赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆★★☆
↑次にお星さまが増えるのはいったいいつになるのでしょう…
 



○ACL決勝

久しぶりに時間が取れたのでようやく2試合視聴。両クラブともアジア枠含む外国人枠をしっかり埋めている点は示唆に富みます。そして、浦和が置いてきた「07年型浦和」に比較的近い存在だろう広州のACL制覇というのは何となく複雑な想い。恥ずかしながら浦和敗退後はACLの動向をほとんどチェックしてなかったので、あのバリオスが広州を去ったとだけ聞いて「うぷぷ」とか思っていたのですが、またエウケソンなんて若い素晴らしいタレントを仕入れていやがったのですね・・・。しかし、これだけ南米の若い才能がアジアのクラブに集まるというのは、やはりマルセロ・リッピの威光が大きいのかな?

他方、日テレお得意の「資料読み」で知ったのですが、広州恒大のスポンサーが不動産業というのを聞いてちとニヤリ。というのも、個人的には中国経済はぼちぼち高度成長が終わって傾くと思っていて、事実既に陰りが見えている中にあって、特に不動産はバブル的な状況がまだ続いているので、それが本格的に弾ければこの広州恒大の栄華もそう長くは続かないと見るからです。さはさりながら、こういうビッグゲーム、そしてクラブワールドカップを数多の代表選手が経験した/するというのは中国代表にとっては財産になるのでしょうね。

ソウルFCでは何と言っても我らがエスクデロ。いつも負傷に泣かされてきたあのセルが曲りなりにもクラブでレギュラーの座を掴んで1シーズンを乗り切らんとしていて、あまつされチャンピオンズリーグ決勝の舞台で1G2Aの大活躍というのは、例えそれが韓国のクラブであったとしても、素直にうれしいです。かつて自分は毎年オフになると「来季こそ永井がブレイク」する、と信じるのが恒例行事だったのですが(笑)、永井が去ったあとのその対象がまさにセルだったので、願わくば浦和で成功するセルの姿を見たかった・・・、でも彼にとって幸福な移籍になってホントよかった、よかった。

それにしても今大会は何と言っても広州恒大が席巻したわけで、浦和として、そのクラブに唯一土をつけたのは1つの成果だったのかもしれないなと思いました。ただ、一方でATに失点して勝ち点を落とすツメアマでGL突破を逃すあたりもまた「今の」浦和らしいのでしょうけども。しかし、この2試合のスタジアムの盛り上がりを見ると、やはりACLでは(あんまり集客できていなかった)一発勝負は時期尚早だったのかなと思いました。そして最後に、ファーストレグで笛を吹いていたイルマトフさんのジャッジングは安定して素晴らしいですね。

○U17ワールドカップ

U-17のサッカーは、いわゆる決定力的なところも含め(笑)、浦和にも通じるものが多いと思うのでシンパシーを持って見ていました。決定的に違うのはメンバーが変わっても同じようなサッカーが出来る点で、そこは非常に感心しながら楽しませてもらいました。ポゼッションで圧倒してGLを突破しながら、決勝Tでは、スウェーデンの高さや速さといったフィジカル差を存分に活かしたサッカーの前にカウンター2発に沈んだわけですが、育成年代ですから、ブレずにスタイルを貫いた点はポジティブに評価したいと思います。浦和トリオもそれぞれ本当によく頑張ってくれてたのでうれしかったな。

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