盛岡に戻り~ 当初2日の予定だった実家行きが
兄達の都合で3日に変更となった。
実家民宿の手伝いから帰って直ぐ鳴子したばかりの
従姉妹T江さんも再び行きたいからと便乗~
おぉ~い元気会の二次会のように3人で出かけた朝は
小雪ちらちら~ 冬はおかまいなしだ~
この分なら区界あたりは積雪でも?
運転役の妹はこっち方面の紅葉も見ようと釜石回りを選んだ。
道の駅に寄り五郎・花子の仏壇やお墓参り用にお花を買ったり
ラーメンの昼食をとったりネ~
しばらくして実家の隣町あたりを通りかかる頃
突然だけれどT江さんの持ちかけで
一人暮らしのおばあちゃんの顔を見に寄ろうということになり
その家に向かった。
妹は昔来たことがあるようで~ 広い大きな庭と家だと
子供心にそんな記憶があると想いだしながら言う。
玄関は施錠してるが縁側のここから入れるはずと
なんなく中に入った事情通のT江さん。
お庭の手入れも行き届き ヘルパーさんや近所の人達に見守られ
こざっぱりと日常を過ごしてるようで
大正3年生まれのモダンなおばあちゃまが居間にいらした。
室内でキャスターつき四脚歩行器を使っての毎日のようだが
それごと倒れ2ヶ月ほど入院したそうで~ やっと元気になったと話す。
聞けば築何百年以上も続く古い家。。。
お金持ちでしょうがバリアフリーなんて今更ですかネ。
我々おバカ姉妹の話しに大笑いしては
近頃こんなに笑ったためしがないと大層喜んでらした。
たまたま前日買ったというケーキまでご馳走になった。
笑いが健康に大切だと十分ご承知の聡明みゑおばあちゃんだが
逆に笑わせられたことがあった。
玄関壁際に真っ赤な防犯用カラーボール2個を置いてあると
自慢気に指さすおばあちゃん。
造花の後にあるそれを握る前に逃げられそうな取りにくい場所なのだ。
見つかってはと飾り物のように隠したんでしょうか。。。
これを取る前に転倒間違いなし!
” おばあちゃん~こんなところじゃダメ!
すぐ取れるところに置かなくちゃ~ ”
妹が笑いながら言う。
体重が1㌔増えたと嬉しそうにいうが
それでも29㌔! どんだけ着膨れしてるの?
命中させる腕力絶え絶えなのに
それすら心強く気休めにする一人暮らし。
みゑおばあちゃんまた大笑いしましょうネ。
いつまでも見送られながら実家に向かった。