「令」の字形、下の部分「マ」でもOK 文化審「習慣の差」
新元号「令和」の「令」は、下の部分が片仮名の「マ」の字形で表記されることがあるが、同じ文字で、意味や由来が異なるわけではない。
官房長官が元号発表の記者会見で掲げた書は「令」で、常用漢字表も明朝体の一種を用いて「令」と表記している。一方、小学校の教科書には「マ」の形が使われている。多くがより手書きに近い字形を採用するためだ。
文化審議会国語分科会は、2016年に出した常用漢字表の字体・字形に関する指針で「それぞれが正しい形」「印刷文字と手書き文字の表し方における習慣の差」などと見解を示している。【水戸健一】