面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

露の五郎

2009年03月31日 | 落語
落語家の露の五郎兵衛さん死去(時事通信) - goo ニュース


訃報というのは突然のことが多いが、露の五郎兵衛が亡くなったのは驚いた。
五郎兵衛を襲名したのが2005年と比較的最近だったこともあり、自分にとっては「露の五郎」の方が通りがよいのだが、なぜ「落語の祖」とも言われる人物の名前を何百年ぶりかで襲名することにしたのか。
雁治郎が坂田藤十郎を襲名したことに影響を受けたのだろうか?

それはともかく、昔ながらの珍品とも呼ぶべきネタを大量に持つ師の逝去は残念。
特に艶笑噺を語らせれば、今の上方落語界において右に出る者はいないと言っても過言ではない。

高めの声で、ちょっと“ねちゃっ”とした感じのしゃべり方。
色っぽい噺をサラッと語り、一拍置いて客の笑いを待ってから、いたずらっぽい笑顔で客と一緒に笑う独特の間の取り方。

そういえば、「一寸露久」(確か「ちょっとろきゅう」と読んだはず)の名前で、伝統芸能のひとつ「にわか」の伝承にも力を入れていたが、弟子達によって継承されているのだろうか。
また一人、上方芸能の達人が逝ってしまった…

合掌


「平林」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年03月30日 | 落語
3月30日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「平林」にて、ご機嫌を伺います。

いわゆる“前座ネタ”のひとつで、比較的簡単なお噺。
本町のお得意さんへ手紙を持って行く用事を言いつけられた丁稚の定吉。
行き先である得意先の名前を忘れてしまいますが、字が読めないので手紙の宛先も分かりません。
仕方なく手紙の宛先を人に尋ねながら行くものの、会う人ごとに教えてくれる名前が違って…

いつものように噺に興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
まずはごゆるりと、お付き合いくださいませ。

アクセスはこちらまで!

http://www.nc-kyo.com/

☆ ご覧の際に ☆
アクセスしてしばらく、何も映らない黒い画面が表示されることがありますが、しばらくすると音声と映像が流れますので、そのままお待ちください。

「時うどん」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年03月22日 | 落語
3月23日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「時うどん」にて、ご機嫌を伺います。

非常にポピュラーなネタのひとつ。
「親爺、なんぼや?」
「へぇ、16文でおます。」
「1つ2つ3つ4つ5つ6つ7つ8つ…うどん屋、今、何ドキやな?」
「へぇ、9つでおますな。」
1杯16文のうどんを、勘定の際に屋台の主人に時刻を尋ねることで1文ごまかすくだりが有名なお噺。

いつものように噺に興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
まずはごゆるりと、お付き合いくださいませ。

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「質屋蔵」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年03月15日 | 落語
3月16日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「質屋蔵」にて、ご機嫌を伺います。
蔵からお化けが出ると噂の立った質屋の主人。
真相を確かめるため、番頭に一晩中蔵を見張るように言いますが、番頭は怖がって実家に帰ると言い出す始末。
手伝い(出入りしている大工)の熊五郎が一緒なら安心できるというので、丁稚に熊五郎を呼びにやるのですが…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
まずはごゆるりと、お付き合いくださいませ。

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☆ ご覧の際に ☆
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二代目林家三平

2009年03月10日 | 落語
平成爆笑王に!林家いっ平が2代目三平襲名(サンケイスポーツ) - goo ニュース


いよいよ林家いっ平が父の名・三平を継ぐ。
大阪の小米朝は、父・米朝ではなく父の師匠の名跡を継いだが、「上方の大名跡」とは言っても、生前の米団治を知る人はもはやほとんど無く、いまやその弟子にあたる米朝の名前の方が大きいくらいであり、新しい「米団治」を作っていくことができる。

しかし、三平はそうではない。
爆笑王として一世を風靡した姿は、まだ多くの人々の脳裏に焼きついている。
しかも、その高座姿もDVDなどのメディアで見ることもできる。
先代・三平のイメージをオーバーラップさせられやすいうえに、先代のイメージがまた強烈なだけに、どうしてもいっ平の三平は小粒に見える。
いや、先代ほど突き抜けた面白さが出るかというと、まだ未知数とは言いながら、個人的には甚だ疑問である。

二代目三平は、敢えて先代と同じような漫画風の落語で「爆笑王」を目指すか!?
はたまた、全く違うキャラクターを確立して正統派古典落語の名人を目指すか!?
どうにも“金持ちの甘チャン息子”のイメージがぬぐえない、マザコンに見えて仕方のない二代目三平。
先代三木助のイメージから逃れられなかったかのようにもがき苦しんだ、故・桂三木助の二の舞にならないことを祈る…

ところで、今回の襲名披露イベントでのビートたけしは、最高のエールを送っていた。
「(初代)三平の遺産を狙った峰竜太(義長兄)、林家正蔵の看板を狙った春風亭小朝(元義次兄)、頭に注射を打った(次姉の)泰葉に負けず、あなたは金とコネだけで見事に後継者となりました。」
仰るとおり!
もう本当にその通りなのだから、いっそ思い切り開き直って、「林家三平」という噺家を、0から作り直してもらいたい!
いつまでもオカアチャンに挨拶してもらってる場合ではない!


