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台風の風よけではない。
近所のワイン屋の策略にはまっただけだ。
ワイン屋はオレがハコもの、カゴものに弱いのを知ってるかのように
店先にコルクの山とともに輸入ワインの木箱をいくつも並べていた。
一個1,000円。
「買うしかない」
あるだけ買いたかったが車のないオレはそんなに持って帰れない。
断腸の思いで2個だけで我慢した。
はて、何に使うか?
買ってから使い道を考えるのはいつものことだ。
慣れている。
最もふさわしいところに処遇してやるのがベランダのマネジャーたるものの務めだ。
特別のアイデアもなく、6月25日に投入した紅一点、かわいい愛娘を入れてみた。
「箱入り娘」だ。
悪くない。
過保護と言われても結構。
先日、断腸の思いで首をちょん切った(摘心した)日々草は教科書通り横に大きく育って
毎日新しい笑顔をオレに見せてくれる。
悪くない。
かくして、オレのベランダは過保護な一人娘と、放任チームに選別されつつある。
放任チームはベランダの雑草野郎、ハーブ軍団とヘッドロック野郎、ヤマホロシだ。
雑草野郎についてはまた今度語ろう。
もう一つの箱はアンスリウムの置き台に身を落とした。
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ハコとグリーンは仲良しだ。
もともと同じ植物族だから当たり前か。
従者を従え今日も輝け、娘たち。
嗚呼、ボタニカル!