スローがいい

おろした荷物はゆっくり ほどきました~♪
09・01・18

 新鮮な響きの 「 あなた 」

2023-09-01 10:10:10 | 花時計       

  
     8/28 地方紙の 「 花時計 」 欄に妹投稿の
     記事が掲載されたとのこと~  転載します。

      神社を探してあっちこっちさまよい、
     近くにいた女性に声をかけ、
     「 百澤 ( ももさわ ) 神社知りませんか 」 と尋ねました。
     農家のご婦人と見受けられましたが
     地元出身でないのか 「 分からない 」 との返事。
     それでも重ねて聞いてみますと
     「 あなた~ 」 「 あなた~ 」 と大きなはりのある声で
     呼びながら遠くにいる夫のもとへ。

      しばらくして事情を聴いた 「 あなた 」 が
     「 道案内をする 」 と言って、軽トラで神社まで
     23分の道のりを先導して下さいました。
     テレビドラマなどで耳にする夫への呼び方 「 あなた 」 。
     そのように呼んだこともない私には、新鮮な響きでした。

      突然のことにもかかわらず快く案内をしていただき
     ありがとうございました。
     今年の1月から始めた神社巡り。
     おかげさまで、柴波エリアのマップ掲載の
     神社56カ所を制覇しました。

      昔からコミュニティの場として、地域に愛されている神社。
     田畑の中に多い柴波。
     住宅地にある矢巾、都南。
     高台にある神社も多く、
     「 クマに遭われないように 」 と祈りながら上りました。

      「 健康でありますように 」 と参拝。
     56カ所分の御利益とはいいません。
     1カ所の御利益にでもありつきたいものです。

                   

 



     神社56か所巡りとは  つゆ知らず。。。

     姉の症状が徐々であってもメドをみさせるのは
     神社巡りのおこぼれではと  感謝しております。




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 巣作りの季節に亡母の教え

2022-05-20 08:08:08 | 花時計       


     地方紙 「 声 」 の欄に従兄M太さんの記事が
     掲載されたとのことで 【 花時計 】 に転載いたします。

     今は新緑の季節で野鳥は巣作りの最中と思うが
     鳥によって巣作りがさまざわで
     感心するほど上手に作っている。

     私が子どもの頃はわんぱくであまり出来が良くなく
     母親に心配や苦労を掛けていた。
     母親は将来を心配してこんな例え話しをしていた。

     ヤマバトが巣の作りかたの指導を受けに
     鳥の親方のもとへ行った。
     教えてもらっている最中に最後まで聞かないで
     「 分かった分かった 」 と帰った。
     ヤマバトが巣を作ると雑な巣しかできなかった。

     人から教えられる時は最後までしっかり聞いて
     分からないところは納得するまで
     教えてもらうもんだと母親に言われた。

     山の遊び場にヤマバトの巣があったので確かめると
     母親が言っていた通り雑であった。

     人さまから教えられる時はよく話を聞き
     納得するまで聞くように心掛けている。
     今は母親は亡くなっているが
     忠告を心に秘め生活してきた。

     子どもの頃遊んだ山は大震災後
     高台宅地造成で木が伐採され
     ヤマバトの巣は見られない。 寂しくなった。

       

          

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 エアメール

2022-02-18 10:10:10 | 花時計       

     2/17 地方紙の 「 花時計 」 欄に妹投稿の記事が
     掲載されたとのこと~  久久の転載です。
 

     郵便受けを見ると、Y子さんからのエアメール。
     なぜかほっとした。

     例年、クリスマス前に届いていた便りが昨年はなく
     なにか良くないことでもあったのかと心配していた。
     何のことはない、おそらく郵便事情で遅延したのだろう。

     Y子さんの封書は年明けの10日すぎに届いた。
     大きな封書を恐る恐る開けてみる。
     今回は写真が2枚同封されていた。

     1枚は例年のご主人さまとのツーショットで
     クリスマスカード風の写真。
     変わりない若々しいY子さんと写真で対面し
     20年来の歳月を思いだした。

     夫の知り合いだったY子さん
     私は面識もなかったが、夫が亡くなった後
     ご主人さまと 「 お線香を 」
     遠い地から焼香に来ていただいた。

