県河川課 河川氾濫時の浸水想定地域を公表
独ミュンヘンを拠点とするリリウムが開発したこのジェット機は36個の完全電動エンジンを動力源とし、たったの60分で最大300キロメートル移動できる。渋滞が多い都市や地域の移動時間を短縮する。パイロットも含め5人乗りで、グループや少人数家族向けタクシーサービスを提供できるため、従来の路上交通に対して、本格的な代替手段となる。
リリウムのレモ・ゲルバー最高営業責任者(CCO)によると、路上のタクシーと同程度の料金設定を予定しているという。たとえば、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港からマンハッタン中心部までの料金は70~80ドル(約7690~8790円)だが、移動時間は地上のタクシーでは1時間かかるのに対し、空飛ぶタクシーならわずか6分だ。
垂直に離陸後、水平飛行に切り替わるこのジェット機は今月、ドイツ上空を初めて飛んだ。17年に実験飛行に成功した2人乗りのプロトタイプ(試作機)に基づいている。地上から遠隔操作する5人乗りのプロトタイプは現在、テスト飛行を続けている。
既に商業利用についていくつかの都市と交渉していると説明したゲルバー氏は具体的なサービス開始予定日を明かさなかったものの、「25年までには世界のいくつかの都市で営業できると考えている」と述べた。
■ウーバー、グーグルも参入
配車サービスの米ウーバーテクノロジーズ、米グーグル創業者が出資する米キティホークも電動の空飛ぶタクシーのビジネスを立ち上げようとしている。一方、米ボーイングや欧州エアバスなど航空機メーカーは電気を使ったハイブリッドの駆動システムに投資している。英航空機エンジングループのロールス・ロイスは昨年7月、翼が回転する電動垂直離着陸型機(eVTOL)の開発計画を明らかにした。20年代前半から半ばまでに実用化を予定しているという。
米モルガン・スタンレーが昨年発表したリポートによれば、空飛ぶタクシーの市場は40年までに1兆5000億ドル規模に達し、うち約8510億ドルを旅客運輸が占める見通し。コンサルティング大手のローランド・ベルガーの調査では、25年までにおよそ3000機の「旅客ドローン」が有人飛行し、30年までにその数は推定12000機に増えると見込んでいる。その用途は空飛ぶタクシー、空港シャトル、都市間の空の移動だ。
ローランド・ベルガー社でシニア・プロジェクト・マネージャーを務めるシュテファン・バウア氏は、当初は「空飛ぶタクシーはどちらかといえば、パイロット付きのヘリコプターのようなものになる」と説明する。
■実用化に立ちはだかる課題
強気の見通しがある一方で、空飛ぶタクシーの業界は複数の課題に直面している。人々に受け入れられて、必要なインフラを構築し、法的基準を満たす必要がある。
なおゲルバー氏によると、リリウムのジェット機は自動運転ではなくパイロットが操縦するため、現在の規制に変更を加える必要はないという。「都市内外に空路を設ける」可能性が高いとも話した。ローランドのバウア氏によると、業界は空飛ぶタクシーが商業航空機や小型航空機と同じ市場で競合しないようにする必要があるという。
米調査会社ティールグループのアナリスト、リチャード・アブラフィア氏は、空飛ぶタクシーが商業ヘリコプターに匹敵するコスト競争力を持つとは信じがたいという。「経済面だけで考えて、一体どうやって一般市民の手が届く料金に設定するのか」と疑問を呈した。
ダニエル・ウィーガンド最高経営責任者(CEO)を含む4人の友人が15年に共同創業したリリウムは、これまでに様々な投資家から1億ドル以上の資金を調達している。ビデオ通話アプリ「スカイプ」の共同創業者、ニクラス・ゼンストローム氏が後援する英ベンチャーキャピタル(VC)アトミコも投資している。
ゲルバー氏によると、リリウムのジェット機の特長は最大飛行距離の長さだ。これは固定翼のおかげでもある。他社のドローンを基にした航空機は滞空に動力の大半を消費するのに対して、リリウムのジェット機は2翼の固定翼による揚力で滞空できると主張する。
