石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

「日本海東縁ひずみ集中帯」地震・・・連続する可能性大である!No266号

2024-02-27 11:29:39 | 脱原発情報

「日本海東縁ひずみ集中帯」地震・・・連続する可能性大である!

 既報前号(No265)の2頁の(資料5)で「日本海溝東縁部で発生した主な地震」を記したが資料がかなり古いことが分かったので、最新の研究成果を掲載された鎌田浩毅氏(注1)から学びたい。
 (資料1)が「日本海東縁ひずみ集中帯」で起きた大地震である。
 日本列島の地下では4枚のプレート(太平洋プレート・フイリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレート)がせめぎ合い2011年東日本大震災を始め「M(マグニチュード)9」の海溝型巨大地震を引き起こしてきた!

 
[資料1 「日本海東縁ひずみ集中帯」で起きた地震]

プレートの沈み込みは、日本列島に対しても水平方向の圧力を加え、岩盤の弱い個所で破断を起こすことで、直下型地震を繰り返し発生させてきた。日本列島が受けたストレスはGPS(全地球測位システム)を用いてセンチメートル単位の地殻変動として観測され、日本海に沿って長さ1,000㎞の「ひずみ」が集中する領域があることが徐々に分かってきた。 「日本海東縁ひずみ集中帯」では、南北方向の断層や褶曲(しゆうきよく)などの地殻変動を表す地形が確認されており北米プレートとユーラシアプレートの衝突境界が通っている、断層は圧縮力によって岩盤が割れる事で起きる「逆断層」型だった。 プレート境界では・1940年、積丹半島沖地震(M7.5)・1964年、新潟地震(M7.5)・1983年、日本海中部地震(M7.7)・1993年、北海道南西沖地震(M7.8)・2007年、新潟県中越沖地震(M6.8)・2024年、能登半島地震(M7.6)である。


[資料2 「NT2」と「NT3」の活断層が動く可能性大だという]

 佐竹健治教授(注2)は、(資料2)の北東側の佐渡島に近い「NT2」と「NT3」と呼ばれる活断層が、まだ動いていないことを明らかにした。この海域では、今後「M7」クラスの地震が起き沿岸は3㍍を越える津波が押し寄せるというのだ。柏崎刈羽原発は廃炉である!

 

脱原発情報No266号 PDF版はこちらから

 

P2~3  繰り返す!”ALPS多核種除去設備”で漏洩事故発生!

P4     地震・津波・隆起の場所に原発建設計画があった!

P5    東芝崩壊の原因は原発事業への投資の失敗だった!

P6    炭素14など半永久的に残る放射能を
          日本一の漁場に垂れ流すな! 

 


能登半島地震 人的 建物被害甚大 No265号

2024-01-24 10:43:58 | 脱原発情報

能登半島地震 人的 建物被害

1月1日、発生した能登地方地震は石川県発表によると18日、9時時点で、死者232人、安否不明22人、負傷者1,048人、住宅被害は全半壊、一部損壊72,952棟になって、驚くべき事態になっている。


[資料1]              「最大震度7」と海底活断層を示す地図

「気象庁」が2日、開いた記者会見(注1)では能登地方では(資料1)のように、1日、午後4時6分に震度5強の揺れが襲った後、4分後、一連の地震で最大となる震度7を観測した。更に、その8分後、震度5強の地震が起きるなど2日午後5時半まで震度5弱を11回観測した。緊急地震速報は13回発表された。
 2016年の熊本地震では震度7の前震の後28時間後に再び震度7の本震が起き、大きな被害をもたらしている。 気象庁は「前震や本震を区別できる段階ではない」としている。
 能登地方では2022年6月震度6弱。2023年5月には震度6強を観測するなど3年以上にわたって地震活動が活発化しており、同庁では今後も警戒するよう呼びかけている。

    
[資料2 ]    震源域と活断層の場所を示している

  今回の震源は(資料2)の能登半島の先端部分で起きている。M(マグニチュード)7.6とはM6の約40倍以上のエネルギーがあり、余震も広範囲で起きているのが特徴である。そのエリアは能登半島西側の輪島市沖から新潟県佐渡島西の沖合まで続く130㌔に及ぶと言うのだ!
 この一帯は日本列島が東西から押される境界付近にあり水平方向に圧縮されて出来る「逆断層」(既報No257、2023.5.25で取り上げている)が集中している場所だと言うのだ!


