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感震ブレーカー・・・普及率アップへ密集地域に設置勧告(16/03/18)
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2016年3月17日21時49分
17日に発表されたリオデジャネイロ五輪のマラソン代表は、日本陸連の理事会で全会一致で承認された。福士加代子(ワコール)は、トラック種目で出場した2004年アテネ五輪から4大会連続出場で、マラソンでは初。34歳で五輪本番を迎える福士は、出場すれば、女子マラソンで日本勢の歴代最年長となる。名古屋ウィメンズ日本勢トップの田中智美(第一生命)と世界選手権7位の伊藤舞(大塚製薬)は初の五輪切符をつかんだ。
男子も選考会で結果を残した佐々木悟(旭化成)、北島寿典(安川電機)、石川末広(ホンダ)の30代の3人が順当に初の代表に選ばれた。「そわそわしていた」「身の引き締まる思い」。6人はそれぞれの思いを言葉にした。リオ五輪のマラソンは女子は8月14日、男子は閉会式のある8月21日に行われる。
福士はチームの寮がある京都市内で早朝に練習した後、日本陸連が18日に代表研修会を開く東京都内に移動した。
記者会見は開かなかった。代わりに、チームのホームページに「リオデジャネイロオリンピック女子マラソンで、私は、金メダルが欲しいので、何があろうとあきらめずに覚悟を持って走ってきます!! 皆さん、応援よろしくお願いします!!」との談話を出した。報道各社からの会見要請を断った理由を、永山忠幸監督は「福士を守るため。競技に集中させたい」と語った。日本陸連が18日に設定する取材には応じる予定という。
■田中智美
所属先の山下佐知子監督と東京都内で記者会見に臨んだ田中は「今やっと内定の言葉をもらえてほっとしている」。横浜国際で優勝しながら、世界選手権代表に選ばれなかった昨季の苦い記憶があるだけに、喜びもひとしおだ。
大学までは無名選手。シドニー五輪での高橋尚子さんの走りを見て憧れた。「自分の走りを見た子どもたちが『マラソンをしたい』と思ってくれるような走りをしたい」。山下監督やこの日サプライズで会見場に現れた先輩の尾崎好美さんは、メダルには届かなかった。「2人を超えたい」と誓う。
■伊藤舞
伊藤は東京都内の会見場で「早く内定をもらったことを最大限に生かし、当日に力いっぱい走れるように準備していきたい」と力強く語った。
すでにリオ五輪のコースも試走した。「海岸線を走るので、強い風に負けないよう体幹を鍛えるのが課題」と分析。「メダル争いに加わるには2時間22分30秒が目標。少しでも近づけるよう練習していく」
「五輪は一番目標にしていた最高の舞台」だ。内定後、本番までの日数が分かる携帯アプリを河野匡監督と一緒にダウンロードした。「あと150日」と気を引き締めた。
■佐々木悟
代表発表があった東京都内のホテルで、すでに内定していた女子の伊藤と一緒に記者会見の壇上に立った佐々木は、少し緊張した面持ちだった。「喜びより、身の引き締まる思いのほうが強い」と心境を語った。
昨年12月の福岡国際マラソンから3カ月余り。その間、東京とびわ湖の選考2レースがあったが、あまり気にならなかったといい、待つ時間も「長くは感じなかった」。福岡を走る前は引退も覚悟していた30歳は「本番は後半にペースアップすると思う。そこに対応できる体づくりが課題」と落ち着いた口調で話した。
■北島寿典
北九州市の安川電機本社で記者会見した北島は、「周りからは、代表選出は確実と言われていたが、びわ湖以来そわそわしていた。実際に決まってこれで大舞台に立てる、という実感がわいています」と笑顔を交えて話した。五輪に向けては「中本さんの結果を超えることが目標です」と、ロンドン五輪6位入賞のチームメートの名前をあげた。
これまで3度のマラソンは優勝2度と2位。「レース展開もいろいろある中で結果を残せた。足りない点は、しいてあげれば失敗した経験がないこと」と強気の言葉も聞かれた。
■石川末広
石川は所属するホンダの埼玉県狭山市内の寮で、日本陸連の記者会見の動画中継をスマートフォンで見た。自分の名前が呼ばれると、数回うなずき、「涙が出そうなくらい、うれしい」。喜びをかみしめた。
リオ五輪は、36歳11カ月で迎える。1996年アトランタ五輪の谷口浩美さんの36歳3カ月を上回り、日本勢史上最年長のマラソン代表になるが「衰えは感じていない」と胸を張る。持ち味はスタミナだ。「タイムより順位。いつも通りに練習を積んで、最低でも入賞(8位以内)はしたい」と本番を見据えた。
2016年3月18日09時27分
保育士が足りず、子どもの受け入れを制限した結果、定員割れに陥る保育所が相次いでいる。待機児童が問題になるなかで施設を増やす一方、保育士の処遇改善が進まず、人材が定着しないことが原因だ。政府は処遇改善や経験者らの現場復帰策を打ち出すが、どの程度の効果があるかは不透明だ。
■受け入れ制限、次々
待機児童数(昨年4月時点)が全国の市区町村で2番目に多い千葉県船橋市。今年度、市立保育所で定員割れした。昨年度、228人いた臨時職員の保育士が173人しか集まらず、やむなく子どもの受け入れを制限したからだ。
