小さな川沿いの桜が開花した。
五分咲きといったところか。
満開の桜が春風に吹かれて川に散らばればさぞかしきれいだろう。
その一瞬を見られる人は幸福だ。
アスファルトを破って咲く草花。
その柔らかな花のどこにそんなエネルギーがあるのだろう。
オレには絶対ムリだ。
ふたをされた時点でふてくされて死んでしまう。
ごつごつしたアスファルトとのコントラストも美しい。
お花用のポットにコンクリート調のものが多いのはこれがヒントかもしれない。
今日の新人。
なんとクルミだ。
クルミといえば落葉の高木で、高価な家具に使われている。
どちらかといえば植物としてよりはウイスキーのお供として会う方が多いな。
大きく育てて先ずはその実を味わい、その後はテーブルでも作るかな。
なんて妄想するのもなかなか楽しい。
名古屋の人なら栄のLOFTに行けば売ってるよ。
花の命は短いがその全体のいのちはずっと繰り返すようだ。
しなやかで、つよい。
「植物のようなやつ」といえばひ弱な男の例えだが間違っている。
むしろ最大限のほめ言葉だろう。
春の草花たちにパワーをもらって今週はいよいよ新しい一年を迎える。
いくつになっても新しいということはいいもんだね。
嗚呼、ボタニカル!