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問題を解いていると、注意が吹っ飛ぶ現象

冬期講習の算数の演習で、正解率を調べてみました。

やはり正解率が80%を超える子はまだまだ少ない。
70%とか、60%とか。

で、ちゃんと式を書いてあるか、問題をチェックしたか、その場で計算を確かめたか、などを聞いてみると、やはり不十分。

「問題を解いているうちに忘れちゃうんだよねえ」

というのが、子供たちの感想です。

問題を解いているうちに、問題を解くことに夢中になってきて、注意が吹っ飛び、結果として、正解率が下がる。

という現象が起こります。

だから、ここをどう意識して、変えていくか、ということが課題になるわけで。

といって、入学試験まで出かけていって会場で「検算!」
なんて叫ぶわけにもいかないので、本人たちがどのくらい意識できるかにかかっているわけです。

残りの日数、しっかり詰めていきましょう。


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冬期講習はまず、復習を

今日から、多くの塾で冬期講習があるでしょう。

講習を受けるならば、その時間をやはり有効に使うために、復習に重点を置くべきだと思います。

例えば問題演習をする。解説を聞いてくる。

できた問題ならば、特に問題がないが、できなかった問題の扱いはていねいにすべきです。

ミスで間違えたなら、そのミスがでないように気をつける。

解き方が思いつかなかったら、捨て問なのか、判断する。

というような、振り返りをしっかりしてください。

過去問の練習が不十分だと、どうしても時間の使い方に迷いが生じます。

どうしても気になるなら、塾の講習は休んで、過去問をがんばるほうがいい。

講習も中途半端、過去問も中途半端は一番いけない。

残りの時間はわずかです。悔いの残らない準備をしてください。

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テキストか、プリントか。

塾選びをする上で、案外見過ごされがちなのが教材です。

テキストを決めて、勉強する塾と、テキストは使わず、プリントだけで勉強を進める塾と大きく分けて2つあります。

テキストのメリット

やはり1冊になっているということは、振り返り学習がしやすい。また基本をやり直そう、覚えてなかったものを調べよう、とするとき、テキストがある方が勉強しやすい。

テキストのデメリットは、先に予習ができてしまう点。
塾の先生によっては、予習されることを嫌う人がいます。
先に勉強してきて、
「ああ、これは知ってる」
みたいな顔をされると、授業がうまくいかない。
(私からすると、それは技量が足りないと思うだけなのですが。)
ただ、国語のように文章の読解の素材を使う場合、繰り返しの学習になってしまうので、確かに予習することが案外無駄になるかもしれません。

またテキストは改編が難しい。入試問題は毎年変わっていき、出題されるものも年々変化していきます。しかしテキスト編纂には結構費用がかかるので、大きな改編にはエネルギーが要ります。

プリントのメリットは、予習がいらないこと。
その場で新たに出されてくるわけですから、事前の準備は必要ない。しかも改編は容易です。

一方、プリントのデメリットは、やはり管理が難しい点。大量のプリントをもらうと、いったいそれがどこにあるのか見つからない。よほど保護者の方がていねいにファイリングをしないといけないが、それでも復習しようと思っても、なかなかできないというのが本音のところではないでしょうか。予習しない分、本当は復習が大事ですが、こういう形式を復習するのはよほど管理がしっかりしないとうまくいかない。

で、私はどうしているかというと。

6年1学期まで、基礎の学習が必要なものに関してはテキストを使います。プリントは確認テストだけ。算数は予習してもらい、塾にくるまでにそのテキストの基本問題までは必ず自分で解いてくる。そして塾では応用に進みます。

夏休み以降は学校別中心ですから、これはテキスト自体がない。

だから、プリントでオリジナルに作り上げますが、基礎にもどるときは、テキストを利用してもらう。例えば、何か不確かな部分があれば、テキストにもどって復習してもらうというやり方です。

塾によって考え方があるでしょうが、お子さんにとって何が一番いいのか、この辺も塾選びでは考える要素にいれておいていいでしょう。


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地理よりも現代社会?

社会の分野で言えば、これまで
地理
歴史
公民
の3分野が出題されてきました。多くの学校を見ても、だいたい3つの分野がそれぞれ出題されているわけですが、最近、地理の出題が減少して、現代社会と呼ばれる分野の出題が増えてきました。

これが地図と関わったり、統計とあわせて出題されたり、ということで、小学生としてどう今の社会をとらえているのか、考えているのかが問われています。

単に今年の時事問題を勉強するだけでなく、いろいろなことに興味を持つということは大事ですが、かといって、範囲は漠然としているので、なかなか対策を打ちにくいところでしょう。

まずは過去問を見て、そのような出題が入っているかは確認してください。むしろこの分野は傾向がはっきりしているので、出る学校では毎年必ず出題されている、という状況でしょう。