[資料3]          約4㍍の隆起が観測されていた地点
 更に、「国土地理院」によると(資料3)のように 輪島市では約4㍍の隆起や約1.2㍍の西南西方向へのズレが観測されたと言う。 大規模な山崩れや建物崩壊もこの問題であろうと想像される!
 「産業技術総合研究所」によると能登半島北側の沿岸にはM7級を含む地震を起こすとされる「海底活断層」が複数走っていると言う。(資料1)の青点線である。

脱原発情報 No265号はこちら

※情報6ページの「3・11大津波対策を邪魔した男たち②」に記載した阿部勝征氏の氏名を誤って阿部勝正氏と記載してしまいました。お詫びして訂正致します。記事は修正し再掲致しました。

 

 

P3~4   再開後76回 東電交渉
      ALPS配管洗浄作業で高線量被ばく事故問題で追求!

P5    デブリは取り出せるのか?  

P6    3・11大津波対策を邪魔した男たち ②
     阿部勝正氏という学者が東京電力の津波対策に了解を与えた  

 

 


海洋放出 4回目は2024年2月 No264号

2023-12-25 15:38:04 | 脱原発情報

海洋放出は・・・
4回目は2024年2月だと言う!

 第一原発では4回目の汚染水放出の日程が東電から計画の発表がされた。2024年2月頃、タンク8基(8,000㌧)を予定しているとのことだ。
 2023年8月から汚染水の海洋放出が始まり、併せて3回、約2万3,000㌧、タンク23基あまりを海に放出した。
 更に、これまでは放出前に水槽に汚染水を溜めて濃度の分析をしたと言うが、今度は分析事態を行わず、そのまま放出するというのだ!


  [資料1 海水をくみ出す山村さん夫妻]

 先般、テレビで「沖縄・宮古島~ 海の恵みたっぷり島豆腐~」の番組を見た。それが(資料1)の山村夫妻の島豆腐作りで海から海水を汲み上げて豆腐製造に入れるという。


[資料2 豆腐作りに不可欠な塩化マグネシウム]

 それが(資料2)である。「塩化マグネシウム」とは哺乳類をはじめ大半の生物にとって必要なミネラルで生命維持になくてはならない重要な物資であるという。それを汲み上げて島豆腐に使うのが昔から習わしだったという。


[資料3海の神々への感謝をこめて]

 そして(資料3)のように「海の神々への感謝をこめて…」拝むのだという。日本列島は海洋国家そのもので沖縄のみならず本土の漁民も「海の神々への感謝をこめて」祈るのだ!
 汚染水の海洋放出について、中国や世界の多くの国々が反対している。特に「太平洋諸島フオーラム(PIF)」は1971年から太平洋諸国首脳の対話の場として発展してきた。オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、サモアなど16カ国2地域が加盟し、その諸国が6月26日「海洋投棄」について「懸念」を示し声明文を発表している!
 昔から、やってはならないことをしでかしたら“罰あたり”と言われてきた。国・東電はそれを臆面もなくしでかしている!
 この番組を見て感じたことは沖縄のコバルトブルーの海の美しさ、山村夫妻の純朴さだった。
汚染水放出を何としても阻止したいと思った!

 

脱原発情報 No262号 PDF版はこちら

P2~3  原発労働者の被曝を許すな
     フクシマ原発労働者相談センター 代表 狩野光昭

P4   UNSCEARの報告に縋る国・県

P5   3・11大津波の対策を邪魔した男たち

P6   「ALPS多核種除去設備」についてQ&Aで答える!(その2)

 

 

 

 


柏崎刈羽原発「検査は最終段階に入った」No263号

2023-11-29 21:19:24 | 脱原発情報

原子力規制委員長
柏崎刈羽原発「検査は最終段階に入った」と語った!

原子力規制委員会の山中伸介委員長は15日の記者会見で「柏崎刈羽原発の検査は最終段階に入り、終了の見通しが立った」との認識を示した。このニュースを見て“驚愕”の思いに駆られた!
 (資料1)の柏崎刈羽原発は規制委が2021年4月に柏崎刈羽原発の核燃料の移動命令を発令している。これは「東電は原発を運転してはならない!」と言う命令である。

 
[資料1]上は激震に直面し停止した柏崎刈羽原発と住宅
が密集する柏崎市。下は断層の疑いがある7本を公表せ
ず国はそれを黙認したのだ!

