脱原発情報 No195号
「津波想定を小さくできないか!」
東電子会社社員証言
[旧経営陣の前で証言する東電設計社員の久保賀也氏]
東電福島第一原発事故の旧3経営陣の責任を問う、第4回公判が2月28日東京地裁で開かれた。争点となっている東電子会社「東電設計」社員の久保賀也氏が出廷し5時間以上にわたって証言した。
事故の3年前の2008年、第一原発の津波の想定をまとめた同氏は、その部門の責任者だった。
検察官役の指定弁護士の質問に対し「高さ15.㍍の津波が押し寄せる可能性があるという想定を東電に報告した」ことを証言。 その際、東電担当者から「計算の条件を変えたり津波の動き方を変えたりすることで津波を小さくできないか?」などの検討を依頼されたことも明らかにした。
その後、東電から「原子炉建屋などがある場所を囲むような壁を設置したと仮定して、津波の高さを評価して欲しい」という依頼があり改めて計算を行ったと言う。
その結果、東電に報告した資料には「原発の敷地を俯瞰(ふかん)した(高い所から見下ろし眺める)CG画像の中に、壁にぶつかった津波が最大で19.9㍍の高さまで跳ね上がる」ことが分かったと言う。
事故の3年前の2008年、第一原発の津波の想定をまとめた同氏は、その部門の責任者だった。
検察官役の指定弁護士の質問に対し「高さ15.㍍の津波が押し寄せる可能性があるという想定を東電に報告した」ことを証言。 その際、東電担当者から「計算の条件を変えたり津波の動き方を変えたりすることで津波を小さくできないか?」などの検討を依頼されたことも明らかにした。
その後、東電から「原子炉建屋などがある場所を囲むような壁を設置したと仮定して、津波の高さを評価して欲しい」という依頼があり改めて計算を行ったと言う。
その結果、東電に報告した資料には「原発の敷地を俯瞰(ふかん)した(高い所から見下ろし眺める)CG画像の中に、壁にぶつかった津波が最大で19.9㍍の高さまで跳ね上がる」ことが分かったと言う。
しかし、この画像を東電に提出したところ、東電からは「他の場所に防波堤を建設する案なども検討する」と連絡があったが、その後、特段の指示はなかった。同氏は津波の試算結果を報告した1ヶ月後「海抜10㍍の敷地上に高さ10㍍の壁を設置すれば原子炉建屋などの浸水を防ぐことが出来る」とするシミュレーション結果を報告したと証言した。
この証言を聞いても旧経営陣の被告は「津波は想定できなかった」と言うのだろうか?
この証言を聞いても旧経営陣の被告は「津波は想定できなかった」と言うのだろうか?
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