見ている分には、速球に久保田のような威圧感があるわけでもなく、また藤川のような伸びる快速球というわけでもなく、ジェフのように切れ味鋭いスライダーがあるわけでもなく、ヒットを打たれながらもノラリクラリと広島打線をかわしているようにしか見えなかった。
しかし帰宅後にスポーツニュースで見てみると、厳しいコースに伸びやかな速球がビシっと決まったりして、なかなかのピッチングだったようだ。
ピッチャーの投げ合いというよりもむしろ、貧打戦といった方がよい試合展開のなか、かろうじて1点リードしたまま終盤を迎えて、まずはタイガースのラッキー7から。
“敵地”ながら「六甲颪」が球場に流れるのは、ありがたいが不思議な感じだ。
ところがこのラッキー7の攻撃で、奇妙な代打が告げられた。
バルディリスに代わって浅井。
え!浅井?
左投手の篠田に対して右打者を、というのであればバルディリスのままでもよかった。
イニングの先頭打者として攻撃の起点を作りたいというのなら、左対左であっても平野でいくべき。
ここでの浅井起用は、非常に中途半端で意図がよく分からない。
特に浅井は捕手もできるユーティリティ・プレイヤーの要素もあり、できるだけ試合終盤まで温存しておきたい野手だ。
結局この代打策は成功せず、二死走者無しでジェンに打席が回ったところで今岡を代打に出すも全く打てる雰囲気も無く、凡退してチェンジ。
さあ1点とはいえリードしたまま迎える終盤。
あとはここ2試合温存してきた豊富なリリーフ陣にモノを言わせて、広島を圧倒して押し切るべし!
カープのラッキー7ということで、赤い風船が球場に舞った7回裏、中継ぎ第1段はアッチソン。
いつものテンポ良いピッチングでピシャッと抑えれば、更に流れはタイガースへと傾くというもの。
先頭打者の石原を緩いファーストライナーに仕留めて、まずはワンアウト!
ところが、続く石井への投球がおかしい。
ストライクを取るのに汲々として投球テンポが悪く、結局四球を与えてしまった。
続く梵に対しても四苦八苦。
アッチソンの調子が悪いときは、ひっきりなしにマウンドの周りをウロウロして落ち着きが無いが、正にその状態に陥っていて明らかに不調であることが見てとれた。
結局梵にも四球を与えたところで投手交替かと思ったら続投。
こうなるとカープも押せ押せになり、代打に喜田剛(登録名が「喜田剛」となって中日の山本昌のようだ)を起用してきた。
これはウィリアムス登板だろうと思いのほか、やはり続投。
すると、あろうことかアッチソンがボークをやらかし、カープは労せずして一死2、3塁の大チャンスを得ることができた。
もうボロボロのアッチソンは、相変わらず落ち着きがない。
そしてイヤな不安は的中し、喜田剛にライト前へ打ち返されて走者2人が生還し、逆転を許してしまった…
ここでようやく江草が出てきたが時既に遅し。
また救援した江草が良かっただけに、アッチソンを降ろすタイミングの悪さが悔しくて仕方なかった。
8回表はシュルツが登板。
1番からの好打順もあっさり三者凡退。
試合の流れはすっかりタイガースから離れてしまっていたが、8回表のカープの攻撃を江草がピシャリと抑えこみ、もう一度流れを呼び戻す素地を作って最終回を迎えられた。
やはり、かえすがえすもアッチソンを引っ張りすぎたツケは大きい…
そして9回表。
負けているとはいえ、点差はたったの1点。
マウンドにはカープの守護神・永川が上がったが、万全の調子とは言えない出来だった。
先頭の金本はセカンドライナーに倒れたが、正面を付いた不運な当たりで、決して打てなさそうではない。
もしかしてイケるのではないかと、期待が出始めたところで新井がピッチャー返しのセンター前ヒットで出塁した!
