ゲイツ財団、新型肺炎対策に100億円拠出
- 2020/2/6 1:40
【ニューヨーク=中山修志】米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団は5日、新型コロナウイルスによる肺炎対策に最大1億ドル(約109億円)を拠出すると発表した。ワクチンや治療薬の開発支援に加え、アフリカと南アジアでの感染拡大の予防に重点的に取り組む。
同財団は1月に1000万ドルの支援資金を表明していたが10倍に増額する。ワクチン開発の官民組織「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」などにワクチンや治療薬の開発資金として最大6千万ドル、世界保健機関(WHO)などを通じて検査や患者の隔離、治療に2千万ドルを拠出する。
過去に新型インフルエンザなどの被害が広がったアフリカと南アジアの感染予防にも2千万ドルを投じる。財団の責任者は「各国政府や民間部門、慈善団体が協力して感染を抑え、感染に脆弱な国々の市民を守る必要がある」とコメントした。