動物農場 ジョージ・オーウェル
とある農場の動物たちは、
劣悪な農場主(人)に不満をいだいていた。
賢く雄弁な豚のメジャー爺さんは
夜な夜な動物たちを集めては
「全ての動物に平等と自由を!」
「我々のための楽園を作ろうではないか!」と、訴え続けます。
しだいに
動物たちのあいだで、反乱の熱気が高まり…。
メジャー爺さんは
革命家レーニンが、モデルと言われています。
ここに登場する動物たちは、実存する人物(スターリン等々)を、
作中で語られる出来事は、
当時のソ連で、実際に起こった出来事をモデルにしているようです。
時を経て
動物たちが高らかに唱和していたスローガンが
ビミョーに 書き換えられ…。
あれ?と一瞬気づいても、流されるヒツジ。
わかっても、受け入れざるを得ないほど(皆なの分まで働き)疲弊した馬。
異を唱えれば、秘密警察のごとく牙をむく犬。
人間との交渉のための外貨獲得には、雌鶏にたくさん卵を産ませなければなりません。
(雌鶏は、ウクライナ人がモデルとされています。自分たちの食べる分まで没収され数百万人が亡くなりました。この飢饉をホロドモールと言います。)
そして 豚たちはというと、
あれほど見くだしていた人間のベッドを使い、ビールを飲むように…。
ロシアとウクライナには、深い歴史があるんですね。
いつの時代も、どちらの国も、
犠牲となるのは 弱き者たちです。
最強の野菜スープ 前田 浩
ウイルスにもガンにも
野菜スープの力
抗ガン剤研究の権威。
ノーベル化学賞候補にもなった著者の
とてもためになる本です。
野菜は、紫外線や害虫から身を守るために、
すごいパワーをもっています。
フラボノイド(ポリフェノールの一種)は
カラダにいいことは知られていますが、
それがどうしてガンに有益なのか、
どうすれば、効率よく体内に吸収することができるか、
わかりやすく書いてあります。
【野菜は、熱で細胞壁を壊してこそ、吸収される。】
この本を読むと、野菜の力を
カラダを通過させるだけではなく、
余すことなく吸収したい。
すぐにスープが作りたくなります。