GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

プレーヤーズ・ファースト

2011-10-24 23:42:45 | スポーツビジネス
少し前になりますが、先日都内で開催されたセミナー「プレーヤーズ・ファーストとエージェント」
行ってきました。
話し手は、サッカーエージェントの田邉伸明氏。
元日本代表の稲本選手、中澤選手などをはじめ約50名のJリーガーの代理人を務めます。
サッカー選手のマネジメント会社㈱ジョブエンターテーメントの社長でもある同氏。

セミナーの中では、サッカーエージェント業界の現状、同氏の生い立ち、実際の仕事の中身など貴重な話を
聞く事が出来ました。
中でも印象的だったのは、選手のマネジメントやサポート業務をこなす上で同氏が大切にしている事として、
常に選手の立場に立ち、
・選手とのコミュニケーションを大切にする。
・周囲から「いつも見られている」という意識を持たせ、行動させる。
・常に世界を意識する、させる。
・プロフェッショナルであるという事を自覚させる。
等々、どれも一見当たり前で簡単な事のように思えますが、これらを高いレベルで長期に渡り選手と
共有した中で仕事をする事の難しさ。
その中でこれらの事をどの様に普段現場で実践しているかといった事などなど。
そして、個々の選手サポートしつつもその仕事の先には、日本のサッカーやクラブを強くする、日本サッカー
界の発展に寄与するといった強い想いを持たれている点に共感。

エージェントというと一般的に或いは、上辺だけを見て「むやみに年俸や契約金を釣り上げる」、「選手を
自分のお金儲けの道具にする」存在と言ったようなネガティブなイメージを持つ人もいる様ですが、
決してそうではないし、そうあってはならないとも述べていました。
選手はある意味クライアント(顧客)に当たる訳ですが、その選手やサッカーというスポーツの将来を
考えた際、時にはクライアントである選手にも厳しく接したり指導できる、そして納得させる事が出来る
エージェントこそが本当に求められる存在なのではと、田邉氏の話から強く感じました。

陸上とは種目特性や競技環境が違い、一概に全てを陸上界に当てはめる事は出来ませんが、エージェント
として非常にレベルの高い仕事をしているという意味では大いに学ぶ点がありました。


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