     それから毎年、年末近くにエアメール便が届き
     私も近況を知らせる返信を送っている。

     2枚目の写真は、今回から初登場のお孫さん。
     一升餅を背負わせた記念の写真。

     遠いオランダにて升餅のイベントをやっていたとは驚いた。
     日本の伝統を大切にしたいと思っているお嫁さんの考えなのだとか。
     岩手出身のY子さんからは 「 私もばっちゃんです 」 とあった。

     何とも気持ちを穏やかにしてくれた年に1度のエアメールだった。

          
             
<イラストACさまより借用>



 

 

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 ウニの実入りと活況戻って

2021-07-28 09:09:09 | 花時計       


     地方紙 「 声の欄 」 に従兄M太さんの記事が掲載されたそうで
      「 花時計 」 番外編として  又も転載いたします。


     毎年今頃の時期になると、毎日のようにウニ ( かぜ )
     口開けに関する漁協の放送が流れる。

     採取の際の注意事項や海が荒れることによる口止め
     あるいは集荷時間やその日の水揚げ量、値段など
     漁師の人たちの一喜一憂が手に取るように分かる。

     漁業に従事している親戚から高価なウニのお裾分けをいただいた。
     大好物のウニ丼をおししくいただくのも今の時期の楽しみである。

     親戚によると、ウニは山田でも少なくなり
     痩せて実入りが少ないという。  原因は磯焼け。
     海の中の岩などから海藻なくなってしまった映像が
     テレビで流され、深刻な状況に驚き、がっかりしたことがあった。

     ウニは漁業者にとってはボーナスだ。
     大漁で高値で取引されると、浜は活気づく。
     昔のようなにぎわいが戻ることを願うばかりだ。

     当地では昔から  「 ホヤを食べた後に飲む水やビールはおいしく感じる。
     とろろは麦飯、ウニはヒエ飯がおいしい 」 といわれているが
     ウニ丼はヒエ飯ではなく、通常のご飯でもおいしかった。

    

           

 

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 祖母から聞いた大津波

2021-07-17 07:07:07 | 花時計       


     地方紙 「 ばん茶せん茶 」 欄に従兄M太さんの記事が掲載されたそうで
     今回も 【 花時計 】 番外編として  ありがたく転載いたします。

     祖母は話し好きで物知りな人だった。
     私が子どもの頃は昔話や自分の体験談を炉端でよく話して聞かせてくれた。
 
     1896 ( 明治29 ) 年、旧暦の端午の節句に襲来した
     明治三陸大津波の話もその一つで、私の脳裏に焼き付いている。

     当地では昔も今も、旧暦端午の節句の前日に
     正月の年取りと同じようにお祝いをする風習がある。

     無病息災を願い、ショウブやヨモギを神棚や仏壇、玄関など
     家の要所にお供えし、風呂にも入れる。  ごちそうも出される。

     祖母の話では、明治三陸大津波は、そのお祝いの最中に襲来したそうだ。

     当時は海の近い前須賀に住居を構えていた。
     祖母の姉夫婦が遊びに来ていて、祖母の長男をかわいがっていたところ
     地震が発生。  海を見に行くと津波の気配はなく
     またお祝いを続けていたところに大津波が襲来したそうである。

     祖母夫婦や姉夫婦は大津波で甚大な被害を受けた。
     祖母夫婦は大けがをしたが何とか助かった。

     姉夫婦は祖母の長男を抱いて被災し、およそ10日後に亡くなったという。

     船越湾と山田湾は大津波の海水でつながり、多数の人命が失われた。
     行方不明者も多く、船や漁業施設、田畑などに未曾有の被害を受けた。
     被災後は掘っ立て小屋を建てて生活し、大変だったそうだ。

     区長をしていた祖父は、県に陳情に行き、今私たちが住んでいる場所を選定し
     前須賀から集団移住した。  おかげで明治以来、大津波には被災していない。

     大きな決断をしてくれた祖父たちと、風化させないよう教えてくれた祖母の
     “ 防災伝承教育 ” に感謝し、お礼を申し上げたい。

           

     

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