The Lilium Jet five seater all-electric air taxi
ドコモ2019年夏モデル9つの新機種の発売時期とスペックのまとめ【新型Android】
ソフトバンク・au・ドコモの方は、公式のオンラインショップを利用すれば頭金不要で通常のショップよりお得に購入できます。
2019年5月16日にドコモの2019年夏モデルの新機種が発表されました!Androidスマホ9機種が新しくラインナップ。
Androidの中でも高スペックなXperiaやGalaxyのフラグシップも当然登場です。
ドコモだけの機種はHUAWEI P30 Pro、arrows Be3、LG Style2 、Xperia Aceとどれも個性的。
ハイスペック5機種、スタンダード4機種とバランスが良いのが特徴です。
それではドコモ2019年夏モデルの全新機種を紹介します。
トップ画像引用元:docomo collection 2019 スマホ・ケータイの最新機種特集 | 製品 | NTTドコモ
1 ドコモ 2019年夏モデル9機種の発売時期
一覧にまとめましたのでご覧ください。
機種名 | 発売日 | 価格 |
---|---|---|
Xperia Ace SO-02L | 2019年6月1日(土) | 48,600円 |
AQUOS R3 SH-04L | 2019年6月1日(土) | 89,424円 |
Galaxy S10 SC-03L | 2019年6月1日(土) | 89,424円 |
Galaxy S10+ SC-04L | 2019年6月1日(土) | 101,088円 |
arrows Be3 F-02L | 2019年6月上旬 | 33,048円 |
Xperia 1 SO-03L | 2019年6月中旬 | 103,032円 |
LG style2 L-01L | 2019年7月 | 38,880円 |
HUAWEI P30 Pro HW-02L | 今夏 | 89,424円 |
Google Pixel 3a | 2019年6月上旬 | 46,646円 |
Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L |
2019年7月下旬 | 114,696円 |
データ参考元:docomo Collection 2018 | NTTドコモ
6月1日から順次登場し、7月中には出揃う予定です。
またGalaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05Lは東京オリンピック仕様の限定モデルで、2019年7月下旬に発売が予定されています。
2 ドコモ 2019年夏モデル9機種のスペック
ここからは各新機種のスペックをチェックしていきましょう。
Xperia 1 SO-03L
画像引用元:Xperia 1 SO-03L | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
項目 | スペック |
---|---|
本体サイズ | 高さ:167 mm 幅:72 mm 厚さ:8.2 mm |
SoC | Snapdragon 855 2.84GHz+2.42GHz+1.8GHz オクタコア |
OS | Android 9 |
ストレージ | 128GB |
メモリ | 6GB |
画面サイズ | 6.5インチ HDR OLED 3,840×1,644 |
メインカメラ | 12MPトリプルカメラ |
サブカメラ | 8MP |
ソニーから登場したのはフラグシップモデルであるXperia 1です。
Xperia 1という名前はソニーの原点回帰を感じさせます。
パープルはXperiaにとって特別な色で、それが復活したのもファンは嬉しいところ。
CPU、RAM共に高スペックに順当進化。有機ELディスプレイ、防水、トリプルカメラ、側面指紋認証、受信速度1576Mbpsにも対応しています。
- 映画に最適な21:9を初採用!背面はフラット
- 分割モードが見やすい縦長端末
- Xperia初のトリプルカメラ!
