石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

柏崎刈羽原発は・・! No270号

2024-06-24 14:36:50 | 脱原発情報

柏崎刈羽原発は・・!何が何でも動かしてはならない・・再度 事故る!

今月3日、輪島・珠洲で震度5強が発生した。驚くしかない!住民の人たちはどんな思いなのか‥。
 
[資料1 2つの「ひずみ集中帯」に挟まれた所に原発‥]

(資料1)の新潟県沖から北海道の日本海側に広がる地殻の変動域「日本東縁ひずみ集中帯」(薄い赤色)の最北沖地震1940年М7.5等7つの巨大地震があった。
 そして、日本にはもう一つ重要なひずみ集中帯がある。「新潟ー神戸ひずみ集中帯」(濃い赤色)がある。新潟県から信濃川を通って神戸市に至る幅200?、長さ500?の地域は、日本列島の中でも地殻変形(ひずみ)が特に大きい。全国に張り巡らせた国土地理院のGPS(全地球測位システム)の観測網によって、日本列島を東西方向に押す力が地盤を縮めていることが2000年になって判明した。日本列島を作る地殻の平均的なひずみ速度は100?当たり年間5ミリ㍍程度であるのに対し「新潟ー神戸ひずみ集中帯」では、その数倍の1~2㌢㍍ずつ毎年縮んでいる!これら二つのひずみ集中帯は新潟県から長野県で重なっており、この部分では過去に大地震が起きている!
 図のように・1847年善光寺地震(М7.4)・1891年濃尾(のうび)地震(М8.0)・1995年阪神淡路大地震(М7.3)・2004年新潟県中越沖地震(М6.8)・2007年新潟県中越沖地震(М6.8)・2018年大阪北部地震(М6.1)・2024年能登半島地震(М7.6)などである。中でも濃尾(のうび)地震は日本最強のもので死者7.273人に及んだ!
 
[資料2  2013年当時の東電柏崎刈羽原発 ]


[資料3   ①~⑦号機の下にこれほどの断層が‥ ]
(資料2~3)は1913年当時の新聞(注1)で、柏崎刈羽原発で①~⑦号機にこれほどの活断層があり、専門家は「全て活断層の疑いがある!」として見直しを強く求めていた。

 ところが東電と規制庁は「柏崎刈羽原発の6・7号機の断層は、その上の地層が生まれた当時から現在まで活動しておらず活断層(12~13万年以前)ではない」としたのだ!
 このままでは「大地震が起き福島の二の舞になる」と言いたい!

脱原発情報No270号 PDF版はこちら

P2      漁業者と市民のいのちの海を守る差し止め訴訟

P3      13年変わらぬ被災地を訪ねて

P4      進行がんでも潜在がんなのか!いちばん大きく輝く時代を奪われている  

P5      東芝崩壊戦犯官僚のその後と今 ④~2

P6      浪江町赤宇木の記録‥  百年後の子孫(こども)たちへ が上梓された!

 


能登半島地震隆起は・・・No269号

2024-05-26 14:59:55 | 脱原発情報

能登半島地震隆起は6500万年前の 
  日本列島形成時にあり!


[資料1 約2~4㍍の隆起は大変な被害をもたらした]

 今年1月1日、能登半島で発生した最大震度7、М7.6の大地震は大きな被害をもたらした。(資料1) の隆起は驚愕するものであった。それだけに珠洲原発が反対運動によって止めたのは感謝しかない!
 能登半島先端部は上図のように約2~4㍍の隆起で家屋倒壊や道路陥没・土砂崩れで100箇所近くが陸路避難が不能になっている。海岸も隆起などで大半の港が損傷している。


[資料2 日本列島は地すべり地が広がっている]


 それでは「何故、隆起が起きるか!」が問題である。(資料2)は「日本列島の地すべり」地と「第三紀地すべり・破砕帯地すべり・温泉地すべり」の箇所を表したものである。 地図にある「●第三紀地すべり」は全国に分布しているが石川・長野・新潟・山形・秋田・宮城県に分布していのが分かる。うがった見方だが原発所在地にあるように思える。実際に福島県の第一原発は「●温泉地すべり」地域に建てられており、最近規制庁が問題にしている。(既報№252、2022.12..25)
 この地層は温泉の熱やガスの影響で変質し、粘土状になった地層で地滑りが起きる地層である。現に第一原発では、その影響で鉄塔やタンクのずれが見つかたエリアが存在している。
 
[資料3 左から順に大陸から分離 中央構造線構成時 日本列島になる]

(資料3)は、今から約6.500万年から約170万年前、日本列島は日本海側のかなりの部分が海の底だった時代のことである。図の左から、大陸から分離し始めた時、真ん中は日本列島が中央構造線(西南日本・九州東部・関東へ横断する世界一級の断層)が海の底にあった時代を指している。一番右が今の日本列島である。
 改めて言いたい!日本には原発など建てられる場所などないということを…。
 ところが柏崎刈羽原発を地元同意ないまま再稼働の一歩となる核燃料を装荷したというのだ。心から抗議するものである!

