海辺の教会にビカクシダ。
何だかワイルドだ。
原産地のインドネシアと違い、日本では暑さ寒さに弱いとされているがどうもお外でずっと過ごしているみたいだ。
建物の前はそのまま海につながる崖なので南に面して日差しを遮るものは何もない。
写真を撮っているとたまたま牧師さんが現れたのでお話を聞く。
どうも信者さんから頂いてそのまま玄関につっているらしい。
「よかったらお持ちになりますか」
一瞬くらっときたが丁重に辞退した。
貯水葉のまわり具合を見ると昨日今日のものではなく少なくても数年かけてその場所で成長しているはずだ。
壊れそうなプラ鉢にさえ着生するところはなかなか見応えがある。
自ら移動できない彼らは覚悟を決めて身体をそこに馴染ませているだろう。
植物界には含蓄がある。
ものすごくあると思っている。
生き延びるための示唆に富んでいる。
また一つ散歩の楽しみができた。