出ている場合は、やはり対策を考えたいところですが、基本的には今年の問題を考えないといけないので、時事問題の練習は不可欠でしょう。

その上で、電話帳の中から、昨年の現代社会の問題についてピックアップして練習してみてください。

ここのところ、やはり環境問題、とりわけ温暖化。それから今年はやはり政権交代がありましたから、政治関連。さらにアフガニスタン、イランなどの国際問題などが重要になってくるでしょう。

昨年アメリカ大統領が変わり、今年は日本の首相がかわりました。

サミットでいえば
アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本の各首脳と国連の事務総長はまず答えられないといけないと思ってください。

この辺になると、大人で危ない。しっかり確認しておきましょう。

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子どものやることを見守るという気持ち

2月1日まであと40日。

私の教室では本年度最初の合格者が出ました。(早っ!)

さあ、残りで何とか合格させなきゃ、と思っているお父さん、お母さんは多いと思うのですが、しかし、「入れよう」と思っても、なかなか入るものでもない。

私なんか30数年、全員入れようと思ってやっていて、なかなかうまくいかないのですから。

それぞれの子どもにそれぞれの課題があり、しかし、最後、本人がやらないと、本人ががんばらないと、どうしようもない、というところがあるのです。

例えば入試問題をあてたとしましょう。
「ほら、これ、やったでしょう」
と塾の先生は喜ぶかもしれない。でもね。

「え、やりましたっけ?」
という反応が多いんです。ま、そんなもの。

だから、最後、子どものやることをしっかり見守ろうという親の気持ちは大事です。

いずれにしても、本人ががんばるしかない。

がんばって得た結果は家族みんなのものだから、その結果を受けて、それをプラスにとらえて、次のステージに向かおう、と、そういう気持ちになれると、子どもたちにも伝わるでしょう。

あとは全力を出し切って入試を無事終えてくれればいいですね。

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クリスマス、初詣の外出に注意

これからクリスマス、お正月と進みます。

塾の講習があったり、受験生はなかなか、そんな気分ではないでしょうが、それでも
「初詣ぐらい行こうか」
という気持ちにはなるかもしれません。

ただ、たとえば大晦日とか、元旦というのは、どこでも混むもの。

受験の神様といえば、やはり天神さま。

しかし、湯島天神は長蛇の列です。

「せっかく来たから並ぼうか」

はやめた方がいいでしょう。少なくとも、この時期、長い時間外にいることは、あまりいいことではない。

クリスマスもイルミネーションがきれいな時期ですから、つい、気分転換に見に行こうか、という気になるものですが、それは来年にとっておきましょう。

新型インフルエンザはだいぶ下火になってきたとはいえ、まだまだ心配ですから、外での行動は十分気をつけてください。


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塾の先生の娘が6年生の12月・1月にまったく塾に行かなかったワケ

長女は中学受験をしましたが、6年生の12月・1月にまったく塾の授業に行きませんでした。冬期講習もなしです。

なぜ?

実は、11月までは私の塾に来ていたのですが、当然、そこまでに受験すべき過去問をやっているはずでした。

ところが11月の模擬試験で成績がガクンと落ちたので、本人に聞いてみると

「やってない・・・・」

父の逆鱗に触れる一言でした。

つまり、彼女は残り2ヶ月で受験すべき過去問すべてをやらなければならないことになったのです。

で、当然、塾に行っている暇はなくなりました。

5校受けて、10年分、1回やるだけで、4教科×5×10年分=200科目!

60日間で1日3科目やっては終わりません。しかも暗記も十分に残っているわけで。

したがって、塾には行かず、家で黙々と過去問。まあ、それで何とか間に合ったわけですが。

今はもう大学生になりましたが、この結果、ひとつ、良いことがありました。

それは

「本当に自分で勉強する習慣」

がついたこと。

塾や予備校に行くことはその後、一度もありませんでした。

自分で勉強できる力をつける、ということはやはり本当に大事だと思います。

(補足)

「だって、先生が家で教えてたから・・・」というお話がでてきそうなので、一言。

ほとんど教えなかったと思います。

本人の弁

「聞けるはずないじゃん。『こんなのもわかってないのか!』とさらに怒られるだけだし。」

だそうです。

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学校を休むか、という議論について

この時期から、1月、学校を休む、休まない、という議論があるようです。

私はどちらでもかまわないと思っています。

風邪を引いたり、インフルエンザのことが心配だから、学校を休む、というのも当然考えられるし、休むのであれば、当然その間に受験勉強をするでしょう。

それをずるいという感覚もわからないわけではないが、しかし、実際は家庭の考えでよいと思うのです。

2~3年しっかり準備してきて、新型インフルエンザにかかって入試を受けられなくなる、ということは十分にありえる話。

そのリスクを少なくさせたいとご家庭が判断すれば、学校の先生に相談して、休んでしまうのもありだと私は思います。

でも本人は学校に行くいう意思があり、それはそれで仕方がない、とご家庭が考えられるのであれば、それもまたそれでよし。

ちなみに、ウチの場合でいえば

長男の受験のときは入試2週間前から休みました。

長女のときは、冬休み明けから入試が終わるまで約1ヶ月休みました。長女の場合は、12月から塾にも行かなかったので、家で勉強する習慣になってしまい、学校の先生に相談したら、
「じゃあ、このまま続けて入試が終わってから学校に来てください」
という話になりました。

