2016年度の新入社員は「ドローン型」(16/03/23)
「蜃気楼(しんきろう)」が出現しやすいシーズン・春に、幻想的風景を見に出かけよう!
車を運転中によく見る「逃げ水」も、蜃気楼の一種です
皆さんは「蜃気楼(しんきろう)」を見たことはありますか?
「見たことがない」という人も、水平線の上に船が浮かんだり、島がさかさまに見えたりする写真をご覧になったことはあるのでは?
数キロ先にある実際の風景が、浮かんだりさかさまに見える自然現象が「蜃気楼」。
けっして、幻の風景が見えるわけではありません。
実は、春は蜃気楼がよく出現するシーズン。有名な富山湾の他にも観測に適した場所があるようです。
この春は、蜃気楼観測に出かけてみませんか。
「見たことがない」という人も、水平線の上に船が浮かんだり、島がさかさまに見えたりする写真をご覧になったことはあるのでは?
数キロ先にある実際の風景が、浮かんだりさかさまに見える自然現象が「蜃気楼」。
けっして、幻の風景が見えるわけではありません。
実は、春は蜃気楼がよく出現するシーズン。有名な富山湾の他にも観測に適した場所があるようです。
この春は、蜃気楼観測に出かけてみませんか。
ちょっと不思議な「蜃気楼」の文字、どんな由来がある?
古代中国では、蜃気楼とは霊獣である「蜃(大きなハマグリ)」が口から妖気を吐いて、空中楼閣を出現させていると考えられていました。
このことから、「蜃」が「気を吐く」ことで、「楼閣を出現させる」由来から、蜃気楼の名がついたとされています。
「大きなハマグリ = 蜃」って、どれくらいの大きさだったのでしょうね。気になりますね。
このことから、「蜃」が「気を吐く」ことで、「楼閣を出現させる」由来から、蜃気楼の名がついたとされています。
「大きなハマグリ = 蜃」って、どれくらいの大きさだったのでしょうね。気になりますね。
「温度の違う」2つの「空気の層」がある場合に発生する
では、蜃気楼の一種である「逃げ水」を例に考えてみましょう。
気温が高い日には、路面の温度が熱くなり、その熱で道路の周辺の空気も温められます。
温められた空気の上層には、冷たいままの空気があります。
このような状況の時に、「逃げ水」が発生しやすくなります。
なぜかというと、「温度の違う」2つの「空気の層」を通じてものを見ると、本当は曲がった光が目に入っているのに、直進する光だと錯覚を起こしてしまうのです。
人間の目は、曲がった光を「直進する光」だと錯覚するため、虚像(蜃気楼)が見える、というわけです。
気温が高い日には、路面の温度が熱くなり、その熱で道路の周辺の空気も温められます。
温められた空気の上層には、冷たいままの空気があります。
このような状況の時に、「逃げ水」が発生しやすくなります。
なぜかというと、「温度の違う」2つの「空気の層」を通じてものを見ると、本当は曲がった光が目に入っているのに、直進する光だと錯覚を起こしてしまうのです。
人間の目は、曲がった光を「直進する光」だと錯覚するため、虚像(蜃気楼)が見える、というわけです。
「浮き上がり型」と「沈み込み型」がある蜃気楼
数キロ先の風景が浮き上がって見える上位蜃気楼
大気の低い層に、上空とは異なる気温の層ができると、その部分の光が異常屈折します。
すると、遠くにある景色が変形して浮き上がったり、時にはさかさまに見えたりするのです。
この現象が「蜃気楼」です。
実際の風景の「上」に、その風景が変形したり、さかさまになったりした「虚像」が見えるのが、「浮き上がり型」の蜃気楼。海や湖などで見られるのは、多くがこのタイプです。「上位蜃気楼」とも呼ばれます。
逆に、実際の風景の「下」に「虚像」が見えるのが「沈み込み型」の蜃気楼。砂漠の蜃気楼や、暑い日に道路や滑走路にできる「逃げ水」はこのタイプで、「下位蜃気楼」とも呼ばれます。
すると、遠くにある景色が変形して浮き上がったり、時にはさかさまに見えたりするのです。
この現象が「蜃気楼」です。
実際の風景の「上」に、その風景が変形したり、さかさまになったりした「虚像」が見えるのが、「浮き上がり型」の蜃気楼。海や湖などで見られるのは、多くがこのタイプです。「上位蜃気楼」とも呼ばれます。
逆に、実際の風景の「下」に「虚像」が見えるのが「沈み込み型」の蜃気楼。砂漠の蜃気楼や、暑い日に道路や滑走路にできる「逃げ水」はこのタイプで、「下位蜃気楼」とも呼ばれます。
蜃気楼が「見えやすい」地形、季節、天候をチェック
天鏡湖(てんきょうこ)とも呼ばれる、猪苗代湖(福島県)
「浮き上がり型」の蜃気楼で名高い富山湾。でも、どうして富山湾で蜃気楼がよく見えるのでしょうか? ヒントは「雪解け水」です。
富山湾では、春になると北アルプスの雪解け水が湾内に一気に流れ込みます。
すると、流れ込んだ冷たい水によって、湾の上に「冷たい空気」のかたまりができます。
しかし、上空には「暖かい空気」があるため、下にできた「冷たい空気」との温度差が生まれます。温度の差は、「空気の密度」にも差を作ります。
このような空気の層を光が通り抜ける時に、光が「普段とは違う折れ曲がり方」をするのです。
他にも、琵琶湖や伊勢湾、猪苗代湖、小樽や苫小牧、野付半島などが、蜃気楼が観測できることで知られています。
そのほかにも発生情報があるようですので、調べてみてはいかがですか。
ちなみに、蜃気楼が見えやすい場所は、海岸、湖のほとり、砂丘など。
とくに「浮き上がり型」の蜃気楼は、春から夏にかけての「よく晴れた」「風のない」「日中」に発生します。
お天気がよく、ぐんぐん気温が上がっていくような日が狙い目だそうですよ。
観測のこつは、「できるだけ水面(地上)に近い位置から見る」こと。双眼鏡などを持参すると、変形した景色をよく観察できますよ。
富山湾では、春になると北アルプスの雪解け水が湾内に一気に流れ込みます。
すると、流れ込んだ冷たい水によって、湾の上に「冷たい空気」のかたまりができます。
しかし、上空には「暖かい空気」があるため、下にできた「冷たい空気」との温度差が生まれます。温度の差は、「空気の密度」にも差を作ります。
このような空気の層を光が通り抜ける時に、光が「普段とは違う折れ曲がり方」をするのです。
他にも、琵琶湖や伊勢湾、猪苗代湖、小樽や苫小牧、野付半島などが、蜃気楼が観測できることで知られています。
そのほかにも発生情報があるようですので、調べてみてはいかがですか。
ちなみに、蜃気楼が見えやすい場所は、海岸、湖のほとり、砂丘など。
とくに「浮き上がり型」の蜃気楼は、春から夏にかけての「よく晴れた」「風のない」「日中」に発生します。
お天気がよく、ぐんぐん気温が上がっていくような日が狙い目だそうですよ。
観測のこつは、「できるだけ水面(地上)に近い位置から見る」こと。双眼鏡などを持参すると、変形した景色をよく観察できますよ。