GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

全米オリンピック・トライアルの激闘 その1

2016-07-11 23:39:31 | 日 記
去る7月1日から10日間に渡りオレゴン州ユージンで開催された全米陸上選手権。
先月訪問、ここオレゴンを拠点に活動するトップチームの一つバウマンTCからも長距離種目に12名が参加。

そしてこの大会は同国のリオ・オリンピック代表選考も兼ねた大会。他の多くの国と異なり、唯一この大会で
上位3位に入った選手のみが自動的に代表に選ばれる仕組み。直近の五輪や世界陸上で優勝していようが、
世界記録を持っていようが過去の実績は全く関係なく、とにかく上位3位に入ったものしか選ばれないという厳しさ。
そして選手層の厚いこの国では全米陸上の参加標準記録がオリンピック参加標準記録と同等レベルの種目が多数。
例えば、男子1500mの全米選手権参加標準記録3分38秒といった具合に。
それだけにどの種目も優勝争いだけでなく3位争いも含め最後までハイレベルな競り合いが数多く見られました。

↓劇的な結末となった男子5000mのラスト1周。単独トップで逃げる1万m覇者のG・ラップ選手を7人の集団が
 残り300mで追い付き、最後は41歳のB・ラガト選手が1位でゴール。
 ボーダーラインの3位と4位の差は何と100分の6秒。5秒以内に8人が入る大接戦。
 また代表有力候補の1人で昨年世界陸上5千m7位、今年の世界室内3千m2位、自己ベスト13分05秒の
 R・ヒル(バウマンTC)が6位。ラップ選手が9位に終わる波乱のレース。
 (バウマンTCの選手は上が赤、下が黒のウェア)


↓オリンピック標準記録(8分30秒)突破者が12名もエントリーした男子3千m障害。
 こちらは全米記録保持者のE・ジャガー(バウマンTC)が貫録の優勝。ただ、上位3位独占を狙っていたバウマン・
 チームはA・ベイヤーが最後の直線で力尽きて4位。3位とは僅か2秒余り。持ちタイム8分14秒は参加選手中
 3番目のD・フリングは9位。先月彼らの合宿に帯同、その厳しい練習を間近で見てきただけにこの結果に何とも
 言えない複雑な思いでした。


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