入試が終わり、学校にもどっても特に何事もなく終わりました。お友達のなかで学校を休んだ子もいれば最後まで学校に行った子もいますが、だから、どうなの、ということは、親が思うほど子どもたちには関係しなかった。

ただ、これは学校の先生がそうだったから、といえると思います。

受験の事情はすでに学校の先生にはお話してあるのだから、休ませたいと思うのであれば、ちゃんと学校の先生にはお話をしておいた方がいいのではないでしょうか。

妙に親が気を回しすぎないことも大事です。




中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子

by 田中 貴
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「中学受験、成功する親、失敗する親」
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読んでいるようで読んでいない

先日、テストにこんな問題を出しました。


財布の中に,100円硬貨が1枚,10円硬貨が2枚,1円硬貨が4枚あります。これらの硬貨を使って,50円から99円までのある品物の代金を支払います。このとき,おつりとしてもらう硬貨の枚数が最も少なくなるようにお金を出し,おつりは実際にそのようにもらえます。たとえば,91円の品物の代金を支払うには,100円硬貨1枚と1円硬貨1枚の101円を出すことになります。次の問いに答えなさい。
  ただし,おつり用としての50円硬貨,10円硬貨,5円硬貨,1円硬貨は,何枚でもあるものとします。
(1)60円の品物の代金を支払うには,財布からいくら出せばよいですか。また,64円の場合はいくら出せばよいですか。
(2)ある品物の代金を支払ったところ,おつりとして10円硬貨と5円硬貨を1枚ずつもらいました。代金として考えられる金額のうち,最も大きいものを答えなさい。
(3)ある品物の代金を支払うとき,おつりとしてもらう硬貨の枚数は,最も多くて何枚ですか。また,そのときの代金として考えられる金額のうち,最も大きいものを答えなさい。



で後半は結構面倒な問題なのですが、(1)などは問題を把握できていれば、難しい問題ではない。
60円を払うのであれば、110円払う。64円であれば114円払えば、50円玉1枚がおつりとしてもらえるので、条件に合います。


これが最後の問題であったということもあるのでしょうが、その条件が読み取れていない。問題文も長いとはいえ、はっきり

「おつりとしてもらう硬貨の枚数が最も少なくなるようにお金を出し,おつりは実際にそのようにもらえます。」

と書いてあるのだから、それをしっかり条件として読み取らないといけない。逆にそれを理解するだけで(1)はすぐ解けるでしょう。

しかし、これが読めていない。ひどいのになると、わざわざ下線が引かれていて、できていないという有様。

まあ、「子どものすることだから」という面はあるのですが、注意して、練習しても、ミスは出ます。だからこそ、ていねいに解くというくせは早くからつける必要があるのです。

残りの時間、とにかくていねいに解き上げる練習に全力を挙げましょう。


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合不合、成績は幅で読む

4回目の合不合が終わりました。

日能研はあと1回あるようですが、複数回のテストの成績、どう見ればいいでしょうか?

例えば4回の同じ種類の試験で、一番下が49、一番上が56であったとします。

とすれば、このテストの結果の読み方は「49も出れば、56も出る」ということでしかありません。

これでお子さんの成績を平均をとって52.5とかに読む必要はない。

例えば、この成績で60の学校を第一志望にする。いいでしょう。まだ40日あるから、56から60への飛躍は十分ありえます。

でこの成績で48の滑り止めを考える。これもまた妥当ですね。

つまり、子どもたちの成績は試験によって、いろいろ出てくるのであって、実力は点でははかれない。

むしろ帯で考えるべきなのです。

そして以前お話したように、流れがあります。

3回の合不合を比較する。

流れが右肩上がりであれば、上の方にすでに幅は縮まってきているはずです。

そして、さらに素点と見込み点の幅が縮小するにつれ、成績の幅も縮小し、右肩上がりに動いていきます。

例の49-56で考えれば、正答率が上がることで、56を超えてくるでしょう。
逆に正答率が低くなれば、49を下回ることがあるかもしれない。

ただ、まあ、そこまで弱気になることもない、ということなのです。

ここまで来ましたから、もう受験校は絞り込めたでしょう。

これから先はもう悩まないことです。

あとは第一志望合格に向けて、正答率を上げていきましょう。

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