- パープル復活
Galaxy S10/S10+(SC-03L/SC-04L)
画像引用元:Galaxy S10+ SC-04L | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
項目 | Galaxy S10 | Galaxy S10+ |
---|---|---|
本体サイズ | 高さ:149.9 mm 幅:70.4 mm 厚さ:7.8 mm |
高さ:157.6 mm 幅:74.1 mm 厚さ:7.8 mm |
SoC | Snapdragon 855 2.84GHz+2.42GHz+1.8GHz オクタコア |
|
OS | Android 9 | |
ストレージ | 128GB | 128GB |
メモリ | 8GB | 8GB |
画面サイズ | 6.1インチ OLED 3,040×1,440 |
6.4インチ OLED 3,040×1,440 |
メインカメラ | 12MP+12MP+16MP トリプルカメラ |
12MP+12MP+16MP トリプルカメラ |
サブカメラ | 10MP | 10MP+8MP デュアルカメラ |
サムスンはサイズの違うGalaxyを2機種投入です。Galaxy S10/S10+の違いは端末サイズとノッチの形。
ノッチはどちらも邪魔にならないようにディスプレイの右上にこっそり配置されています。(+の方は楕円)
スペックはAndroid最高峰で、RAMは驚異の8GB。ハイスペックのサムスンカムバック!といった感じです。
指紋認証は3Dで認識する超音波認証センサーをディスプレイ内に配置しました。
- ノッチが目立たない!
- RAM8GBでサクサク動作
- カメラは超広角を含むトリプルカメラ
- 指紋認証はディスプレイ内蔵
HUAWEI P30 Pro HW-02L
画像引用元:HUAWEI P30 Pro HW-02L | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
項目 | P30 Pro |
---|---|
サイズ | 73.4 x 158 x 8.41mm |
重さ | 192g |
ディスプレイ | 6.5インチ 有機EL |
解像度 | FHD+ (2,340 x 1,080) |
OS | Android 9 EMU 9.1 |
CPU | Kirin 980 オクタコアデュアルNPU 2.6GHz + 1.92GHz + 1.8GHz |
RAM | 6GB |
ストレージ容量 | 128GB |
バッテリー容量 | 4,200mAh |
カラー | ブリージングクリスタル ブラック |
HUAWEI P30 Pro HW-02Lは今回のラインナップでも1、2を争う超高スペックスマホです。
カメラはライカ製を引き続き採用し、解像度は驚異の4,000万画素。
今回のラインナップで広角、超広角、望遠、ToFと4つも搭載しているのはHUAWEI P30 Proだけです。
またデザインがとても洗練されていて、ブリージングクリスタルはずっと眺めていたいくらい綺麗です。
- 解像度は驚異の4,000万画素のメインカメラを含む4つのカメラ
- 新世代SoC「Kirin980」搭載
- インスクリーン指紋認証
- とにかく目を引くブリージングクリスタル
AQUOS R3 SH-04L
画像引用元:AQUOS R3 スペシャルサイト|スマートフォンAQUOS:シャープ
項目 | スペック |
---|---|
本体サイズ | 高さ:156 mm 幅:74 mm 厚さ:8.9 mm |
SoC | Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz+1.7GHz オクタコア |
OS | Android 9 |
ストレージ | 128GB |
メモリ | 6GB |
画面サイズ | 6.2インチ Pro IGZO 3,120×1,440 |
メインカメラ | 12.2MP+20.1MPデュアルカメラ |
サブカメラ | 16.3MP |
AQUOS R3 SH-04Lはシャープが投入するAQUOSシリーズの最新フラグシップモデルです。
AQUOS R3のCPUはスナドラ855、RAMは6GBと前モデルからスペックを向上させました。
RAMも6GBなので、グローバルで活躍する上記の機種に全く引けをとりません。
AQUOS R3 SH-04Lの特徴は何と言ってもIGZOディスプレイ。
前機種であるR2の1,677万色から10億色の表現力へと進化し明るさも2倍に。
解像度も半端ないです。
- スナドラ855、RAM6GBと最高クラスのスペック
- IGZOディスプレイがさらにパワーアップで超綺麗
- のぞき見防止など国産ならではの使いやすさ
arrows Be3 F-02L
画像引用元:arrows Be3 F-02L | スマートフォン | 製品 | NTTドコモ
項目 | スペック詳細 |
---|---|
本体サイズ(mm) | 約147×約70×約8.9 mm |
質量 | 約145g |
SoC | SDM450 |
OS | Android 9.0 (Pie) |
ストレージ(ROM) | 32GB |
メモリ(RAM) | 3GB |
画面サイズ | 約5.6インチ Full HD+/有機EL |
カメラ解像度 | リア: 約1220万画素 フロント: 約810万画素 |
富士通が投入するarrows Be3 F-02Lは初めて名前にナンバリングを入れました。
スペックはミッドレンジですが、十分に使えるレベルです。
とにかくタフネスにこだわっていたり、ボーディソープで洗えるなど個性的。
当然価格も高スペックスマホよりも安く設定されています。
- 高強度樹脂材料とユニボディ化で剛性がさらにアップ
- ボディソープや食器用洗剤で洗える
- FHDの高精細ディスプレイ、RAMも3GBとスペックも十分
- 価格は控えめ!