保育所では、子どもの年齢に応じて必要な保育士の数が定められ、0歳児なら3人に対して1人の保育士が必要になるが、市の基準を元にした計算では、待機児童1067人の約4分の1にあたる288人は保育士不足が原因だった。
「新しい保育園がどんどんでき、移った保育士の分を補充できなかった」と市公立保育園管理課の杉森裕子課長は話す。
生後2カ月の長女がいる市内の派遣社員、鞠子いずみさん(34)は認可保育所に申し込んだが、2次募集も全滅。認可外保育所に預け、4月から復職する予定だ。「待機児童の理由に保育士不足があるなんて、知らなかった。ハコはあっても人がいないとどうにもならない」
保育士不足による定員割れは、全国に広がる。
沖縄県では昨年10月時点で、那覇市など12市町村の38施設で、保育士が65人足りず、211人が待機児童になっていたことが、県の調査でわかった。広島市でも2013~15年度に計6園で子どもの受け入れを制限。保育士不足による待機児童が58人いたという。
首都圏のある民間の認可保育園長は「保育士を派遣する複数の会社に高い紹介料を払っても、人が来ないのが現状だ。以前だったら採用しなかったような資質の人でも、資格があれば雇っている」と明かす。
自治体や企業による保育士の獲得競争も各地で始まっている。
大阪府箕面(みのお)市は、市内の保育所で5年働く意思がある学生に最大4年間、月2万円の補助金を出す事業を昨年10月に始めた。市内の民間保育所で新たに常勤で働く市内在住の保育士にも最大3年間、月2万円を支給する。新年度予算案にもそれぞれ15人分の計720万円を計上した。
保育所運営最大手、JPホールディングス(名古屋市)は、保育士志望の学生に最大120万円の奨学金を出す制度を4月から始める。返還不要だが、学生には卒業後の入社を求める。
首都圏や東海地方を中心に、保育所など224施設を運営しているが、保育士の採用が追いつかず、園児数は本来収容可能な人数の85%にとどまっているという。広報担当者は「就職先として存在感を高めたい」と話す。(仲村和代、北村有樹子)
■待遇改善に財源の壁
保育所などの認可施設は、保育ニーズの増加や認可施設の種類の拡大もあって、08年から約5900カ所増え、15年には約2万9千カ所になった。保育所で働く保育士も08年から約4万人増えて13年には40万9千人になった。しかし、この増え方では保育施設の増加に追いついていない。
保育士不足の要因の一つが待遇の悪さだ。民間保育所の保育士の給与の平均月額は21万9千円で、全職種の平均月額より約11万円低い。厚生労働省が13年、資格を持っているのに保育士としての就業を希望していない人を対象に、複数回答で理由を聞いた調査(958人が回答)では、半数の人が「賃金が希望と合わない」と答えた。
神奈川県の40代の保育士は20年以上の経験があるが、手取りは19万円ほど。生活費をまかなうため、勤務先に内緒で土曜日に工場でアルバイトをしたこともある。「体がきつく、保育に集中できなくてこわかった。今もバイトをしたいけど、体がもたない」
群馬県富岡市の保育士柳沢万里子さん(53)は、24年勤めて手取りは月約16万6千円。月に50時間近いサービス残業をし、保護者へのお便り書きなどは自宅でする。「自分の子どもをちゃんとみる時間がなく、何度も辞めようと思った」と話す。
安倍晋三首相は「17年度末までの待機児童解消」を掲げ、50万人分の児童の受け皿作りを進めている。実現のためには新たに9万人の保育士が必要だとして、様々な対策を打ち出してきた。保育士試験を年2回に増やす、一定の条件下で小学校などの教諭資格を持つ人で代替できる、などだ。
また、資格を持っているのに働いていない「潜在保育士」が全国に80万人弱いると見込み、現場に復帰する準備金として20万円を貸し付ける支援事業を始める。だが、この「切り札」の課題も給与の低さだ。
賃上げの壁になるのは財源の問題だ。保育士の給与は、国が決める「公定価格」に影響される。政府は昨年4月にスタートした子育ての新支援制度で平均5%の給与改善を掲げ、今年度は消費増税分を財源に平均3%の改善をした。残り2%分には約400億円が必要だが、めどは立っていない。
2月中旬に匿名のブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」が投稿されたのを機に保育制度の充実を求める声が高まっている。この動きを受け、各政党は夏の参院選に向けて対策の検討を始めた。(長富由希子)
■専門性高める育成を
塩谷香・東京成徳大学教授(保育学) 1990年代後半から保育サービスが拡充され、子どもたちが保育所に預けられる時間が長くなった。保育所は育児不安のフォローなども担うようになり、保育士の業務量は格段に増えた。一方で、給与面など待遇は変わらなかったため、疲弊して離職する人たちが増え、人手不足が加速する悪循環に陥っている。
保育にかける日本の予算は、先進諸国と比べて低水準だ。国は保育士の代替・補完策などを検討しているが、「子守なら誰でもいい」という発想では子どもにしわ寄せがいってしまう。保育士の待遇改善に向けた議論が始まったことは評価したいが、財源を確保し、専門性を高めるための人材育成にも力を入れることが必要だ。
ロックやソーダ割りもオススメ!ミントの葉を添えて爽やかな味わいを楽しんで!