国際試合の厳しさ痛感=力不足認める闘将、星野監督〔五輪・野球〕(時事通信) - goo ニュース
とりあえず、お疲れ様でした。
かかりつけのドクターも同行していたという話もあり、体力的には相当キツかったのではないかと思います。
1次予選を終えたところで、2003年のように倒れるんとちゃうかと心配しました。
しばらくは“釈明”させられまくりではないかと思うと「もうエエでしょう」と言いたくなりますが、何より心配なのは、タイガースのSDを辞めると言い出さないかということです。
早くゆっくり静養される時がくることを祈るばかり…
さて。
無冠に終わった今回のオリンピック野球チーム。
言っちゃあなんだが、野球に対する思い入れは人一倍持っているつもりなだけに、今回の結果はハラワタが煮えくり返るのを通り越して、逆に何だか妙に冷静になっていた。
そして日曜はたまたま出かけたこともあり、一般4紙にスポーツ1紙の、5社の新聞を読んだ。
首脳陣による人選ミスと采配ミスの指摘は当然として、共通して読み取れたのは、チームとしての一体感の無さである。
若手だけでいつもつるんでいてベテランとの意思疎通ができていなかったばかりか、言葉を交わしたことも無い選手達がいたという今回のチームは、とてもメダルを獲る体制にあるとは言えない。
準決勝の韓国戦敗退時の大スポ記事にもあった話だが、改めて読んだ各紙にも取り上げられていたということは、若手とベテランとの間に大きな溝があったというのは厳然たる事実なのだろう。
帰国会見をテレビで見たが、主将を務めた宮本と上原の日本代表引退コメントは、この大きな溝も影響があるのではないかというのは、うがちすぎか?
宮本に対して「あの人、ウザイ」と言う若手がいたという話も、あながちガセとも思えない。
それは、韓国戦連敗後にテレビで流れた映像の中で、宮本と岩瀬、そして致命的なエラーをやったGGくらいしか、涙に暮れる選手がいなかったことからも窺い知れようというもの。
ケガを押して出場し、8試合で.455を超える打率を残した西岡や、3試合ながら.571のアベレージを残した川を除けば、韓国チームの気迫に勝る若手は見当たらなかった。
ポロポロポロポロやっていたGGもひどかったが、直前合宿で風邪をひいて入院した村田など言語道断。
「命を賭けている」などとカッコいいことは言うていたが、直前に首(背筋だっけ?)を痛めた西岡も、体調管理が万全だったとは言えないだろう。
星野監督は“情”の人だけに、その思いを受け止め、プレーとして期待に応えるには、選手側にも相応の気迫が必要であるが、それだけの気迫を持った若手がいたのだろうか…という疑念が残るのは残念…
今回、メダル無しに終わったことで、星野監督の“情”に対する批判が高まるのではないかと危惧しつつもこんなことを書くのはどうかという気がするが(どないやねん)、本当に“情”が全て裏目に出た。
どこかの記事に今回のメンバーについて星野監督が、「こんなにかわいいヤツら」という言い方をしていたのを読んだ。
星野さんらしい表現であるが、彼の思いに選手達が甘えた側面はなかっただろうか。
そして同時に、星野さんの“鬼”の面が全く発揮されないままに終わってしまったのではないかとも感じた。
闘将と呼ばれる星野さんの“鬼”の面が出なかったからこそ、選手達の心の片隅に甘えがあったのではないのだろうか。
本当に勝ちたいという思いがあれば、ここまで貧打にあえぐことはなかったはず。
村田も森野もGGも阿部も、「オレが一発で決めてやる!」とでも考えているかのように、調子も上がらないくせにブリブリ振り回し、次につなごうという考えがあったのかどうかは甚だ疑問だった。
これはやはり、チームとしての一体感の無さの証拠でもあったかもしれないが、長打一発は必要なく、とにかく塁に出ること、次につなぐことを考えて、コンパクトにセンターから逆方向(左打者ならセンターからレフト、右打者ならセンターからライト)へコツコツ打とうと、本当に選手個々が工夫していただろうか。
調子悪い、調子悪いと嘆く前に、できることがあるはずである。
君ら、プロなんやから!
星野さんが、審判のレベルが低すぎてヒドイ!ということを言っていたが、これはあまりに聞き苦しいことで、ガッカリした…
それは各国ともに同じ条件なわけで、アメリカの先発投手アンダーソンは、
「ストライクゾーンには対応しないと」
とコメントしており、余計に星野さんのコメントがカッコ悪い。
アジア予選でも経験したはずで、選手達の不調を庇おうとするあまりに出た発言かもしれず、ここにも星野さんが“鬼”となれなかった一面を見た気がする。
ピッチャーもキャッチャーも、その日の審判の癖をいち早く見抜き、対応するべく投球の組み立てを工夫しなければならない。
「いやあれはストライクやんけ」と文句をつける前にやるべきことがあるはずである。
何べんも言うけど、君らプロなんやから!!
今回の大会に使用されるボールについて、日本チームは直前に手にしてパニックを起こしていたことは前に日記で触れ、これは何かの陰謀ではないかと腹が立ったが、実はこの腹立ちはカッコ悪いものだったことを知った。
韓国では、今季のプロ野球シーズンを、この公式球でプレーしていたというではないか
一体、日本の野球組織の情報力はどうなっているのか?
情報戦は星野さんの最も得意とするところだったはずなのに、それは国内のプロ野球界に関することに限ったことだったのか?
確かに、星野さんが国際試合の経験が豊富だとはお世辞にも言えないと思うが、それを補うべき野球連盟の体制はどうなっていたのだろう。
なんにしてもこの話を聞いただけで、韓国と日本のメダルに賭ける意気込みの差は歴然としていたことが分かる。
韓国チームがしっかりとした野球をやっていたのは、単純に兵役免除というモチベーションアップの理由があっただけではないのである。
書いているとキリが無いので、とりあえずこれくらいにしておこう。
(て、これだけ書いたら十分やろ!?)
それにしてもロンドンの次からは、ぜひとも野球が正式競技に復活してほしいものだ。
WBCは今回のリベンジの場とは、ちょっと違うから…