セディはそう言いました。
おじいさんの遺産なんて狙ってはいないのです。
小公子セディの話。
遺産なんて狙ってません。
一円も要らないのです。
hamakoちゃんはそう言いました。
けれども姉妹たちはとてもおびえていました。
長いこと音信不通だったhamakoには遺産を分けたくはないのです。
そういう話。
要らんわ。
要らんけど、遺産はないと言うのです。
ほとんどないと言います。
そんな嘘まで言う。
そう、実はあるらしい。
わりとあるんだってさ。
四人で分けたらいいと言う人
このまま私と関わらずに、自分達だけ貰いたいと言う人。
ん。
それで葬式も呼んでもらえなかったのか。
亡くなったことさえも知らせてくれなかった。
今頃わかったけど
そういうことか。
いや、私は要らんのよ。
遺産でもめるという話はよく聞くけど
自分にこういうことがあるとは思ってもなかった。
欲って怖いね。
少しでも多く貰いたいというのが会話の中から駄々漏れ。
これから少しは穏やかに付き合えるかと思ってたけど
ちょっと無理ですね。
笑えるぐらいに滑稽で。
そういう風に育ったってことなんだと思うしかないけど。
金はもらうが、仏壇は置きたくないと
私に愚痴を言う。
はぁ。
もうすぐお盆が来るのにね。
ここらじゃ有名な毒親だったけど
もうどうでもいいや。
来世では苦労の少ない人生を送れるように願っています。
そうして人に優しくできるように。
んじゃ、模様替えの続きしてきます。
これね、気分転換に良いですよ。
疲れるけどね。
んじゃ、
暑いので熱中症にお気を付けくださいまし。
またね。