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ナゴヤ遠征

2010年04月04日 | 野球


好天に恵まれた名古屋は野球日和♪…試合はドームやけどね。




勇んで乗り込んだナゴヤドーム初観戦は、しかしなんとも憤懣やるかたない展開…


先発の上園は、前回の横浜戦に続いて好投!
敵のタイミングをうまく外して打ち取っていった。

今日もその好投に応えられない打線だったが、相手がチェンだけに、ある程度は想定内。
大量点は望めないのは分かっていたものの、ヒットさえ出ない展開に閉塞感が否めない。

1点リードされた中での4回表の攻撃。
今日いきなりの先発出場で2番を任された大和が、チーム初ヒットで口火を切ったのは嬉しい誤算♪
盛り上がるレフトスタンドの声援を背に、続く鳥谷が痛烈なピッチャー返し!
チェンの足に当たった打球は、キレイに1、2塁間を転がってライトまで抜けていった。
その間に大和は一気にホームベースを駆け抜けて同点!
鳥谷も2塁まで進んだ。
名古屋とは思えないタイガースファンの盛り上がりに、ドームのボルテージは最高レベルに!!

が…

続く4番の金本、5番の新井と平凡なフライに打ち取られて、段々とスタンドは盛り下がっていく。。
2塁の鳥谷は3塁にも進めないまま二死となり、城島も抑えられて同点止まり。
追いついてなおも得点圏にランナーを置く絶好のチャンスも、今は点が入りそうな雰囲気がない。
金本のみならず、新井の不調も重症だ。

同点の直後という大事なイニングを、上園は淡々と、しかししっかりと無失点に抑えて、流れを中日に渡さず。
その後は再び投手戦に。

そして迎えたラッキーセブン。
本来なら期待できる4番金本からの好打順だが、今は本当にチャンスになりそうな気配もない。
この回も簡単にツーアウトとなり、打席には城島。

が!

1ストライク3ボールから思いきりひっぱたいた打球は、グングン伸びてライトスタンドへ飛び込んだ!
ついに勝ち越し!!

こうなると、あと3イニング、中日の攻撃を抑えるだけ。
上園も崩れる様子もなく、中日の各バッターも打ちあぐねている。
7回を任せれば、8回には打順が回るので代打を出せばよい。
実にキレイに勝ちパターンにはまった。

ところが…

投手交代の場内アナウンスが流れ、出てきたのはなんと江草!?
え?なんで??という空気がタイガースファンの間に漂う。
続いてみんなが思ったことも同じだろう。
江草で大丈夫か??

そんな空気が伝わったのでもあるまいが、先頭打者の森野にライト前ヒットを許す。
打率5割を誇る好調の森野は、この試合でも上園から二塁打を放っていた。
その左打者を抑えるために登板した左投手の江草が打たれては全く意味がない。
そして続くのは、4番ブランコ、5番和田という二人の右の強打者。
ここで投手交代か。
なんのために上園を替えたのか。
続投させて、森野を歩かせるつもりの投球をさせればよいものを…と思っていたが、なんと江草が続投。
スタンドのファンの間に流れる不安感は、更に強まった。
そしてプランコをフォアボールで出塁させると、続く和田は鉄則通り初球をひっぱたいて三遊間を破り、森野が還って、アッというまに同点になってしまった。。
ここで再び久保コーチが登場、ピッチャー交代で久保田が飛び出してきた。
それを見て、近くにいたファンの兄ちゃんが大声でグランドに向かって叫んだ。
「遅いわーっ!」

スタンドのファン全員の声と言ってもよかろう。
久保田を出すなら、この回の頭からだ。
百歩譲って、森野が出塁した時点で交代だった。
こんな最悪な流れの中を登板する久保田が可哀想だ。
しかし久保田は、後続を打ち取って相手の反撃を断ち切り、同点にとどめた。
まさに見事な“火消し”だった。

とはいえ、一度試合の流れをつかみ損ねると、なかなか“勝利の女神”は微笑まないもの。
同点に追いつかれた直後の8回。
先頭打者の桜井が、浅尾の快速球をしっかりとらえてレフト前ヒットで出塁!
次打者が関本とくれば、もう確実に一死二塁というチャンスが訪れる。
誰もが送りバントの名手・関本のナイスバントを信じたその初球…
信じられない光景が目の前に繰り広げられた。
猛然とマウンドを駆け降りてきた浅尾が打球をつかむと、躊躇なく二塁へ送球した。
豪速球投手・浅尾の送球は、決して足の速くない桜井をアウトにしただけでなく、一塁への転送も関本をアウトにするのに十分な速さだった。

反撃の芽を瞬時に摘まれたタイガースは、9回表も先頭の大和がフォアボールで出塁しながら、次の鳥谷が絵に描いたようにキレイなダブルプレーで打ち取られ、攻撃の歯車は噛み合わない。
そんな嫌な空気は、9回裏の守備にも暗い影を落とす。
久保田に替わって登板したメッセンジャーが、先頭のセサルをサードゴロに打ち取ったというのに、あろうことか新井が一塁へ悪送球!
中日相手にエラーは厳禁である。
そのタブーを肝心要の最終回におかしては、もう“勝利の女神”はソッポを向く。
続く“5割打者”森野に、低めの速球をうまくセンター前に弾き返され、無死一三塁の大ピンチ。

…もう終わった。

帰りに寄りたいと思っていた、名古屋で評判という「生ドーナツ」を売ってるところを携帯で確認している間に、和田の犠牲フライで試合終了。




帰りがけ、下段の内野席もフリーになったので、ちょいと見物。


ドームを出たら冷たい風が吹きすさんでるわ、「生ドーナツ」買いに行ったら既に売り切れてるわで、初めてのナゴヤ遠征はエエとこ無しで終わったのだった…



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