はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.41 電車で閉められたこと

2010-02-15 17:06:23 | ライフ
 電車に乗っていて、ふと大阪に住んでいた頃のことを思い出した。

 会社の同僚の家に遊びに行って帰る途中。夜もふけて本数も少なくなっていたので、できれば目当ての電車に乗りたかったのだが、長男がまだベビーカーに乗っていた頃で思うように走れないし、階段の昇り降りにも時間が掛かりギリギリという感じだった。ホームに着くとすでに電車は来ていたがどうやら間に合った。
 僕と妻とベビーカーを押して乗り込もうと思ったら、座っていた男性が、どうやら降りる駅に寝ていて気がつかなかったらしく、慌てて僕らのいるドアから出ようとした。降りる人優先、と礼儀正しくその人が降りるのを待って、さあ乗ろうとしたところでプシュ~、ドアを閉められてしまった。
 ひどい話である。駅長に文句を言おうか、抗議の電話をしようかとその時は本気で思ったものだ。
 
 今思い出しても腹が立つけれど、電車の運転手(車掌かな?)の立場で考えてみるならば、乗客は僕ら家族だけではない。僕たちのその時のシチュエーションなどもちろん理解しているわけではないし、乗ろうとしたことに気がつかなかったのかも知れない。ギリギリだったのは僕らの都合でもある。電車に乗るすべての乗客のことを考えるのであれば、電車を閉めるという判断もまったく間違っているとは言えないのかも知れない。それでもやはり優しくないなあとは思うけれども。

 とすれば、ただただ「ついてなかった」と諦めるしかないだろう。

 で、「ついてなかった」のがこの程度の「ついてなかった」だということを「ついてる!ラッキー」と思うのも脳天気でいいんじゃないだろうか。

Vol.40 美容室

2010-02-15 05:49:54 | ライフ
 床屋はなんで床屋というんだろう?
 昨日は美容室に行った。美容室と言うのと美容院と言うのとどちらが一般的だろう。美容院だと病院みたいなので、僕は美容室と言うことが多いが、どちらにしても男っぽい言い方ではない。
 
 それがいいと思っているのかどうだか知らないけれど、髪を切る時に、積極的に話しかけてきて、つまらない世間話をしたがる美容師が多い。そりゃあ中には会話を楽しみにして美容室へ行く人もいるだろうけれど、全員が全員ではない。
 僕などは、極力話などしないで、気持ちよく時間を過ごしたいと思っている。だから髪型をどうしてほしいか伝えるにも言葉数は少ない。少ない言葉で言いたいことを察してくれて仕上げてくれる美容師が理想である。

 僕が行っている美容室は僕が話をしないものだから、美容師もほとんどしゃべらない。黙ってもくもくと切ってくれる。しゃべらないからといってすぐ切り終わっちゃうかというとそうではなく、僕のこんな少々の髪の毛にさえもたっぷり1時間かけてくれる。僕はできあがりの髪型も大事であるが、リラックスした気持ちの良い切ってもらっている時のその時間に対しても料金を支払っていると思っているので、いくら安くても10分程度で切られるのは物足りないし、10分で切れるのならば安いのは当たり前だと思う。そういう意味でもここの美容室は合格だ。

 僕と僕の髪を切ってくれている男の美容師さんの他に、もう一人女性の美容師さんと女性のお客さんがいたが、誰も会話をしていない。ただ髪を切るハサミの音がするだけ。
 このお客さんも髪を切る時にあまり話をしたくない人なのだろう。そういう人って結構いると思う。美容室では無口を売りにする差別化、店舗戦略もあるなあと、気持ちよく髪を切られながらぼんやりと過ごした日曜の午後だった。