 

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P2~3  再開後78回 東電交渉
     告示濃度を超えている 汚染水ではないのか?

P4    東芝崩壊戦犯 官僚のその後と今

P5   「地震に脆弱な原発は日本を滅ぼす」「先入観を捨てよ」
     原発を止めた裁判長 樋口英明

P6    東京電力第一原発の過去・現在・未来
     最高裁判所は口頭弁論開け!草野判事は回避せよ!

 

 

 


台湾地震M7.2 No268

2024-05-06 07:00:58 | 脱原発情報

 4月3日 7時58分 台湾で地震
    M7.2 16人死亡 負傷者1,100人


[資料1 地球表面を覆うプレートの地震発生場所と台湾の地図が… ]

 (資料1)のように4月3日、日本時間8時58分、東部沖を震源とする大きな地震があった。台湾当局は地震の規模はM7.2と発表。1999年、台湾東部で起きた2.400人死亡以来の大地震だという。

 
[資料2 千葉県と東方沖で相次ぐ地震の震源 ] 

 花連では震度6となり複数の建物が倒壊。東部の主要道路では通行止めとなった。台東では陸の孤島になっている状況だ。これが直近の台湾地震の状況だという。更に、17日夜、愛媛、高知県で震度6弱の地震があった。
 日本に住んで思うのは「何と地震が多い国なのか‥私たちの住む地下で何が起きているのか?」である。地球の表面部分は10枚のプレート(岩盤)によって形成され、大陸も海もプレートの上に乗っかっている。  その動きによってヒマラヤ山脈が形成されるほど凄いエネルギーがあり、そのプレートとプレートの境目で地震が起き、その力が台地に加わり活断層を動かし地震となる。日本列島は赤い点によって形が見えなくなっている。我が国は(資料2)の4つのプレート(太平洋・北米・フィリピン海・ユーラシアプレート)の境目に存在する世界で唯一の国なのだ! 能登半島沖に次いで千葉県房総半島と東方の沖合で2月26日以降、地震が頻発している。3月1日にはM5.2、同2日にはM5.0が震度4の揺れを観測している。更に、延宝房総沖地震1677年、M8.0の再来が心配されている。
 首都圏の下には3枚のプレートがひしめきあっており、世界的にも地震の起きやすい地域であるという。近年、地震が頻発している原因の一つは太平洋プレートの沈み込みによって起きた東日本大震災以降の日本列島が「大地変動の時代」に入ったことによるとしている。こうして見てみると心配は尽きないが「日本列島に原発あってはならない!」の思いを強くする。そして平然と「原発動かそう!」と主張する人たちは犯罪者そのものと言わねばならない!

 

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P2 ~3     「ALPS多核種除去設備」について
            Q&Aで答える!   〔その3〕

P4   東芝を追い詰めた“契約社会米国”との違い!

P5   能登震災の今
     再稼働に向け核燃料装荷する柏崎刈羽原発! 
     住民の犠牲を厭わない国・東電 

P6     第一原発1号機
          堆積物から中性子線が検出されていた!

 

 

 

 

 

 


大地震 原発過酷事故から13年・・・No267号

2024-03-26 11:23:43 | 脱原発情報

大地震 原発過酷事故から13年・・・
誰も責任を取らない現状に怒りを覚える!

「3.11原発大震災」から今年で13年になった。心魂と共に、この事態をもたらした東電と国に限りない怒りを覚える!1971年3月の運転開始から“嘘と隠ぺい”の限りを尽くし、この事態に至った。


[資料1 原子炉建屋が崩壊し燃料プール危機は増した]

 2011年3月11日、14時46分、M(マグニチュード)7.9の短周期地震動が約3分間続いた。
 時間の経過と共に(資料1)の事態となり、原発建屋最上階にあった「燃料プール」が危なくなり近藤原子力委員会委員長は、半径250㌔・5千万人避難の「福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描」を出すにいたった。
 更に、福島県内の半分以上が1平方㍍当たり4万Bpの「放射線管理区域」と同等になった!