次のページではLG style2、Xperia Ace、Google Pixel 3aについて説明します。
通学路の交通違反、1万件超摘発 全国で一斉取り締まり
春の全国交通安全運動(11~20日)に合わせ、全国の警察は16日、通学路約3千路線の一斉取り締まりを実施し、道交法違反容疑などで1万360件を摘発した。逮捕者は3人だった。警察庁が同日発表した。
摘発の内訳は通行禁止が5685件(54.9%)で最多。次いで最高速度違反1798件(17.4%)、シートベルト装着義務違反779件(7.5%)と続いた。酒気帯び運転は2件だった。
道交法違反容疑での逮捕は神奈川県警と埼玉県警が各1件で、いずれも最高速度違反の疑い。このほか、千葉県警が検問中にフィリピン人の男の不法残留が判明し、入管難民法違反容疑で逮捕した。
「Xperia 1」「Galaxy S10」「P30 Pro」「Pixel 3a」など一挙13機種 NTTドコモが2019年夏モデルを発表【更新】
NTTドコモは5月16日、2019年夏モデルを発表。スマートフォン10機種、ケータイ2機種、ルーター1機種の計13機種が6月1日から順次発売される。
【更新:18時30分】画像を一部追加し、取材を踏まえて一部加筆・修正を行いました
(記事中の通信速度は全て理論値)
ハイエンドスマートフォン
ハイエンドスマートフォンは、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia 1 SO-02L」、シャープ製の「AQUOS R3 SH-04L」、サムスン電子製の「Galaxy S10 SC-03L」「Galaxy S10+ SC-04L」「Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L」、ファーウェイ製の「HUAWEI P30 Pro HW-02L」の計6機種が登場する。
これらのうち、SH-04L、SO-03L、SC-03L、SC-04L、SC-05Lの5機種は5波キャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大1576Mbps(2019年冬まで最大1288Mbps)の高速通信に対応(※1)。SO-03LとSH-04Lについては上り通信の2波CAにも対応しており、上り最大131.4Mbpsで通信できる(※2)。
その他、詳細は機種ごとの記事を参照してほしい。
- →Xperia 1 SO-02L(6月中旬発売予定)
- →AQUOS R3 SH-04L(6月1日発売)
- →Galaxy S10 SC-03L(6月1日発売)
- →Galaxy S10+ SC-04L(6月1日発売)
- →Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L(7月下旬発売予定)
- →HUAWEI P30 Pro HW-02L(2019年夏発売予定)
※1 東名阪(関東甲信越、東海、関西)地区における最高通信速度。その他の地域では最大1326Mbps(2019年冬まで最大1038Mbps)となる
東名阪地区における最高通信速度。その他の地域では最大112.5Mbpsとなる
ミドルレンジスマートフォン
ミドルレンジスマートフォンは、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Ace(エース) SO-03L」、LGエレクトロニクス製の「LG Style 2 L-01L」、富士通コネクテッドテクノロジーズ製の「arrows Be3 F-02L」、Google製の「Pixel 3a」の4機種が登場する。
詳細は機種ごとの記事を参照してほしい。
- →Xperia Ace SO-03L(6月1日発売)
- →LG Style 2 L-01L(7月上旬発売予定)
- →arrows Be3 F-02L(6月上旬発売予定)
- →Pixel 3a(6月上旬発売予定)
ドコモアプリの一部仕様変更(Pixel 3aを除くスマホが対象)
