『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

感謝

2019年12月31日 | 日記




葉牡丹に雨の名残りがとどまっている。
水は丸くなりたいみたいだ。


今日は大晦日。
今年もうちの植物やよその植物に癒され生かされて一年が終わろうとしている。
元気でたくましく美しい。
繊細なのに大胆で力強い。
彼らには感謝しかない。
このブログをご覧くださいました皆さま。ありがとうございました。来年も身近な植物たちをメインにアップしたいと思います。
どうぞよいお年をお迎えください。



武満徹

2019年12月29日 | 音楽

武満徹の合唱曲はめずらしい。
その歌を聴きに堺まで足を運んだ。
今年できたらしい美しいホール。
300名程度の小ホールはほぼ満席。
ご年配の方が多い。


武満さんらしいシンプルで美しい装丁のプログラム。

無伴奏の混声合唱
ピアノ伴奏のソロパート
休憩を挟んで再び混声合唱
どのパートも素晴らしかった。
武満さんのオーケストラや弦楽曲は難解で聴くのにコツがいる。横のメロディよりも不協和音による縦の響きや不穏な空気を醸し出す。いわゆる現代音楽。
しかしこの歌たちはとてもわかりやすく聞きやすい。「燃える秋」などは歌謡曲の様だ。
これは聞き覚えがあったのが誰が歌ったか思い出せない。帰ってからYouTubeで調べるとハイファイセットの動画があった。そうか、それをどこかで聞いていたのだ。その頃の風景はすっかり忘れてしまったけれど。



詩は谷川俊太郎や五木寛之ら。
武満自身の詩があったのは驚いた。
作詞もあったのだ。
簡潔で美しく、力強い詩だ。

武満徹さんは既に没後24年だという。
いつの間にかそんなに時間が経ったのだ。
亡くなるその日は病院のベッドの上でNHK FMからたまたま流れるマタイ受難曲を聴いて涙を流したという逸話が残っている。友人で敬愛する立花隆氏が武満さんを悼んでコメントしていたのを覚えている。武満さんらしい象徴的な話だ。
酒に酔うと演歌を口ずさんでいたという話もあり、特別に気難しい人ではなかったようだ。この歌たちを聴いてわかった。解説者が言うように武満徹の根底は「うた」なのだ。あの難解なノベンバーステップスや弦楽のためのレクイエムにも根底には歌が潜んでいたのだ。
温故知新というのか、新しい発見もありいいコンサートだった。


歳末

2019年12月27日 | 日記


歳末の夕暮れ、小雨の阪神高速はいつも以上に渋滞がひどい。
ラジオも飽きたのでカーオーディオのBluetoothをONにすると静かに流れる「いとしのエリー」
しっくりとくる。
今年も終わるなあ、などと思ってもないことを感じたり。
iPhoneのMUSICがシャッフル再生を始めただけなんだけど、なんか今の風景や気分とシンクロして心にしみた。
渋滞の向こうにはあべのハルカスがそびえる。300メートルの展望台からはこの渋滞の車列がきれいに映っているだろう。見下ろす人たちも歳末感を感じているかもしれない。
今日は仕事納め。せめて身の周りをきれいにして終わろう。



山頭火

2019年12月26日 | 日記


合唱団の大先輩から美味しそうな日本酒をいただいた。
神戸マラソン完走の記念(⁉️)らしく。
そんな誇らしいものでは全然ないので恐縮しつつも有り難くいただきました。
ラベルデザインがかわいい。


何やら山口のお酒らしい。
純米でしかも80%も磨いてあるとは驚き。
その名も山頭火「はまる」



うーん、味が濃い。
どっしりとして甘さ控えめ、旨口。
とても美味しいです。


紀州湯浅町の釜揚げしらすをあてに。
言うまでもなく相性抜群。どちらも相手を認めて引き立てる。
旨〜い。
うーん、日本人で良かったとつくづく思うひととき。
その名前の通り、はまるハマる。
あれ、山頭火は山口の人だっけ。
調べるとその通りでした。
分け入っても 分け入っても あおい山
あまり知りませんがこの句は好きです。
大先輩、またお願いいたします🤲