はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.43 アルケミスト

2010-02-24 12:13:09 | 文学
 「アルケミスト 夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ著)を読んだ。

 内容はいわゆる英雄の旅。
 エジプトのピラミッドに行けば宝物を見つけられるという夢を見た少年が、セイラムの王様や錬金術師と出会い、自分の心と言葉を交わし、動物や砂漠や風や太陽の言葉を理解し、終に宝を手に入れるというお話。さらりと読んでしまえばありがちな話である。

 「夢をあきらめるな」とか、「何かを望むならそれは叶う」とか、そういうメッセージがこめられていないことはないけれど、そんなお説教くさい感想を書きたいわけではない。

 問題は僕がなぜこの本を読んだのかということだ。

 一言で言えば知り合いから紹介されて読んだだけなのだが、この物語にたどり着くのに、ビジネスの話、組織改革の話、カーネギー、マインドマップ、フーチー、ダウジング、ペンデュラムの話が先にあった。

 いろんなことを人づてや、ビジネス書や、研修・セミナーの中で学んできたが、いつかそれがあちらこちらで繋がってくることがわかった。そしてそれらは僕の中で意味を持つようになった。

 セレンディピティとかプランドハプンスタンスセオリーと云う言葉がある。

 なぜ僕は「アルケミスト」を読んだのか。
 きっとそこに意味があるはずだ。
 
 「マクトゥーブ」。書かれているから。