年末に部屋を片付けた。
そしたらやばいのがいっぱい出てきたのだ。
学生の頃に聴き込んでいたレコードを段ボールから出してみたのだ、最初は何気に。
おお、二十歳の頃夜毎一人聴き入り、友と語らったお宝が続々と。
そう、もう35年も経つのだ。
一枚一枚取り出すたびに何かが震える。
そうだ、レコードだ。
こいつらはもう一度ターンテーブルに乗せてもらうのをじっと待っていたのだ。
レコードプレーヤーは多分10年以上前に潰れて捨てたきり。
と、いうことで、K'sデンキへまっしぐら。
驚いた事にこんなデジタル全盛の時代にまだ電器店にアナログプレーヤーが並んでいる。
で、しっかり値切ってネット価格に合わせてもらい一万円を切るものを即買い。
ちゃんと鳴るかなあ、オレの青春たち。
中古レコード店で懐かしいのを大人買い^ ^
おお、ビリージョー!
わお、ストーンズ‼︎
なんと、ナタリーコール。
そして、リヒターのバッハ、オルガン トッカータとフーガニ短調。
チャララー、鼻から牛乳ぅ〜のヤツだ( ̄▽ ̄)
段ボールからビートルズの赤盤、青盤が出てきた。
82年のサインまである。
二十歳のオレはクリスマスに何を考えていたのか、もちろんわからない。
わからないがどこか孤独な時間と空間にいたことは間違いない。
針が落ちる瞬間のときめき。
音量を上げても柔らかい、絹のような音質。
レコード屋から買って帰る時のあのサイズ感と重さ。
そうそう、 音楽はかつてこんなに物理的なものだったのだ。
ダウンロードとか、ネット配信だとか便利さと引き換えに何かを失ってきたことが今頃分かった。
幸い中古レコード屋はまだ存続しており、価格も数百円から千円程度だ。
植物だけでなく、音楽もその良さを再発見できる年になりそうだ。