続くバッターは、タイガースの中で唯一2打席連続ヒットを放ち、貴重なタイムリーを打った桜井。
さあ、たたみかけていくか…と思ったら、ここで代打に葛城が起用された。
んー、イマイチ納得できない起用だ。
チーム唯一のマルチ安打を放っていて、前の打席ではタイムリーも打っている桜井。
次の平野と9番の江草のところで誰を代打に起用するかを考えると、ここで桜井を替えるのは得策ではない。
また、桜井の成長に期待するなら、なおさらここは桜井でいくべし!
はてなマークを脳裏に浮かべたまま試合を見ていたが、葛城はサードフライに倒れてツーアウト。
万事休すと思ったが、続く代打・桧山に対してカウントを悪くすると、広島ベンチは桧山を歩かせる策に出た。
二死ながらランナー1、2塁で打撃好調の狩野。
次の打順は投手だが、代打は藤本や岡崎しか残っていない。
狩野が決めないと…
と思っていると、見事ライト前にライナーを弾き返した!
2塁ランナーの新井が3塁を蹴る!!
やったー!まず同点と喜んだ次の瞬間、ライト廣瀬が矢のような好返球をホームへ。
捕手・石原が完璧なブロックで本塁を死守し、新井はあえなく憤死…
一瞬にして静まるタイガースファンと歓喜に沸く広島ファン。
観客席にくっきりとコントラストを残して試合が終了した。
休養十分なリリーフ陣を使いきらず、代打もチグハグな起用で、なんとも後味が悪い敗戦となって残念…
今季初遠征は、黒星スタートとなってしまったうえに、自分の観戦成績もこれで3連敗
しかし負け試合をわざわざ選んで出かけてるような気がしてきた。
しかしまだまだシーズンは始まったばかり。
これからこれから!
さあ、次はどこへ遠征するか!?
去年閉鎖された広島市民球場に替わって、新たに広島カープの本拠地となる球場である。
JR広島駅の東方、線路脇すぐのところに建っているので、列車が広島駅へと差し掛かると車窓からよく見える。
新大阪から1時間半ほどで到着できる広島は、名古屋と並んで格好の遠征地である。
(と言いつつ、まだナゴヤドームに行ったことが無い)
テレビ番組で紹介されているのを見ていたが、実際に目の当たりにするとワクワクする♪
阪神電車で甲子園に着くときの高揚感と同じようなものだ。
もちろん、阪神電車の車窓から見える甲子園のカクテル光線にはかなわないが。
ゴールデンウィークに突入して最初の日曜日。
相当の人出であることが、のぞみの車窓からも見てとれる。
球場へと続く道を覆う人の列は、さながら蟻の行列の如く。
しかし行列のおかげで、駅から球場まで迷うことなくたどり着ける。
もっとも、JRの線路沿いに歩いていけばいいだけの話ではある。
試合開始13時30分のところ、試合開始1時間以上前に球場入りしたにも関わらず内野自由席はほぼ満員!
しまった!まさかここまでの人出だとは。
しかも、以前の広島市民球場の内野自由席は、長ーいベンチシートの座席だったので、比較的遅めに着いてもちょっと詰めてもらったりして十分座れたものだが、新球場は一人分ずつ分かれたイスのため、収容数が減った気がする。
今回の遠征メンバー4人まとまっての座席確保は困難で、仕方なく2人ずつに分かれての観戦となった。
とりあえず席に落ち着いて試合開始を待ったが、両チームの先発投手が発表されてビックリ!
なんとタイガースは初登板のジェン(鄭)。
WBC台湾チームのエース格ピッチャーであり、好投手とは聞いていたものの、実際にどんな投球をするのか見たこともなければ、自分が得ている情報も少ない。
しかしながら初登板の投手というものは、相手バッターの側にも情報が無いため、案外抑えることができたりするもの。
そんなビギナーズラックのような幸運に賭けるか、という心持ちで試合開始を待った。
それにしてもこの試合で一番の心配は、前日に12点も取ったタイガース打線。
前日の試合で大量得点した打線は、たいてい次の日には打てなくなる。
打者が大振りするようになって、かえってバッティングが崩れるからだなどと言われるが、球界ではごく当り前のようになっているジンクスのひとつだ。
そうそう!
ライトスタンドに「ユニコーーーーーーン」と書かれた看板が!
