首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川インターチェンジ(IC、神奈川県厚木市)と高尾山IC(東京都八王子市)間の14・8キロが、28日午後3時に開通する。これで、海老名ジャンクション(JCT、神奈川県海老名市)と桶川北本IC(埼玉県桶川市)間の約80キロがつながり、東名高速中央道関越道が環状に直結する。

 国土交通省によると、例えば、東名高速、首都高速、外環道関越道と乗り継いでいた海老名JCTと鶴ケ島JCT(埼玉県鶴ケ島市)間の所要時間は50分短縮の約48分に。通過車が多い都心で、一般道も含めた渋滞緩和を期待する。

 今回の開通区間は2001年度着工。山間部と閑静な住宅街を通るため、区間内のトンネルは上下線で8本に及び、高架橋が19本かかる。国と中日本高速道路の事業費は約3千億円。同時開業予定だった相模原IC(相模原市緑区)は、谷間の工事用道路の整備が難航し、今年度末に延びた。

 圏央道は都心から半径約40~60キロにつくる環状道路。横浜市金沢区千葉県木更津市の総延長約300キロで、総事業費は約3・5兆円。今回の開通で供用区間は約200キロとなる。

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