『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

十四番目の月、再び。

2018年03月31日 | 花鳥風月

日没前に東の空に浮かんだうっすらと白い月。
西にはまだ夕日が輝く時間から透かし絵のように昇り始めた。
昼から夜へのバトンタッチ。
さっきより明るさが増して、透明度が減った。
少しづつ、遠慮がちに。


十一時時前、ほぼ真上の空に煌々と輝く月。
側には満開の染井吉野や雪柳が放つ濃厚な気配。
今日は十四番目の月。
正円にはわずかに欠けた月。
期待のような、予感のような影。
一番好きな形。

春の楽しみはいくらでもありますね。

佐保川の櫻

2018年03月30日 | 花鳥風月


佐保川は奈良の櫻の名所。
市内中心部から5キロに渡って川の両サイドに満開の櫻。
























言葉は無用ですね。
ただただ美しく、明るくて楽しい場所と時間。
蝶がつどい、鳥がつどい、人がつどう。
春風に吹かれて時々舞う花びらに心は漂うばかりです。




樹々のストラクチャー II

2018年03月29日 | 植物


昨日遠望した樹々ははたして欅であった。
堂々たる幹周りの大樹たち。


一つの樹でも美しいフォルムなのに
三つが並んでも美しくバランスする。
まるで一つの作品のように。


荒々しくたくましい樹皮。
この厳つい皮の中にあの美しい欅の樹肌が守られている。


しなやかにのびのびと
そして周りの枝に配慮するように天を目指す。


一本の枝も美しい。
この欅たちの枝が見えないほどの若葉で茂るとき、春から初夏に移るだろう。
全ての芽吹く美しい時間、またまだ楽しめますね。

嗚呼、ボタニカル。

樹々のストラクチャー

2018年03月28日 | 植物


遠くに見える樹々は欅だろうか。
枝ぶりが美しい。
梢に赤みがさしはじめているのは、新しい葉っぱの芽吹きだろう。
樹の枝は喧嘩もせずにその空間をシェアしている。
重ならないように、光と風を等しく分け合えるように。
どこにそんな知恵が隠れているのか。
さらに複数の樹々でもお互いが干渉しないよう枝を伸ばす。
不思議だ。
全体が生き延びるために何かを共有しているのだろう。


放射状に伸びる枝。
樹木のストラクチャーは美しい。
生き物の細胞や毛細血管とも何処か似ている。


樹冠のきれいな形。
一本の樹は一つの花束のようだ。
アシンメトリーなのに均整がある。
植物、生き物のデザインは完璧ですね。

嗚呼、ボタニカル。