三下がり かっこ

2009年03月10日 | 落語
この日記タイトルで「ピン」ときた人は、相当の落語通か演芸関係者、あるいは本職の噺家さんだろう。

家にある落語のビデオテープを整理していて、「上方演芸ホール」というNHKの番組に出演した桂米団治の高座を見て驚いた。
なんと、出囃子が「三下がり かっこ」になっているではないか!?

一定以上の年数を経た噺家には、それぞれ決まった出囃子がある。
有名どころでは桂春団治の「野崎」。
江戸では文楽の出囃子でもあるが、大阪では春団治の“顔”とも言える。
あの曲を耳にしただけで、春団治の高座姿が鮮やかに脳裏に浮かぶ。

雀三郎の「じんじろ」や現・染丸がまだ染二だったころの「藤娘」、露の五郎(現・五郎兵衛)の「勧進帳」に文太の「さわぎ」、故人になってしまったが松鶴の「舟行き」や枝雀の「ひるまま」等々etc.
可朝の「ああそれなのに」や若い頃の吉朝の「芸者ワルツ」も、とぼけた感じで楽しかった。
噺家のイメージと出囃子とは密接に結びつく。
寄席でこの出囃子を聞いただけで、次に出てくる噺家に対する期待が膨らんで、楽しさ倍増にして勝手に楽しんでいる。

そして、米団治の「かっこ」。
前名の小米朝時代の出囃子が何だったか忘れたが、米団治を襲名して出囃子を変えたということだが、この「かっこ」は、師匠であり父親である米朝の出囃子だったもの。
米団治襲名披露公演を結局一回も行くことができず、また以前にも演芸番組での米団治の高座を録画したことがあったが一回も見れずにきたため、出囃子が変わったことを知らなかった。
大きな名前を襲名したので出囃子も変わったのだろうとは思っていたが、まさかこの曲に変わっていたとは本当に驚いた!

「かっこ」は、師匠・米朝の師匠である先代米団治の出囃子でもあったそうなので、今回の“措置”はごく当り前のことではあるが、この曲を“受け継いだ”という事実は相当重い。
往年の落語ファンにとっては、「かっこ」を聞けば米朝をイメージしてしまうのは、いかんともし難い癖のようなもの。
ところが、寄席でこの曲が流れてきても高座に上がるのは米団治。
どうしても米朝がオーバーラップしてしまい、米団治に対する評価が無意識のうちに厳しくなるのではないだろうか。

また、「かっこ」を現米団治に譲ったということは、裏を返せば、もう米朝がこの曲で高座に上がることは無いということだ。
最近の米朝は、高座に上がることはあっても単独で噺を演じるのではなく、弟子達と一緒に昔話や観客からの質問に答えるなど、“よもやま話”をするだけになっている。
とは言うものの、「かっこ」を譲ってしまったということは、もう二度と米朝の“落語の高座”は見られないということでもあるかもしれない、という事実が寂しい…

大名跡とともに出囃子「三下がり かっこ」を受け継いだ米団治。
米朝にしてみれば、「後は任せたぞ」というエールでもあるのではないだろうか。
上方落語界が、いつまでも米朝頼みでいるわけにはいかないのだ。
「米朝の息子」という呪縛から解放された米団治が、今後大きく飛躍することを願ってやまない。


「くっしゃみ講釈」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年03月01日 | 落語
3月2日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「くっしゃみ講釈」にて、ご機嫌を伺います。

講釈師に恋路を邪魔された男が、知恵者の友人に助けられて意趣返しに行くお噺。
それだけ言うとただの復讐劇でしかないように見えますが、そこは落語のこと。
主人公の男が物覚えの悪いおっちょこちょいときていますから、話は一筋縄ではまいりません。

というわけで、いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
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「餅屋問答」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年02月23日 | 落語
2月23日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「餅屋問答」にて、ご機嫌を伺います。

仕事もせずブラブラしていた男に、禅寺の住職をあてがってやった餅屋のオヤッサン。
ある日様子を見にいくと、諸国行脚の修行僧が問答を挑んできたとのこと。
寺の住職に就かせたものの、アホで頼りない男ではとても対応できないということで、オヤッサンが亡くなった先代住職の袈裟衣を纏い、雲水の挑戦を受けて立つことに…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
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「風邪うどん」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年02月16日 | 落語
2月16日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「風邪うどん」にて、ご機嫌を伺います。

昔は、商売道具の荷を担いで夜の街を歩いて商売をしていたという、夜鳴きソバならぬ夜鳴きの(?)うどん屋さん。
今夜も商売に励んでいますと、とある長屋に差しかかったところで、小声で注文がかかります。
聞けば10杯ものうどんの注文。
どうやら路地奥の家で、世を憚って“お遊び”の場が催されている様子。
なにはともあれ、大量の商いに気を良くして再び歩き出したうどん屋さん。
しばらく行くと、また小声で注文がかかります…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
まずはごゆるりと、お付き合いくださいませ。

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「牛ほめ」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2009年01月26日 | 落語
1月26日(月)夜10時(翌朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「牛ほめ」にて、ご機嫌を伺います。

働かずにブラブラしているアホが、近所の世話焼きのオッサンから小遣い稼ぎのネタをもらいます。
最近、家の普請が終わった池田のオッサンのところへ行って、その家を誉めちぎってこいというもの。
そのついでにオッサンが飼うてる牛も誉めてこいと、いろいろ誉め方の知恵を授かって…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
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