スロースリップ 迫りくる危機!
(資料1)南海トラフ巨大地震700㌔の震源域と固着域
(資料2)ゆっくりずれ動くスロースリップ
“スロースリップ”が起きている!
九州から東海の沿岸700㌔にわたって広がる南海トラフ。(資料1)そこは日本列島が乗る「陸側プレート(岩盤)」、その下に「海側プレート」が沈み込んでいる。プレート同士が強く密着した部分が「固着域」。ここは強い地震波(強震動)を発生させる領域である。最新の研究(注1)では、ゆっくりとずれ動く「スロースリップ」(資料2)が起きていることが分かった。その固着部分には地震の原動力となる「ひずみ」が次第にたまって行く。これが限界に達すると固着域がはがれて陸側のプレートが跳ね上がり巨大地震を発生させる。この現象、ゆっくりと静かにずれ動くもので人が揺れを感じることはない。東日本大震災で認識が塗り替えられた。マグニチュード(M)9の本震が起きる前触れのような同現象が起きている。メキシコでもチリでも巨大地震の発生につながったという。同現象を発生させる最後の一押しによって、ひずみが限界に達すると巨大地震が引き起こされるというのだ。
必ず来る“南海トラフ巨大地震”
今後30年間で70~80%の確率で起きるとされる南海トラフ巨大地震。最大M9、最大震度7、激しい揺れと10㍍を超える津波。東京を中心に都市機能麻痺。地震後20年の長期的損失は1,410兆円。国の年間予算の10倍を超える。東日本大震災より一桁大きい可能性があるという。専門家は「最悪の場合には、日本が世界の最貧国に転落する危険性があるだろう!」と予測する。この大地震は…必ず、必ず起きる!
1000年ぶりの“大地変動の時代”に…
次のように主張する地震学者がいる。「東日本大震災を起こした巨大地震は今から1100年前の869年に東北地方で起きた貞観(じようがん)地震とよく似ている。それだけではなく、1960年以降に日本列島で起きた地震や火山噴火の発生地域と規模が貞観地震が起きた9世紀とよく似ているのである。おそらく日本列島は約1000年ぶりの大地変動時代に入ったと地球科学的にはみなすことができよう」(注2)貞観地震が起きた9年後には直下型地震が関東南部で起き、その9年後には南海トラフ巨大地震が起きている。東日本大震災の9年後、それは今年である。3.11同震災を経験し、日本列島の現状を考えるとき”東京五輪”など到底考えられないことである。
P2,3 再開後 第51回 東電交渉
遠隔操作で排気塔解体方針が人力切断に変更!
P4、5 第一原発 廃炉作業 現場!
カイゼンで人員削減 ピーク時の半分 現場から悲鳴!
P6 放射能汚染で廃墟となった町に常磐線が通る!