GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

IAAF・公認AR試験

2011-12-09 10:37:36 | 海外サポート
先日、国際陸上競技連盟(IAAF)による公認代理人(AR)の資格試験を受験。
一昨日、結果発表があり無事合格しました。
今年のひとつ大きな目標(&不安項目)でもあたったのでホッとしました。
前年度各種目世界30傑以内の選手のAR業務をする際に原則として必要なこの資格。
これまでは実質書類審査のみで資格を取得する事ができたのですが、今年から試験が導入される事に
なりました。
過去7年以上公認ARの業務実績がある人は試験を受ける必要はありませんが、全く初めて又は、
7年未満の人は必須となっています。よって実績一年の私も。
この試験に落ちるとこれまで持っていた権利も失うのでとりあえず受かってひと安心。色々と励まし
ご協力頂いた周囲の人にも感謝です。

この試験導入の背景は昨今世界の陸上界のビジネス化がより進む中で選手、コーチ、大会主催者、各国
陸連、IAAF等のパイプ役として密接に関わるARの存在、役割がこれまで以上に重要になってきた事。
その中で一部中にはモラルを欠いた仕事をするAR更には、いわゆる“非公認AR”の存在が増え、
上記関係団体や個人との間でのトラブルが増加傾向に。
そこでIAAFがルールや環境を整備しARや各陸上関係者が健全な仕事ができ、互いに良い関係を保つ
事が出来る環境にしていこうというのが背景にある様です。
一方ARの存在は今や世界の陸上界においてもなくてはならない存在。IAAF、世界のメジャー大会
主催者、そしてコーチや選手達もその存在の重要性を認識、大いに頼りにしている部分もあります。
それだけにARとなる者の資質や仕事に取り組む姿勢は重要だと感じます。

私もこの一年間、関わった仕事の中で(領域もまだ小さいですが)色々なARと話したり仕事ぶりを
見てこれまで日本で自分が観てきた、また関わってきたものとは大きく違う部分を幾度となく感じて
きました。
そしてこれが(良し悪しは別として)世界の現状、現実。一方陸上界において日本には日本の良さや
特色があるのも事実。そう言ったものを大切にした中でクライアントの選手やチームと仕事をして
いかなければと感じています。

今回試験合格者も併せ来年IAAF公認ARとして活動できるのは約160名。その殆どは欧米人。
日本人はほとんどいない状態。自分も新参者ですが、いつの日かこの分野でも日本人が世界の陸上界を
リードする時代が来る事を願いたいと思います。


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