折々のうま-当たらぬでもなし

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「熱汚染」に言及しない原発推進論者の偽善

2012年09月27日 00時59分44秒 | 東日本大震災
Q:原発の発電の仕組みについて教えて下さい。

A:一言で言えば原子力で動く蒸気機関車です。
  沸騰水型や軽水炉型などいろいろありますが、水を媒体とする原理は同じで、
 熱効率が悪いだけでなく、発電で生じた排水や、原子炉の冷却熱などが莫大に
 生じます。
  火力発電などのCO2がやり玉に挙がりますが、地球温暖化という観点からは
 直接、熱を放出している分、原発の方が深刻とも言えます。

Q:アメリカはなぜ日本の脱原発に反対なのですか。

A:NPT・IAEA体制の崩壊を招くからです。
  NPT(核拡散防止条約)では条約加盟国が民生利用以外でプルトニウムを持つ
 ことを事実上禁止しています。(国連安保理常任理事国は除く)
  プルトニウムを持つ以上、原子力事業は継続しなければならず、やめましたと
 言ってもプルトニウムを引き取ってくれる国がないのです。
  北朝鮮あたりは大喜びで引き取ってくれるのでしょうが、違う物に転用されて
 日本は自分の首を絞めることになります。
  茶々を入れてくるばかりで、最終処分方法を提示しないアメリカは卑怯という
 よりほかはないのですが、NPT・IAEA体制が頭に入っていれば、なぜタカ派が
 原発推進派なのかということが理解できます。

Q:プルトニウムを持つということは潜在的核兵器保有国ということなのですか。

A:その通りです。
  アメリカの危惧ももっともなことで、日本は原発や核物質貯蔵施設へのIAEAの常駐
 や米軍の管理の受け入れなど、苦渋の選択と莫大な費用負担を求められるでしょう。

  原子力は「悪魔の火」にほかならないのです。  
コメント
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