はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.42 不思議の国のアリス

2010-02-21 06:24:02 | 文学
 4月にティム・バートン&ジョニー・デップの「アリス・イン・ワンダーランド」が公開される。予習のためにルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を読んだ。

 おなじみの白兎、帽子屋、チェシャ猫など個性豊かな人や動物が登場し活躍する。
 
 中学生の時の英語の教科書に登場したハンプティ・ダンプティは続編である鏡の国の住人だった。

 彼らはアリスの前に登場してへんてこな詩を暗唱し、言葉遊びでだじゃれを言って、揚げ足をとって理屈をこねる。
 
 そのからみ方、くだらなさは、かのバカ田大学の人々とそっくりである。
 
 バカボンパパはアリスのようにキュートではないが、アリスも決してクレバーではない。純粋で無垢な女の子である。パパだって41歳ではあるが純粋で無垢なのだ。誰かに騙されて、よく点のように小さい目から涙を流した。時々は確信犯のようにすべてを理解した上で無知な振りをするずる賢さもあったけど、初期のパパは純情だった。
 
 だとすれば「天才バカボン」はまぎれもないファンタジー。

 まさしく天才、赤塚不二男。

 ティム・バートンによるアリスのキャラクターたちと出会えるのが楽しみだ。

 そしてアリスの次はぜひティム・バートンの「天才バカボン」を見たい。パパはもちろんジョニー・ディップ。