食虫植物は、自生地の土壌中の栄養分が不足がちであるため
葉を変形させて 昆虫などを捕食し、栄養分を補っているのだそうです。
虫の捕らえ方は 5タイプで
落とし穴式、わな式、粘着式、吸い込み式、迷路式 があるとのこと
リーフレットに載っていた図を お借りしてまとめてみました。
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落とし穴式・・・ウツボカズラ、サラセニア他
フタの裏側や 袋のふちにある甘い蜜で虫を誘い
誤って落ちた虫を袋の中で消化吸収します。
ウツボカズラの葉(リーフレットより)
葉先が蔓のように伸び、先端が膨らんで袋になります。
他にも 落とし穴式の植物が いくつか展示されていました。
サラセニアの仲間
地面から近いので、アリなどもやってきそうかなと思います。
↓ 花(白い矢印)を咲かせているものがありましたが
あちらを向いているのでどんな花かは わかりません。
そういえば、ウツボカズラって どんな花を咲かせるのでしょう。
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わな式・・・・ハエトリグサ、ムジナモ
葉の内側にある 感覚毛に2回触れると、葉が素早く閉じて虫を捕まえます。
ハエトリグサの葉(リーフレットより)
養分を吸収した後、葉が再び開くのは 約1週間後
開閉には 多くのエネルギーを消費し
虫をとり逃がした場合は 3日程度で開くということです。
ムジナモは ミジンコやボウフラを捕まえます。
ムジナモの捕虫葉(展示より)
ムジナモといえば、 発見は 牧野富太郎博士ですね。
2023年に 東京都立大学 牧野標本館で 展示されていた ムジナモを撮りました。
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粘着式・・・・ムシトリスミレ、モウセンゴケ
葉の表面や腺毛から粘液を出し、触れた虫を捕まえます。
ムシトリスミレとモウセンゴケは日本でも わりとよく見ることができ
また、コウシンソウ(日本固有種)も 粘着式の食虫植物です。
ムシトリスミレの粘液は 粘着力が弱いため、捕まえるのは 小さな虫です。
ムシトリスミレの葉(展示より)
ムシトリスミレの仲間は つい お花に目が行ってしまいますが
↓ これは 葉も可愛らしいです。
モウセンゴケの葉(リーフレットより)
↓ 今年 八幡平で撮った写真を拡大してみたら
(だいぶボケていますが)ハエ?やアリ? を捕まえていました。
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吸い込み式・・タヌキモ、ミミカキグサ
葉の間に虫を捕まえる小さな袋があり、虫が袋のフタにある感覚毛に触ると
フタが内側に開いて、まわりの水と一緒に虫を吸い込みます。
タヌキモの袋(リーフレットより)
ミミカキグサの仲間
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迷路式・・・・ゲンリセア
螺旋状の仕組みから膨らみに向かって 常に水を吸い上げていて
入口から入った虫は水と一緒に運ばれます。
ゲンセリアの地下部(リーフレットより)
吸い込み式と 迷路式は 実際に仕組みを見ることはできませんでしたが
改めて 植物の能力の高さに驚かされます。
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日本に生育する食虫植物(リーフレットより)
モウセンゴケの仲間(6)、タヌキモの仲間(6)、ミミカキグサの仲間(6)
ムジナモ(1)、ムシトリスミレ(1)、コウシンソウ(日本固有種)
「人為導入に由来しないと推測される国内唯一のムジナモ個体群」が
発見されたそうです。 → ★
上手にまとめられていますね
私も最近安城デンパークの食虫植物展があり
ウツボカズラの花を初めてみました!(^^)!
https://blog.goo.ne.jp/avril_kanabun/e/ad655244819dc014f3469e3219af4238
食虫植物の仕組み、楽しく拝見しました♪
自分が生き延びるためのいろんな仕組みがあるのですね。
精密機械のような気もする一方で、
「必殺!」とか言って待ち伏せしている妖怪のようにも思えます(^^ゞ
後で写真見てて、
毛の先が丸いので何か液体が出てるのかなと思ったら虫らしきのが居ました。
食虫植物ではないとは思うものの虫を捕まえてるように見えました。
もうちょっと鮮明な写真ならブログに載せたんだけど、
撮ってる時は虫なんて居るとは思わなかったので…
拝見してきました。
鮮明な画像でウツボカズラの袋の毛まで撮れていて、より詳細にわかりました。
お花はあんな感じだったんですね。
食虫植物のお花を目当てに行くなんて考えてもみませんでしたが
見に行きたくなりました。お知らせありがとうございました。
なるほど~。「必殺!」待ち伏せ妖怪ね。
ハエトリグサは特にそんな感じがしますね。
実は、売店で鉢植えを売っていて
聞いてみたら 育てる(管理する)のはそう難しくないみたいだったのですが
あまりに暑い夏なので自信がなくてやめました。
虫を捕るところ見てみたいですよね。
ミヤマウズラの花を見てこられたんですね。
いいですね~。私は今年は出かけられずにいました。
植物体の毛の役目は強すぎる光や 乾燥を防ぐ役目のほか
小さな害虫を葉に寄せ付けないためでもあると聞きました。
食虫植物とは目的が違いますが、しっかり役目をはたしていたわけですね。
食虫植物に5タイプもあるとは驚きです。
落とし穴式と粘着式しか知りませんでした。
子供のころ読んだ物語で人間が包み込まれて少しずつ溶けていく場面がありましたが、物語の世界だけですよねえ。
今でも食虫植物が怖いんです。
確かに、自分がウツボカズラの袋に落っこちたり、ハエトリグサやモウセンゴケに捕まって
じわじわと溶かされていく様子を想像すると恐いですね。
私も子供の頃は物語やお話の中に入り込んでしまって、怖くて眠れないことがありました。
今日は久しぶりの青空でしたね。
庭に出てみたら、みょうががたくさん採れましたよ。
先日、大塚西公園のイヌタヌキモの捕虫嚢を観察しましたが実際にミジンコを獲るのはとても肉眼ではわかりません。
食虫植物を身近で観察することは難しそうですが、機会があればぜひ見てみたいですね。
大塚西公園ですか・・
タヌキモやミミカキグサの仲間はほとんど見たことがないんです。
近いうちに行ってみようと思います。