新潟の友達からステキな写真をいただいた。
短い秋の、短いお天気の日曜日。
ちょうど10年前に起きた震災、中越地震の復興イベントがあったという。
多くの風船は亡くなった方や傷を負われた人や動物、物達への鎮魂だろう。
目的はともかく一足早い紅葉を迎えた空に舞う風船は美しい。
中越の中心の街、長岡市は空襲でこっぴどくアメリカにやられた。
俗説では山本五十六連合艦隊司令長官の出生地だから、パールハーバーの仕返しをされたという。
ともかく多くの犠牲者を鎮魂するため毎年その空襲の日が祭りとなり、花火を上げる。
日本有数の花火である、長岡花火。
日本一の川、信濃川沿いを1㎞ほど雄大に使う川花火だ。
打ち上げられた花火を見上げて人は祈る。
ほんとに、祈る。
感動で涙する人も多いのだ。
他所の人には違和感があるだろうが、そういう花火も日本にはある。
そもそも祭りとはそういう地域の人のためのものだ。
想いを込められたその火の玉がきれいに咲いたら拍手喝采である。
紅葉や花火の花をむりやり植物にからめたつもりだが
風船でも花火でも重力に逆らって昇っていくものは見ていて楽しい。
ましてや人の想いが詰まったものは美しい。
みんな天をめざして伸び上がれ。
嗚呼、ボタニカル!