私は娘、息子を2人授かった。
2種類ある人類の両方を持ったことになるけれど、何となく、うすうす気がついている。
母親というのは、どうも男の子がめっぽう好きなのだ。
子供のころから気がついていた。
私の母親は兄が少しでも暗くなって帰って来ないと半狂乱に取り乱した。
魚釣りに行った兄の名前を絶叫しながら母は河原を裸足でよろめきながら彷徨った。
私は母のあとを歩きながら、私の事をこんなにみっともなく探したことは一度も無いと思う。
羨ましいような気が楽なような・・・。「お兄ちゃんばっかり」と言う言葉は何度も言っていたような記憶がある。
私が息子を持って、友人の亭主が言った。
「うちの愛子に男の子を持たせてやりたかった。愛子が娘を見る目付きと眞佐子さんが息子を見る目付きがまるで違う。何とも言えずダランとした目付きをしてる。うちの愛子にも、そんなダランとした目付きをさせたい」・・・・私は驚き、恥ずかしかったが自分では、どんな目付きか見当もつかない。
それから私は子供を持っている友人に、しつこく聞いた。
「あんた、正直に言ってごらん。健ちゃんとユキちゃん、どっちが好き?」
「あら、同じよ」
「ね~正直に言いなよ」
「そりゃあ、あんた全然違うわよ~本当のこと言うとユキの事全く目に入らないわよ。
ケンにだったら幾ら金をかけても手をかけても、あ、自然に手も金もかけちゃうの。
ケンのウンコだったら喜んで掴むけれど、ユキのウンコはティッシュで掴むわよ。別にユキが可愛くないことないのよ。でも全然違うの。あーー可愛いわぁ」ととヒゲの生えた19歳の息子にデレデレしている。
別の友人は「アハハハハ、あのね、自分では全然、気がつかなかったんだけれど
古い牛乳と新しい牛乳があるでしょ。古い牛乳のコップ、サチコの前に置くの。トーストの焼けすぎ、当然、サチコの方に置いてるの、アハハハハ」
男は母を人格抜きで絶対なものと思う。
バカだね~母親なぞ、ただの男好きだと何故思わない??
女の子と男の子を産むと、ただただ理由も無く男の子が好きなスケベ―なのだ。
そこの所を幼い時からしっかり見定めるべきだと思う。
母親は限りなく自分勝手なのだ。
自分勝手に息子を愛するのだ。もう自分のためにだけ。
母親と父親がしっかり愛し合っていれば、息子に横恋慕などしないものの、その父親が、己の母親に横恋慕されて育てられたのだから、女の愛し方なんか知らないのだ。女は母であると思ってしまっている。
若い男の子に好きなタイプは?っと聞くと、「優しい女性らしい人が・・・」と返ってくるが、あれは全て嘘!!「母親を感じる人がタイプ」だと言えばいいのに。
別の友は「わたし、亭主が帰ってくると面倒くさくって、その辺の残り物かき集めて出すんだけれど、息子が帰ってくると、ウキウキしちゃって気合入れて料理しちゃうの。当たり前じゃん、亭主は他人だけど息子は肉親だからね!」
今の私には比較する対象の亭主が居ないけれど、今晩、どんな美味しい息子が喜びそうな料理を作ろうかと日々考えているアホな母親が、ここにも一人(^◇^)
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