Pixel 3aを除くスマホにプリインストールされる「docomo LIVE UX」を始め、2019年夏モデルからはドコモアプリ回りの仕様が一部変更される。
オプションサービスに関するアプリの選択インストール(初回起動時)
オプションサービスのアプリについて、従来は契約情報に基づいて初回起動時に一括ダウンロード(インストール)する形態だったが、2019年夏モデルからは初回起動時に選択してダウンロードする形態となった。
初期設定では、契約しているサービスや前の端末で使っていたサービスのアプリにチェックが入っているが、不要なアプリはチェックを外せばインストールされない。契約者の年齢や性別に応じて「おすすめサービス」を提案する機能も備えている。
なお、「ドコモメール」「My docomo」など、一部の基盤アプリ(システムアプリを含む)は引き続きプリインストールされる。
my daiz NOW
docomo LIVE UXには、ホーム画面の1ページ目を右方向にスワイプすると、主要な情報のうち「周辺地域の天気」「話題のニュース」などが表示される「my daiz NOW」という新機能が追加される。
この機能は今回発表された機種の他、以下の機種でもLIVE UXアプリを更新することで利用できる。
- Xperia XZ3 SO-01L
- AQUOS sense2 SH-01L
- Galaxy Note9 SC-01L
- Galaxy Feel2 SC-02L
「ドコモ電話帳」アプリのUI変更
今回発表された機種では「ドコモ電話帳」アプリのユーザーインタフェース(UI)が大幅に変更され、Android 9の「電話」アプリに近づいている。ドコモが提供する発着信アプリを利用している機種については、発着信画面のUIも大幅に変更される。
なお、従来機種でもAndroid 9にOSバージョンアップした場合、この新UIが適用される。
その他の機種
spモードケータイは、富士通コネクテッドテクノロジーズ製の「arrowsケータイ F-03L」とシャープ製の「SH-03L」が登場する。SH-03Lは発売中の「AQUOSケータイ SH-02L」のカメラレスモデルで、法人向けを中心に販売される。
ルーターは、シャープ製の「Wi-Fi STATION SH-05L」が投入される。シャープとしては初めてのモバイルルーターだ。
詳細は機種ごとの記事を参照してほしい。
NTTドコモが発表した2019年夏のスマートフォン新商品。ここで注目したいのが、端末の本体価格が割安に設定されている点です。
例えばサムスンの「Galaxy S10」は、au版が10万8000円(税込、以下同)なのに対し、ドコモ版は8万9424円。「Google Pixel 3a」では、ソフトバンク版の5万7120円に対し、ドコモ版は4万6656円。SIMフリー版の4万8600円と比べてもドコモ版のほうが約2000円割安となっています。
ソニーの「Xperia 1」では、au版が11万2320円なのに対し、ドコモ版は10万3032円。「HUAWEI P30 Pro」にいたっては、グローバル発表時の欧州価格 999ユーロ(約12万円)に対し、ドコモ版は8万9424円と破格の値付けとなっています。
ドコモ担当者「粗利の部分で努力」
この割安な本体価格について、NTTドコモの高本寛氏(販売部長)は「メーカーから調達した価格に対して、適正な粗利を載せて卸している」としつつ「(月々サポートが廃止される)分離プランで端末価格が高くなる場合もあるので、粗利の部分でかなり努力した」とコメント。
端末販売における粗利を抑えてでも、端末代の高騰を抑制する狙いがあることを示唆しました。
NTTドコモ 高額端末 36回払いで負担軽減
2019年5月16日 19時29分
通信料金の値下げに向けた携帯各社の新たな料金制度では、端末代金の負担が増える見通しになっています。このためNTTドコモは、高額のスマートフォンを3年間、36回の分割払いで購入した場合に、支払いの負担を軽くできる新たな販売方法を導入することになりました。
NTTドコモが発表した新たな販売方法では、スマホ端末は、定価での販売を原則としますが分割払いを選択できるようにします。
