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受験の王道?


あけまして、おめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

中学受験は学校の勉強だけしていれば大丈夫、ということにはなかなかならないので、どうしても塾中心の受験準備になります。

そうすると塾が用意したプロセスを進めることになるわけで、例えば3年3学期から始める、とか、5年生までに一通りのカリキュラムの履修を終える、とか、そういうことが決められて、それができないと「ついていけない」とか「落ちこぼれる」とか言われるわけです。

しかし、本当にそうでしょうか?

実際にはその状態から、合格していった子どもたちは多いのです。つまり塾が決めたフォーマットからはずれていたとしても、ちゃんと合格できるのです。

塾としては塾のいう通りに進んでもらうことが塾にとって一番良いので、塾のフォーマットに沿うように指示します。しかしそれはある意味塾の経営にとってメリットがあるということであって、子どもたちのメリットというわけではない。

5年生から受験準備を始めて合格した子どもたちはその例でしょう。そういう子どもたちは少ない、と思われるかもしれませんが、塾のフォーマットにしたがっている子どもたちが多いだけで、それが本質的に必要なことではないのです。

近年少子化が進み、本当に大変だと思われる受験校はそう多くはありません。しかし、子どもたちの中学受験の負担は増え続けていて、心身ともに疲れてしまっている子どもたちも少なくない。

本当に頑張らなければいけない時期は、塾のフォーマットとはずれているのです。しかし、それがあたかも受験の王道の如く扱われている。

その意味で、お父さん、お母さんが子どもたちを守る砦です。ハードになりすぎないように、しっかり見守ってあげて欲しいと思います。


今日の田中貴.com
2019

6年生の教室から
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