椎名誠さんの本を読んで感銘を受けた。
人の一生のうちで、子供と一緒にいる時間は非常に少ない。
子供は小学校の中盤になるとドンドン親や家族から離れていって、大人(他人)になっていく。
身体も心も大人になって飛び立っていってしまうけど、それは子供にとって成長の証だ。
椎名さんの子供は二人ともアメリカに行ってしまって家族全員が揃うのは5年に1回位だそうだ。
5年に1回か。ウチも同じペースだ。
ビートたけしの本でも
子供が成長するに従って、いかに他人になることが、親にとって重要な事だ。
みたいな事が書いてあった。
最初、『親が他人』って言うフレーズの意味が分からなかったけど、最近は意味が分かるようになった。
俺も20歳を超えるまで、実家に住んでいて親の下で生活していた。
22歳位で実家を出て一人暮らしを始めた。これが一人前だとは思わない。
まだまだ半人前だった。(今でも1人前ではないが)
しかし20歳の時、生活基盤と言うか精神的な部分はとっくに親離れしていた。
と言うか、12~15歳位の時点で『1番大事なモノ』が親ではなく仲間になっていたネ。
小学校の頃、親がケンカして『実家に帰ります!』とか言っていると
自然に『ああ俺はオカンに付いて行くだろうから大阪(オカンの実家)に行かねばならんのだんろうなぁ』と考えていた。
しかし中学生で同じ状況が発生した時
『オカンは大阪に帰るかも知れんけど、俺は浦安に残って生活するわ』
と考えるようになっていた。
父親と一緒に生活したかったわけではなく、仲間との絆が親より深くなっていた証拠だと思う。
俺の親も良い具合に子供を自由にさせてくれたし、子供にベッタリとはしていなかった。
ただ単にほったらかしではなく助けが必要な時には助けてもらった。
お陰で15歳くらいには精神的に親離れしていたし、親も子離れしていた。良い意味で他人になった。
そんな記憶からも、いつか我が子も自宅に居ながらもスパーンと離れていくんだろうな。と思う。
俺も子供とは上手に他人になってやるべきだと思うし、助けられる範囲で助けたい。
考えると、まともに会話する様になるのが、3歳くらいか。。。。
それから10年もすると13歳。中学生だ。
そこら辺まで来ると、子供は他の事に忙しくて父親なんて眼中に無いはずだ。
一生のウチでガッツリと一緒に生活するのは10年位なもんだ。
今は子供の育児が大変だけど、そんな事も実は貴重な時間だと思う。
俺は子供が産まれてから『親って大変だったんだな。親ってありがたいなぁ』と改めて思った。子供が自分を成長させてくれる。
俺にも孫ができたら、我が子も親(俺やカミサン)の苦労を理解するかも知れんなぁ。
とにかくまぁ、今は大変だけど実は幸せな時間かも知れない。
子供との貴重な時間を大切にしたいね。