折々のうま-当たらぬでもなし

競馬記事で埋めちゃうから、随想に心打たれた人はブックマークだ。

再議決を考える

2009年08月12日 01時47分35秒 | 政治
派遣法の改悪、後期高齢者医療制度の導入、
障害者自立支援法の施行、医学部定員の削減。

これらは結果がうまくいかなかったから、
水に落ちた犬を叩くような真似をしているのではない。

すべて社会保障に関心がある者は危惧を抱き、
医療、福祉に造詣の深い識者は盛んに警鐘を鳴らした果てが、
この体たらくである。

私などは「自民党が壊れる前に日本が壊れる」と言ったものだ。

外資の保険が売れないので、社会保障を切り捨て、
簡保を解体したはいいが、アリコなどはチャプター11適用で、
国有化の果てに税金投入しながらの驚愕のボーナス支給である。

私は小泉のような者が出てくるのを畏れ、
数々の矛盾を抱えながらも護憲で通してきた。

ことここに至って改憲を主張する。
それは、3分の2条項を用いて再議決を行えるのは、
衆議院選挙が参議院のいずれの選挙よりも後の場合のみとする。

どういう状況に陥るかわからないので、オプションとしては残すが、
直近の民意を反映しない再議決はおかしいよということだ。

逆に解散で3分の2を取ったら3年間はできるのだ。

ねじれといわれた時点で解散もしないで再議決はおかしい。

解散して3分の2は届かないにしても過半数を取れたなら、
政府は信任、参議院が歩み寄るべきだろう。

それが、かつての「憲政の常道」であった。

今の自民党には再議決に対して忸怩たる思いもない。
国民の審判を受けない宰相を三たび戴くことを恥とする矜恃もない。
国会で信任した総理を1週間もたたないうちに引きずり倒そうとする。

コップの中の嵐はコップの中でやってもらいたい。

国民よ目覚めよ。
世襲貴族議員と我々の感覚は生涯相まみえることはないのだ。
コメント
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