[資料2 「避難指示」の市町村.関連死数とビッグパレットの現状     ]

 東日本大震災の死者・行方不明者は2万2,318人、負傷者は5,400人、震災関連死は3,739人となり福島県が最多の2,286人に達している。
 (資料2)のように関連死を報じた既報No222(2020.6.25)の調査を改めて見てみたい。「避難指示」が出された13市町村の人口と関連死の現状で最も多いのは川内村で30人に1人の割合だった。更に、郡山市のビッグパレットで6ヶ月間、避難生活を送ったある人物はこう語る。「当時、若かったから耐えられた!避難所の朝は早い…5時…パッと、やたらまぶしい電気が点く…洗面、トイレ…食事もすべて並んで順番を待つ…トイレは汚れが酷い。高齢者、障害者など様々で…ほとんどの人は“すぐ帰れる”と思い、何の準備もなく避難バスに乗った。薄い布団にゴツゴツした床…今思うと“三密状態”だった。4月にはノロウイルスが発生!暑くなりかけた時期だから爆発的な発生だった…いつ帰れるか、希望もなく極限状態だった!」
 この実態に耐えられず各地に避難した人の中には転居を10回もした人もいた。 この実態をもたらしながら誰も責任を取らない日本!これだけではない…子ども達の甲状腺がんや疑いは370人に達している。巷では、がん患者が多くなり「何故だろう!」の思いは強くなっている。

脱原発情報No267号 PDF版はこちらから

 

P2~3  再開後77回 東電交渉
        仮設ホースを5年間使用した理由は何か?

P4   東芝他を狂わせた…
    「原発ルネサンス」と原子力業界の実態!

P5   「被ばく影響を否定する100mSv論」に反論する原告   

P6   (故)川上義孝さん追悼記    

 

 

 


「日本海東縁ひずみ集中帯」地震・・・連続する可能性大である!No266号

2024-02-27 11:29:39 | 脱原発情報

「日本海東縁ひずみ集中帯」地震・・・連続する可能性大である!

 既報前号(No265)の2頁の(資料5)で「日本海溝東縁部で発生した主な地震」を記したが資料がかなり古いことが分かったので、最新の研究成果を掲載された鎌田浩毅氏(注1)から学びたい。
 (資料1)が「日本海東縁ひずみ集中帯」で起きた大地震である。
 日本列島の地下では4枚のプレート(太平洋プレート・フイリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレート)がせめぎ合い2011年東日本大震災を始め「M(マグニチュード)9」の海溝型巨大地震を引き起こしてきた!

 
[資料1 「日本海東縁ひずみ集中帯」で起きた地震]

プレートの沈み込みは、日本列島に対しても水平方向の圧力を加え、岩盤の弱い個所で破断を起こすことで、直下型地震を繰り返し発生させてきた。日本列島が受けたストレスはGPS(全地球測位システム)を用いてセンチメートル単位の地殻変動として観測され、日本海に沿って長さ1,000㎞の「ひずみ」が集中する領域があることが徐々に分かってきた。 「日本海東縁ひずみ集中帯」では、南北方向の断層や褶曲(しゆうきよく)などの地殻変動を表す地形が確認されており北米プレートとユーラシアプレートの衝突境界が通っている、断層は圧縮力によって岩盤が割れる事で起きる「逆断層」型だった。 プレート境界では・1940年、積丹半島沖地震(M7.5)・1964年、新潟地震(M7.5)・1983年、日本海中部地震(M7.7)・1993年、北海道南西沖地震(M7.8)・2007年、新潟県中越沖地震(M6.8)・2024年、能登半島地震(M7.6)である。


[資料2 「NT2」と「NT3」の活断層が動く可能性大だという]

 佐竹健治教授(注2)は、(資料2)の北東側の佐渡島に近い「NT2」と「NT3」と呼ばれる活断層が、まだ動いていないことを明らかにした。この海域では、今後「M7」クラスの地震が起き沿岸は3㍍を越える津波が押し寄せるというのだ。柏崎刈羽原発は廃炉である!

 

脱原発情報No266号 PDF版はこちらから

 

P2~3  繰り返す!”ALPS多核種除去設備”で漏洩事故発生!

P4     地震・津波・隆起の場所に原発建設計画があった!

P5    東芝崩壊の原因は原発事業への投資の失敗だった!

P6    炭素14など半永久的に残る放射能を
          日本一の漁場に垂れ流すな!