 これまで約2年間の検査では、設備更新や人員配置など計27項目を確認してきた。しかし、外部からの不正侵入を検知する設備の誤警報が多すぎて監視業務に影響が出ていること、更に改善した取り組を一時的なものにしないチェック体制が不十としていた。そのため今年5月に再発防止策が不十分として命令の継続を決めていた。それが半年で「検査は最終段階に入った」とのたまったのだ!6月には、新設した侵入対策の照明8台が電源につながっておらず、半年余り点灯できない状態が続いていた。
 それだけではない!(資料1)右下の同原発の活断層、「第三章 封印された活断層」*で次のように記されている。「中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発の周辺海域には、実にいくつもの『活断層』が眠っていた。東電は中越沖地震の震源断層ともされる『F-B断層』=図参照=について設置許可申請時の評価を覆し、地震後の海域調査の暫定評価で活断層だったとした。さらに2003年、これを含めた活断層の疑いがある断層7本を把握しながら公表せず、報告を受けた国もそれを黙認していた。」なんとしたものであろうか!
 改めて言いたい!東電には原発を運転する能力は全くない!あるのは嘘つき隠蔽体質だけである!
 福島第一原発を運開始したのが1971年…それをズーッと見てきて隠蔽体質だけで今の事態をもたらした!更に「ALPS多核種除去設備」なるもので“汚染水”をウソをつきつき海に流し続けるのだ…このままではまた“過酷事故”を起こす!

 

脱原発情報 No262号 PDF版はこちら

P2~4 再会後75回 東電交渉
    ALPS配管洗浄作業で高線量被曝事故発生!

P5  良心的科学者・研究者を閉め出す原子力村
    こうして科学的アプローチは抹殺された

P6  原発汚染水・・・
    タンク16基分減少し約30年先まで放出か?

 

 


2023東電刑事裁判キックオフ集会 No262号

2023-11-01 21:45:51 | 脱原発情報

2023 東電刑事裁判
最高裁に向けて東京・福島でキックオフ集会!

 東電元経営陣3名の強制起訴された刑事裁判が、いよいよ最高裁での闘いが始まる。そこで10月1日にキックオフ東京集会、同7日には福島市で開催し「目的・目標・スケジュール」などを確認した。

[資料1] 武藤類子福島原発告訴団長あいさつ
東京集会は(資料1)の武藤類子福島原発告訴団長の挨拶で始まった。

 「今年1月、東京高裁の呆れ果てるような酷い判決だった。少し落ち込んたが9月13日、指定弁護士の皆さんが半年以上かけて『上告趣意書』※が出され、いよいよ最高裁判所で始まる。その決意を新たにしてのぞみたい」と話された。
 
 河合弁護士からは「私たちの裁判の目的は“日本から原発を無くす”ことに尽きる!」と元気の出る挨拶があった。

 海渡弁護士は「東電刑事裁判を始めて10年以上になる。しかし「右資料」のように、なかなか勝てない!我々はズッと負け続けて来たように思う。しかし、負け続けたわけではない。その中でも『東電株主代表訴訟』は素晴らしい勝訴だった。この裁判は、私たちと“双子”のような裁判だった。同じ証拠のもとで一方は元役員に約13兆円支払え‥一方は無罪‥これは民事と刑事などの違いでは説明付かない。裁判官の覚悟、権力から独立しているか否かである。我々は何としても“逆転勝訴を目指すんだ”の決意が大切である。ここに『上告趣意書』がある。これまで指定弁護士が書かれたものと私、被害者代理人との微妙な差異があったけれど、我々の思いと一致している中身だった」と話され逆転勝訴を確信できる内容だった!
 以降、出席者の皆さんから闘いの決意が話され、福島市の会場に引き継がれた「キックオフ集会」であった。

 

脱原発情報 No262号 PDF版はこちら

P2~3 「ALPS多核種除去設備」について
     Q&Aで答える!

P4   第1原発で作業員5人が
     汚染水を浴び2人病院へ搬送!

P5   甲状腺がん発症に
     放射能の影響なしの圧力

P6   地震の揺れがないのに
     津波発生の原因とは?
    帰還困難地域(復興拠点)から
     盗難にあった金属類が多量に
     出回っているのではないか?