ドバイ・ショック

ドバイ・ショック！
数年前ドバイを襲った金融危機の事ではありません。
先月２７日、現地で開催されたドバイマラソンで、予想通り、いやそれ以上の好記録が続出しました。
優勝は今回が初マラソンとなるアイレ・アブシェロ（エチオピア）。初マラソン世界最高＆大会新記録
となる２時間０４分２３秒！
更に驚くべきは男子上位１０名の内、４位以外は全てエチオピア勢。１０位でも２時間０６分２９秒という
超ハイレベル。
そして上位３名はいずれも若干２１歳という若さ。
ちなみに中間点では３０人を越える先頭集団が６２分２２秒で通過したとの事です。

一方女子も同国のアシェレフェチ・メルガがエチオピア新記録となる２時間１９分３１秒で優勝。
こちらも３位までが１９分台のハイレベル。レーススタート時（ＡＭ７：００）の気温が１２℃。無風。
フラットなコースと好条件が揃ったとはいえ、驚異の結果です。

エチオピア勢の長距離・マラソン勢は昨年夏のテグ世界陸上では金メダル１、銅メダル４に終わり、
宿敵ケニア（金７、銀６、銅４）に大差で敗れました。
先日、エチオピア訪問の際には、陸連ナショナルチームのマラソン・コーチの交代の話を聞いたり、
報道にもありましたが、世陸前の代表候補選手による陸連合同合宿に参加しなかった３５名を当面の
海外大会に参加させないといった罰則を発表したりと今回の惨敗をかなり重く受け止めているようでした。
（※この罰則はその後、陸連―選手間の話し合いにより解除されましたが。）

そんな中での今回のエチオピア勢の走り。
昨年はケニアに比べ、年間通してあまりいい所のなかったエチオピアのマラソン勢。２０１２年は
五輪含め完全復活しそうな予感です。

上位結果はこちらより（主催者公式サイト）。