優先席

会社帰りにカミサンと一緒に電車に乗ったのである。
遠くの方に座っていた女性が

『どうぞ座ってください』
カミサンがお礼を言って座った。

あーナカナカ混んでいるのに席を譲ってもらってありがとうございます！
と俺も思ったのだが、如何せん遠くからで混んでいて顔が良く見えなかったので言いそびれてしまった。
イヤハヤ若い女性で優しい方が居るもんだなぁ。と関心してしまった。
電車を降りる時にズイズイっと顔を出して『ありがとうございました』と言った。

お腹が大きくなってから数回程、席を譲ってもらったらしい。
若いお母さんが一番譲ってくれるらしい。
若いネーサンも譲ってくれるらしい。

おじさんおばさんはあんまり譲らないそうだ。
若いニーサンもあんまり譲らないそうだ。

俺の場合はどうだろうか？と考えた。
これが情けない事に、『座ったら本を読んでしばらくしたら寝る！』
という流れで間違いないので譲る前に妊婦さんに気付かないのだ。
まぁその前に座る事が少ないので譲るも何も無いのだが・・・
最近は『たまひよストラップ』なるものがあるらしく、お腹が大きくない人も分かるそうだ。

全く知らなかったぞ！でも今度からカバンにつけている女性が居たら譲ろうと思う。


よーし今度妊婦さんを見たら譲ってあげよう！と心に誓ったのだ。
と思っていたらつい最近の事だ。仕事の移動中、バスで本を熟読していて顔を上げたら、妊婦さんが居た。
『あー気付かなくてゴメンナサイ。座ってください。』と言って席を譲った。
ヨーシヨーシ。俺も譲ることが出来たぞ！
次の停留所(2分位)で妊婦さんは降りていった。
もっと早く気付くべきだった！まだまだ修行が甘いのだ。

妊婦さんだけでなく老人にも譲る勇気を持ちたいね。
まぁラッシュの時に妊婦さんや老人は居ないけどね。