正力と読売と原発

読売グループと原子力利権の関係は正力松太郎に遡る。
物事は表面だけをなぞっていても駄目で、
石破　茂氏の息女が東電に勤めていることも頭の隅になければいけない。
石原　慎太郎都知事は立場上、都の資産の東電株を守らなければならない
ということもだ。
自民は東電本体から、民主は東電労組から、
献金をもらっていない人を探すのに難儀する有様だ。
給配電独占を巡る独禁法絡みで公取委も抱き込み、一部は法曹界まで支配下にある。
菅総理が思いつきで手を出すには手強すぎる相手だ。

恥ずかしながら、読売中興の祖とされる正力松太郎氏が初代科学技術庁長官
ということを知らなかった。
「原子力の父」今となってはシニカルな響きしか持たないが、
読売は一体どう考えているのだろう。

ＡＥＲＡが「放射能がくる」で散々叩かれたが、
あのとき、ＳＰＥＥＤＩに基づいて、緊急住民避難、学童疎開、牧草、稲藁の被覆を
行っていたらどうだろう。

朝日は時に「流言朝日」と揶揄される。
それなら、さしずめ読売は「鬼畜読売」である。
産経読売は連日、「停電馬鹿」「原発馬鹿」の状態である。
そんなに停電が心配なら、昼の午後１時から４時まで、日テレとＣＸは放送休止
したらよいだろう。

朝毎共同が反原発、ポピュリズムなのではない。集団ヒステリーでもない。
産経読売の頭が放射線にやられているのだ。
私のかつての勤務先はコージェネであるが、発電優先の依頼は来ていないという。

平日のパチンコ屋の盛況といい、午後の「情報番組」とテレホンショッピング。
そろそろ節電も馬鹿らしくなってきた。
経産省は原発のＡ級戦犯である。
彼らに電力統制させるのは、泥酔した酒酔い死亡事故の加害者が、酩酊したまま
賠償額を決めているようなものだ。
当然読売には菅政権を追及する資格も、原発を語る資格もなく、ただただ、
自らの不明を恥じることのみ許されるのである。