GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

ワールドマラソンメジャーズという舞台

2013-03-08 11:18:48 | 日 記
去る2/24行われた東京マラソン2013
実は今回の東京マラソンは同大会にとっても大きな節目の大会でした。
というのも昨年、世界のメジャーマラソン5大会(ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)で
構成されるワールドマラソンメジャーズ(WMM)に日本のレースとしては初めて東京マラソンが加入。
その後、初めての開催となったからです。

このWMMは2006年に東京を除く5大会が組織を設立。
足かけ2年に渡り上記各大会(更に五輪と世陸マラソンを追加)に参加するエリート選手の成績をポイント化し、
真の世界一のマラソンランナーを決める舞台となっています。
何しろ2年という長期に渡り、世界一流の大会で好成績を収めなければランキングの上位に入れない為、4年に
1度の五輪、2年に1度の世界陸上でメダルや優勝を狙うのとはまた違った難しさがあります。
それだけにシリーズチャンピオンになった選手に贈られる賞金も破格でその額は50万ドル(約4700万円)。
勿論、各大会の成績に応じたレースボーナスは別枠なので、そういった面でも真のマラソン世界一にふさわしい
評価が得られると言えます。

そして上記に挙げた海外の5大会は、どれも大会の歴史伝統、規模、運営実績のどれをとっても世界の大都市
マラソンをリードしてきた大会ばかり。
そういったレースと肩を並べる大会に成長した東京マラソン。そしてこういう舞台が毎年日本で開催されるのは
日本の陸上マラソン界にとっても大変価値がり、素晴らしい事だと思います。
実際、欧米にはパリ、ロッテルダム、アムステルダム、フランクフルト、ロサンゼルス等々、規模的には東京と
遜色ない都市型マラソンも数多くある中、それら大会より先んじてのWMM加入なので、尚更です。

あと五輪や世界陸上のマラソンとの決定的な違いとして、毎年世界の複数個所で開催され、数万人規模の市民
ランナーが参加するので多く一般の人々の注目度、ビジネス面での多様性、経済波及効果の大きさなども大きな
特長として上げられます。
よって五輪や世陸のマラソンとは異なり、より多くの人が様々な形でWMMの大会に参加したりビジネス面で
関わりを持つことが可能なのではと、今回東京マラソンでの仕事を通じて感じました。

↓WMMが2006年に発足後、途中から加盟した大会は東京が初。
 WMMは五輪や世陸とはまた違う視点で今後、世界中のマラソン選手、ファン、関係者を魅了する
 舞台になっていくことは必至です。


↓今回WMM加入に成功した東京マラソン。日本のマラソン大会もよりグローバル化の進んだ大会が
 増えるきっかけになりそうです。


↓今回東京マラソン後に開催された関係者によるパーティー。これまで色々な大会のパーティーに出席
 しましたが、それらと比較しても規模、内容共に素晴らしい会でした。
 また今回招待を受け来日していたWMM各大会のレースディレクターとも交流、情報交換を持つ機会に
 恵まれました。今後STCI-GSPとしても日本の多くの選手、指導者の方とこれら大会との競技面、
 ビジネス面におけるパイプ役として貢献できればと思います。


WMMの舞台で活躍した日本の選手、そして経験を積んだ指導者の方が、世陸や五輪マラソンの舞台に出ていく。
そしていずれはマラソンビジネス界で活躍する人材が出てくる。
そんな新しい形もまた日本のマラソン界を活性化していく大きな手段のひとつかもしれません。


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