何事かと思っていたら、奥田民夫を筆頭にユニコーンのメンバーが紹介され、なんと始球式が行われた。
てっきり奥田民夫がピッチャーかと思っていたら、さにあらず。
奥田はサードを守って、他のメンバーが(メンバーまではよく知らない)マウンドに。
一番打者の赤星が打席に入って始球式が行われたが、あろうことかデッドボールをくらわすという事態に!
ピッチャーの投球よりもはるかに緩いとはいえ硬球は当たれば痛いし、ボールが近づいて来たら反射的に避けるのがふつう。
とっさにボールを避けようとしてヘンな姿勢をとって、故障でもしたらどうするのか。
ましてや赤星は首と腰に爆弾を抱えている。
ユニコーンの連中には自重してもらいたいが、後の祭りだ。
赤星は昨日から休んでいるが、よもやあの始球式が遠因となっているのではあるまいな…
さて、試合が始まると我々の心配はものの見事に的中し、タイガース打線は広島先発・篠田の前にヒットが出ない。
それどころか初回に四球2つでランナーを出したものの、2回から4回までは走者さえ出ない貧打ぶり…
5回表、ようやく桜井がチーム初ヒットを放つと、これを足がかりに二死満塁と篠田を攻め立てた。
寒い試合にようやく日差し?
ようやく盛り上がる応援団。
ちなみにマツダスタジアムには、応援団の楽器部隊専用の席が用意されたスタンド席がしつらえてあって驚いた。
三塁側のこの席は「ビジター・パフォーマンスシート」とか言う名前が付けられていて、自分が入った内野自由席とは別物で、値段も200円高いとのこと。
しかしこの試合唯一と言えた絶好のチャンスに、打席に入った関本があっさり平凡なセンターフライで終わった…
広島側から言えば、「ピンチの後にチャンスあり」。
5回裏にジェンがランナーを二人出してピンチを招くが、なかなかどうして見事なピッチング。
しっかり無失点で凌いだが、今度は逆にタイガースにチャンスが訪れた。
6回表の攻撃。
四球出塁の鳥谷が珍しく二塁盗塁を決めると、チーム初ヒットを放った桜井が、二打席連続ヒットのタイムリーを放ち、待望の先制点をたたき出した!
(これで桜井が本当に波に乗ってくれば、これからの試合において打線もチームも一気に活気付くのだが)
味方が先制してくれると、相手投手と同じように崩れて失点するヘタレなピッチャーがよくあるが、ジェンは気負いも見せずに淡々と変わらぬ投球を見せ、見事この重要なイニングを投げきった。
スタンドから見ている分には、速球に久保田のような威圧感があるわけでもなく、また藤川のような伸びる快速球というわけでもなく、ジェフのように切れ味鋭いスライダーがあるわけでもなく、ヒットを打たれながらもノラリクラリと広島打線をかわしているようにしか見えなかった。
しかし帰宅後にスポーツニュースで見てみると、厳しいコースに伸びやかな速球がビシっと決まったりして、なかなかのピッチングだったようだ。
ピッチャーの投げ合いというよりもむしろ、貧打戦といった方がよい試合展開のなか、かろうじて1点リードしたまま終盤を迎えて、まずはタイガースのラッキー7から。
“敵地”ながら「六甲颪」が球場に流れるのは、ありがたいが不思議な感じだ。
ところがこのラッキー7の攻撃で、奇妙な代打が告げられた。
バルディリスに代わって浅井。
え!浅井?
左投手の篠田に対して右打者を、というのであればバルディリスのままでもよかった。
イニングの先頭打者として攻撃の起点を作りたいというのなら、左対左であっても平野でいくべき。
ここでの浅井起用は、非常に中途半端で意図がよく分からない。
特に浅井は捕手もできるユーティリティ・プレイヤーの要素もあり、できるだけ試合終盤まで温存しておきたい野手だ。
結局この代打策は成功せず、二死走者無しでジェンに打席が回ったところで今岡を代打に出すも全く打てる雰囲気も無く、凡退してチェンジ。
さあ1点とはいえリードしたまま迎える終盤。
あとはここ2試合温存してきた豊富なリリーフ陣にモノを言わせて、広島を圧倒して押し切るべし!
