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雅子皇后シフトへ、外務省時代の直属上司が侍従長後任候補に
天皇、皇后の側で日常のお世話をする役目は「オク」と呼ばれ、そのトップが侍従長だ。
新天皇即位に伴い、現在東宮大夫として皇太子夫妻に仕えている小田野展丈氏が新侍従長に昇格すると報じられているが、すでに71歳。「11月の大嘗祭など、即位に伴う儀式が一段落したところで退任となる」(宮内庁担当ベテラン記者)と見られている。
その後任候補としてその名がささやかれているのが佐々江賢一郎・元駐米大使だ。雅子妃が外務省勤務(北米二課)時代の直属の上司だった人物である。外交官のトップともいえる駐米大使経験者の侍従長就任となれば、1926年の珍田捨巳(すてみ)氏以来、93年ぶりだ。皇室ジャーナリスト・神田秀一氏が指摘する。
「本来は天皇には侍従長、皇后には女官長がお側に付きます。しかし、天皇、皇后のご公務には両陛下揃って出席するものが多い。とくに海外ご訪問など皇室外交は両陛下揃って出席するのが礼儀です。雅子さまのご病状を考えると、新侍従長は皇后の体調を把握して公務のスケジュールを組む大変なお役目になります」
その点、佐々江氏は雅子妃の外務省勤務時代だけでなく、皇太子妃となってからも、東宮御所での茶会に招かれるなど交流がある。
◆「元駐米大使」の意味
侍従長候補に元駐米大使の名が挙がっている理由はそれだけではなさそうだ。侍従長人事は「雅子新皇后」に皇室外交の主役を担ってもらうためのシフトという見方である。
雅子妃は東大在学中に外交官試験に合格、外務省に入省した。上司だった前述の佐々江氏は、皇太子妃に内定した当時、祝福しながらも、「重要な力が剥ぎ取られる思い」と惜しんだほどだ。
その雅子妃が、愛子内親王の誕生まではなかなか外国訪問が認められずに体調を崩していった経緯がある。
新天皇は即位すると、すぐに皇室外交が待ち受けている。最初に迎える国賓は5月26日からの来日が予定される米国のトランプ大統領だ。「トランプ大統領が新天皇・皇后の米国訪問を要請してくる可能性は十分ある」(前出・担当記者)とみられている。
そこで元駐米大使という外務省の大物OBを侍従長にして皇室外交をサポートする体制を組むことで、「雅子妃の体調が改善し、新皇后としてのご公務に積極的になっていただければという政府サイドの思いがあるのではないか」(同前)というのだ。
「令和」時代の皇室外交は、この新皇后シフトの成否にかかっている。
奈良)U字の光の帯に包まれて 天理・国道25号の桜
2019年4月9日03時00分