折々のうま-当たらぬでもなし

がんばる、寄り添う、安全安心、ふれあい、にぎわい…これぞバカの判別式

海猿は海上保安庁の予算増をもたらしたか

2009年08月09日 08時27分55秒 | 政治
あれだけブームを巻き起こしても、
海上保安庁は老朽大型巡視船(PL)の更新もままならない。
定員の確保にも汲々としている。

一般大衆のウケと財務省主計官の論理は別物だ。
暇な連中だな、ぐらいの感覚だろう。

ブームが単なるブームで終わってしまう。
海猿ブームと小泉ブームが、ほぼ同時期なのも何とも皮肉だ。

海保のパフォーマンスのまずさに歯がゆさも感じるが、
こういう展開になるのは、海保が軍需産業のような
強力な後ろ盾を持たないからである。

小泉改革の最大の欠点は、
このような無辜で必須の部門だが、
発言力に乏しい部門を削ってしまったことである。

行政に市場原理、業績評価を持ち込んだことである。

さしずめ巡視船艇や人員の予算を削った連中はさぞかし、
「行政の効率化」に貢献したことになっているのだろう。

巡視船艇のパトロール回数が減れば確実に麻薬、覚醒剤の密輸が増える。
人員が減れば集中力が落ち、認知力が落ちる。

第7管区の闘いなどは下手なスパイ小説よりも迫力があるが、
彼らが妥協して仕事をすることにならないよう
切に祈るばかりだ。
コメント
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