カープのラッキー7ということで、赤い風船が球場に舞った7回裏、中継ぎ第1段はアッチソン。
いつものテンポ良いピッチングでピシャッと抑えれば、更に流れはタイガースへと傾くというもの。
先頭打者の石原を緩いファーストライナーに仕留めて、まずはワンアウト!
ところが、続く石井への投球がおかしい。
ストライクを取るのに汲々として投球テンポが悪く、結局四球を与えてしまった。
続く梵に対しても四苦八苦。
アッチソンの調子が悪いときは、ひっきりなしにマウンドの周りをウロウロして落ち着きが無いが、正にその状態に陥っていて明らかに不調であることが見てとれた。
結局梵にも四球を与えたところで投手交替かと思ったら続投。
こうなるとカープも押せ押せになり、代打に喜田剛(登録名が「喜田剛」となって中日の山本昌のようだ)を起用してきた。
これはウィリアムス登板だろうと思いのほか、やはり続投。
すると、あろうことかアッチソンがボークをやらかし、カープは労せずして一死2、3塁の大チャンスを得ることができた。
もうボロボロのアッチソンは、相変わらず落ち着きがない。
そしてイヤな不安は的中し、喜田剛にライト前へ打ち返されて走者2人が生還し、逆転を許してしまった…
ここでようやく江草が出てきたが時既に遅し。
また救援した江草が良かっただけに、アッチソンを降ろすタイミングの悪さが悔しくて仕方なかった。
8回表はシュルツが登板。
1番からの好打順もあっさり三者凡退。
試合の流れはすっかりタイガースから離れてしまっていたが、8回表のカープの攻撃を江草がピシャリと抑えこみ、もう一度流れを呼び戻す素地を作って最終回を迎えられた。
やはり、かえすがえすもアッチソンを引っ張りすぎたツケは大きい…
そして9回表。
負けているとはいえ、点差はたったの1点。
マウンドにはカープの守護神・永川が上がったが、万全の調子とは言えない出来だった。
先頭の金本はセカンドライナーに倒れたが、正面を付いた不運な当たりで、決して打てなさそうではない。
もしかしてイケるのではないかと、期待が出始めたところで新井がピッチャー返しのセンター前ヒットで出塁した!
続くバッターは、タイガースの中で唯一2打席連続ヒットを放ち、貴重なタイムリーを打った桜井。
さあ、たたみかけていくか…と思ったら、ここで代打に葛城が起用された。
んー、イマイチ納得できない起用だ。
チーム唯一のマルチ安打を放っていて、前の打席ではタイムリーも打っている桜井。
次の平野と9番の江草のところで誰を代打に起用するかを考えると、ここで桜井を替えるのは得策ではない。
また、桜井の成長に期待するなら、なおさらここは桜井でいくべし!
はてなマークを脳裏に浮かべたまま試合を見ていたが、葛城はサードフライに倒れてツーアウト。
万事休すと思ったが、続く代打・桧山に対してカウントを悪くすると、広島ベンチは桧山を歩かせる策に出た。
二死ながらランナー1、2塁で打撃好調の狩野。
次の打順は投手だが、代打は藤本や岡崎しか残っていない。
狩野が決めないと…
と思っていると、見事ライト前にライナーを弾き返した!
2塁ランナーの新井が3塁を蹴る!!
やったー!まず同点と喜んだ次の瞬間、ライト廣瀬が矢のような好返球をホームへ。
捕手・石原が完璧なブロックで本塁を死守し、新井はあえなく憤死…
一瞬にして静まるタイガースファンと歓喜に沸く広島ファン。
観客席にくっきりとコントラストを残して試合が終了した。
休養十分なリリーフ陣を使いきらず、代打もチグハグな起用で、なんとも後味が悪い敗戦となって残念…
今季初遠征は、黒星スタートとなってしまったうえに、自分の観戦成績もこれで3連敗
しかし負け試合をわざわざ選んで出かけてるような気がしてきた。
しかしまだまだシーズンは始まったばかり。
これからこれから!
さあ、次はどこへ遠征するか!?