このうち、8万円台以上などの高額の端末は、3年間、毎月にあたる36回の分割払いで購入した利用者を対象に、24回分を支払った段階でスマホを返却すれば、残りの支払いが免除されます。
会社が2年で端末を買い取る代わりに、最大で12回分の支払いの負担を減らす形です。
ドコモは国の方針にそって、来月から通信料金と端末代金を分離し、通信料金を2割から最大4割引き下げるプランを導入しますが、端末代金の負担が増すため、高額の端末に限って軽減策を打ち出した形です。
また、ドコモは今後は価格を抑えた端末の需要が増えるとして、3万円台から4万円台のスマホを新たに4機種投入します。
こうした対応策を最大手のドコモが発表したことで、今後、ほかの各社の戦略にも影響を与えそうです。
吉澤社長「中価格帯を充実させる」
また、携帯電話料金が全体として安くなるのかどうかについて、吉澤社長は「通信料金プランと端末の組み合わせによっては、合算した料金が高くなってしまうことはあるかもしれないが、ほとんどの利用者の料金が安くなる」と述べました。
端末料金 新旧で比較すると…
この仕組みは「スマホおかえしプログラム」と名付けられ、8万円台以上などの高額のスマートフォンを対象にしています。
新しいプランは、3年間36回の分割払いで購入したユーザーを対象に、2年間、24回分を支払った段階でスマホを返却すれば、最大で残りの12回分の支払いを免除するものです。
これは、数年後に車を下取りに出すことを前提に、月々の支払額を抑える「残価設定型」と呼ばれる自動車ローンに近い形です。
6月1日以降、この販売方法の対象になる高額のスマホは、ソニーやサムスンの高価格帯の機種のほか、現在販売しているアップルのiPhoneの最新機種も対象になります。
例えば、「iPhoneXS」の場合、は、端末代金は11万9400円です。
新しい仕組みでは、端末価格が変更される可能性もありますが、現在の価格で計算すると、36回の分割払いで毎月の支払い額は3316円です。2年がたった時点で、端末の買い取りを選べば、残りの12回分の支払いが免除されます。
これに対して、従来のプランでは、24回の分割で購入した場合、毎月の端末代金の支払いは4975円になります。
ただ、2年間の契約が条件のいわゆる「2年縛り」で契約すると、月々2275円の実質的な割り引きがあり、毎月の支払い額は2700円となっています。
この結果、新旧の端末代金を比べると、新しい仕組みのほうが22%高くなります。
一方、最大で4割の値下げとなる通信料金と合わせた全体の支払い額でみますと、通信量が30ギガバイトのプランの場合、2年間の金額は従来プランが24万3320円、新しいプランが22万3120円となり、全体では8%安くなります。
その一方で、中価格帯の端末を選び、分割払いを終えた後もその端末を使い続けることで、毎月の負担を減らす方法もあります。
どのような価格帯の端末をどのように購入するか、その選択はユーザーに委ねられることになります。
存在感増す“中価格帯”スマホ
NTTドコモは、来月1日以降、中価格帯の端末として、ソニー、富士通、グーグル、LGの3万円台から4万円台の4つのスマホを発売します。
調査会社の「MM総研」の調べによりますと、高額のスマホの代表例とされるiPhoneを販売するアップルの昨年度の国内の出荷台数は1519万台と、前年度よりも106万台減少。市場のシェアは2014年度の56.1%から減少傾向が続き、昨年度は49.6%に低下しています。
一方、シャープの昨年度の出荷台数は405万台で、2年前と比べると125万台増えています。これは3万円台の「AQUOSsense」の販売が伸びたためで、スマホ市場のシェアでソニーを抜いて2位に浮上しています。
シャープは「3万円台でも日常使いでは困らないレベルまで機能が向上した。すべての人に高機能、高価格の端末が必要なわけではない」と分析しています。
これに対抗するように、ソニーも今回、ドコモを通じて4万円台の「XperiaAce」を新たに発売します。
さらに、中価格帯のスマホのほかにも、値ごろな中古のスマホも販売台数が増えていて、日本の携帯電話市場にも変化が起きそうです。